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未来展望委員会は「これからの最大のメガトレンドとはなにか」を考えました

「未来展望するうえで、予測可能なことと、予測不可能なことがあります」

未来社会を展望して、これからの会社の方向を考える、わたしたち女子社員4名と社会文化研究家池永先生の摂津倉庫未来展望委員会は9回目となりました

「今日は予測可能な未来について、考えていきます。この日本の人口推移のグラフには、国や企業の政策や未来を考えるうえで、重要な情報が入っています」と池永先生はグラフをスクリーンに映されました

出典 厚生労働省

「このグラフは見たことがありますよね?このグラフを見て、思うことをあげてください」と池永先生からの質問がありました

未来展望委員会の4人が、1人1人、発表しました
「大学のゼミで、日本の高齢化について議論したことを思い出しました」
「日本の人口がジェットコースターのように、増えて減っていきます」
「高齢者の人口が増え、15歳から64歳の人口が減っています」
「子ども人口が減っています。少子化ですね」

摂津倉庫未来展望委員会

「このグラフから、いろいろな論点が浮きあがります。未来を展望するうえで、現在地から、予測可能なことと予測不可能なことがあります。日本の人口の10年後20年後は、現在から十分予測可能な未来です。人口推移はメガトレンドで、人口が未来の社会にどう影響を与えるかを読み取ることができます」


1 いままで経験したことのない社会

「人口の推移はこれまでも日本社会を大きく変えてきましたが、これからの日本は、いままで経験したことのない社会に突入していきます。どんな社会になっていくのかを考えていきましょう」

日本の人口推移グラフを見ながら、未来展望委員会の4人と池永先生とで、どのような社会になるかと議論しました

・大きく人口が減り、若者が1割になる社会
・縮退社会 
・高齢者4割の高齢社会となり、多死社会
・単身者4割の脱家族化社会
・非婚化・晩婚化がつくりだす社会
・都市集中と地方衰退から、地域消滅のモザイク社会

摂津倉庫未来展望委員会
摂津倉庫未来展望委員会

 縮退社会・多死社会・脱家族化社会・モザイク社会など、これまでにない社会イメージがでてきました。そんな社会になるとどんなことがおこるのか?それでどうなるのか?ビジネスを考えるうえで、それでどうなの?を考えることが大切です。それでどうなるのか?をみんなで考えてください」

未来展望委員会の4人で、それでどうなるのか?を議論しました
・人口減少に伴う人手不足
・高齢社会となることで、活動量と社会活力が減少
・高齢者の社会参加が増え、医療・介護・看護需要が高まる
・縮退社会に伴って、社会インフラを再構築しないといけない
・リアルとバーチャルネットワークを融合した新たなコミュニティを構築していかねばならない

摂津倉庫未来展望委員会
摂津倉庫未来展望委員会

「良い議論となっています。それでどうなる?と考えるのは、ビジネスで大切です。視点は、未来の社会を生きる人、働く人の視点で考えることです。その人たちにとって価値となるモノ・コト・サービス、課題解決につながるソリューションを考えるのです」

2  人口構造変化の課題は、変化の「スピード」

 「日本の人口構造の課題は、人口減少、高齢化、現役世代の減少・人手不足、少子化であることは明らかですが、忘れられがちなのは人口減少、高齢化、少子化の変化の『スピード』です。急速に変化する人口構造に対して、国や自治体や企業が、いかに時間軸を意識して対応できるかです」

日本は「人口減少」とか「少子高齢化」と言い出して、何十年も経っています。戦後の日本社会は、圧倒的人口の「団塊世代」がライフステージを踏むごとに、日本社会・産業を変えてきました。現在73歳から76歳の「団塊の世代」が20歳だった高度経済成長時代と比べて、50年後の令和時代の20歳は1970年の5割です

つまり現代日本は、1970年の「団塊の世代」人口の半分の現役人口で、日本社会をまわしている。こうともいえる。団塊の世代10人でやってきたことを令和世代5人でおこなっているともいえるほど、ビジネスは大きく変わっています

note日経COMEMO(池永)「50年で20歳人口が半減した日本」

「日本は、この50年で、20歳人口が半減した。当然、社会は変わる」

「人口変化はビジネスに影響を与えるのですね」
「1970年に、65歳以上の高齢者の割合が人口の6%を超えた高齢化社会となり、1995年に人口の14%を超えた高齢社会になるなど、日本の高齢スピードが速いと聴いたことがあります」
「変化の内容や触れ幅の激しさへの対応するとしても、変化の速度を考慮しないけないということですね」

 
「そうです。現在は変化のスピードへの対応が大切です。次に未来を展望するうえでの『人の動き』に変化をあげます」

⓵単身化による家族のカタチの急変
  ストック・集団社会からフロー・個人社会への変化
  物の所有の概念の変化
 人と人の関係の変化
  →社会的価値観を転換できるのか?
②急速な人手不足
 →若者・女性・高齢者・外国人材をどう適材適所できるのか?
③急速に低下する社会生産性・社会品質
 →新たな社会システムに再構築できるのか?

©ikenaga.hiroaki

「このような人を起点とする社会変化は、これからのビジネスを考えるうえで大切であり、新たな社会システムへの再構築は重要ですが、具体的にどう考えるかは後日議論していきます」

3 縮退社会にどう臨むか

「これから、経験しなかった社会を見ることとなります。明治維新以降、拡大をつづけた日本人口は、ついに減少に転じました。経済成長・インフラを拡張しつづけてきましたが、日本は「縮退社会」に入ります。どのように社会を戦略的に縮退していけるかです。縮退していくなか、新たな価値観で、私たちはどう社会で価値創造していけるかが求められます。では、どのような新たな価値観でしたか?」

「前回の未来展望委員会で学んだ「Well-Being」、佳く生きるでしたね」
「WeIIは美しいという『佳い』で、Beingは『生きている様』」
「新たな価値観、Well-Beingを求め、どう生きる?どう暮らす?どう働く?どう学ぶ?どう遊ぶ?と行動様式を変えていく。そんな社会に変わっていく―でしたね」
「前回の宿題のわたしのWell-Beingをずっと考えています」

摂津倉庫未来展望委員会
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「人口減少していくなか、賢く、スマートに社会を縮退していく必要があります。どのように縮退するのか、どのような影響があるのかをまとめました」

©ikenaga.hiroaki

「この縮退社会の論点は、これからの産業・ビジネスを考えるうえで極めて重要であり、これも、これからの未来展望委員会で、産業・ビジネスの観点から考えていきます。本日の未来展望委員会は、これで終わります」

「今日は『見えている未来』でしたが、その未来社会に向かうプロセスを戦略的に考えていくんですね?本日も、ありがとうございました。」

摂津倉庫未来展望委員会

【ご連絡】 
池永先生にご指導いただき、摂津倉庫グループ若手社員中心に作成した「コロナ禍後社会を考えるー未来展望・2030年社会はどうなる?」冊子をご希望の方は、当社にご連絡ください
【摂津倉庫 広報室 (kouhou@settsu-soko.co.jp)まで】
 
次回の第10回「note摂津倉庫未来展望委員会」は、来週10月22日(火)に配信させていただきます

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