ポートフォリオに載らない強み
取材ライターとして生きていくうえで、私は何を強みにすれば良いのでしょうか。将来的にはフリーランスに転身したいので、時々そんなことを考えます。
数百件の経験はありますが、絶対数だと若い頃からフリーランスで数をこなしてきたライターには敵いません。文章力にも自信を持っていますが、それは他のライターも同様でしょう。高いレベルで競合すると好みの問題になりがちで、自分に優位性があるとは思えません。
ポートフォリオではジャンルの幅広さを強調していますが、これも一長一短です。狭い領域に特化したメディアであれば、専門性がある方が有利なのは間違いありません。
しかし、ポートフォリオに載らない部分にはいくつか強みがあるのような気がします。
1.雑談のネタが非常に多い
もともと記憶力が良く若い頃から雑学知識は豊富だったうえに、仕事で幅広いジャンルに携わっています。また、全国47都道府県を訪れた経験があってどこへ行くにしてもある程度の予備知識があるのは、地方取材では大きなアドバンテージでしょう。
興味がない分野に関しても、結婚や育児によってずいぶんマシになった気がします。例えば、30歳の頃は嵐の5人も顔と名前が一致しないレベルでしたが、近年は「鉄腕DASH」や「ドッキリGP」を観るので若手も少しはわかるようになりました。これらの情報は原稿執筆において役に立つ可能性はないものの、雑談で使える可能性はあるのです。
2.いくらでもアホなことが言える
ウケるかどうかはともかくとして、アホな発言で緊張をほぐすのは得意です。関西育ちで進行役(学校の先生など)が積極的にボケるところを見てきたのが影響しているように思います。
1とも関連しますが、取材を楽しんでいただくのは常に心がけていることで、そのための手段を豊富に取り揃えているのです。
↓実例1
↓実例2
3.公共交通機関さえあれば日本中どこでも行ける
旅行や地方取材の経験が豊富で地理に詳しいため、現地のコミュニティバスなども駆使して最善の手段を見つけ出すことができます。重い機材を持ったカメラマンが同行する場合もしばしばあり、移動に関してはすっかり頼りにされています。
こうして考えてみると、私の付加価値は原稿のクオリティに影響しない部分にあるような気がしてきます。これらをうまくアピールできれば良いのですが…。