未来展望委員会は、「仕事のカタチを考える―仕事と会社はどうなる篇②」を議論しました
「仕事を一緒くたにしてはいけません」
「2020年から目に見えて変わったのは、未来展望委員会のみんなも、企業人として実感されていると思う、『仕事をする場所』です。コロナ禍に入って、私がまず考えたのが、この図です」
「コロナ禍でテレワークが本格化に開始して、ワークの場が拡張し、ライフの場が拡張して、それぞれが融合して、混ざり合いがつづいています。オフィスや工場、家、第3の場所、新幹線、旅先などいろいろな場所で、仕事をする人が増えています」
「意外に見落とされていることですが、テレワークでクローズアップしたことがあります。仕事のカタチを考えるようになりました。いままで仕事を一緒くたに捉えられていましたが、仕事を分解して考えるようになりました
本来、仕事はいろいろです。1人でする仕事『1人ワーク』があり、チームでする仕事『チームワーク』があります
1人ワークにも、いろいろあります。作業をしたり、なにかを考えたり、資料を作成したり、創造的なことをしたりなど、1人ワークにもいろいろあります
チームでする仕事、チームワークも、いろいろです。2人ペアでする仕事、対話、電話も、仕事です。3人でするチームワーク、4人以上でするチームワークは、会議です。会議には問題解決するための会議、アイデア出しするための会議、情報を整理するための会議、情報を共有するための会議、人間関係を醸成するための会議など、目的によって、仕事のカタチは変わります。それを、いままで、会議を一緒くたにしていました」
「日本の生産性の低さは、仕事を一緒くたに捉えてきたことが原因ではないかと考えています。生産性の低さ、生産性を向上するために、どうしたらいいかについては、後日、考えていきます
これまで、仕事は会社でするものでした。それが、コロナ禍を契機に、さまざまの場で仕事をするようになりました。仕事の場が変わることで、オフィスで大きな変化がおこっています。これまでの未来展望委員会で議論してきましたが、覚えていますか?」
「そうです。毎日オフイスに行き、朝から夕方まで、月曜日から金曜日まで、いつも同じみんなと一緒に、いつも同じ場所で、仕事をしていました。それがコロナ禍を契機に、テレワークが本格化して、みんなと一緒が時々となりました。『いつも』から、『ときどき』になりました
コロナ禍が進みテレワークが定着するなか、テレワークがいいのか?出社ワークがいいのか?という「二者択一」の議論になりがちですが、本質は出社ワークとテレワークのハイブリッドワークです、混ざり合いです」
「そのテレワークと出社ワークのハイブリッド、混ざり合う形態も、会社や職場、人によって、違っています。バラバラです」
「テレワークは、これまでの仕事と大きく違います。いまお話したように、いつもオフィスで一緒にいた人がいつも一緒ではなくなりました。『密』から『疎』となり、コミュニケーションがとりにくくなり、チームワークが弱くなったという声が高まりました
コロナ禍がはじまって3年後の2023年5月にコロナが5類に移行したため、テレワークを見直した会社が増えました」
「なぜ、そういう流れになったのか?みんながオフィスで一緒でないと、肌感覚がつかめない、雰囲気が感じられない、匂いが感じられない、そういう環境が共有できないと仕事にならない、会社がまわらないと会社は考えるようになり、『会社でみんなで仕事をしよう』と言う声が高まりました」
「『会社に戻って来い』と言われて、仕事はどうなったのか?会社はどうなろうとしているの?コロナ禍前の元の仕事になったのか?」
コロナ5類移行後のワーク、会社と仕事の変化について、次回の未来展望委員会で議論しますが、『テレワークから戻ったワーク』は『元ワークだったのか?』を宿題にします、考えておいてください。本日の未来展望委員会はこれで終わります」
次回の第13回「note摂津倉庫未来展望委員会」は、来週11月12日(火)に配信させていただきます
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摂津倉庫 未来展望委員会がオンラインセミナーを開催します!
note「摂津倉庫未来展望委員会」は、摂津倉庫の若手社員を中心に社会文化研究家の池永先生と立ち上げ、私たちのありたいWell-Beingな30分圏社会をめざした、現在進行形のドキュメントを毎週発信しています
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