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本でしか癒せない秘密がある

こんにちは、せ→る→です。

何度も見る夢はありますか?

私は電車の夢をよく見ます。

電車とホームの隙間が広すぎてジャンプする夢、電車を乗り間違えて反対方向へ行ってしまった夢、全然駅に止まらず永遠と走り続ける電車に乗った夢、全力疾走したのに電車に乗り遅れた夢など 笑

今度夢占いに関する本とか読もうかなぁ。

今回は、”夢”と”本”が絡んだ新感覚読書療法小説、坂上秋成さんの「紫ノ宮沙霧のビブリオセラピー 夢音堂書店と秘密の本棚」の感想を書いていこうと思います。

著者:坂上秋成
カバー装画:横槍メンゴ
カバーデザイン:川谷康久
出版社:新潮社 新潮文庫nex
(敬称略)
<あらすじ>
洋館めいた店内に入ると、そこには壁一面の本と、書店には不釣り合いなドレスに身を包む美貌の女性――夢音堂書店の店主、紫ノ宮沙霧がいた。日常の繰り返しに飽き飽きしていた少年、書けない小説家、大好きな先輩との恋に夢中の、一見幸せそうな少女。彼らが抱えた切実な痛みと店主が差し出す本が出会うとき、圧倒的感動に包まれる、新感覚読書療法(ビブリオセラピー)小説。

図書館並、それ以上もの蔵書数がある「夢音堂書店」は山奥にある本屋さん。すっごく行ってみたい!

このお店では本を買えるだけでなく、店主の紫ノ宮沙霧さんとお茶をしながら本の話で盛り上がることもできる。なんと贅沢っっ!私も沙霧さんとお話したいです。

沙霧さんが悩みを持ったお客さん一人ひとりに寄り添い、真剣に話を聞いている姿がほんとに素敵。かっこいい。

*****

第二章に出てくる作家の藤堂桜子は”本”について次のように言います。

小説。紙の上に文字が印刷されただけの、モノクロの舞台。それなのに本を読んでいる最中、あたしはそこに色鮮やかな世界を見ていた。(p109)
普通に生きていたら経験することのない出来事に、自分も参加しているような感覚を味わってわくわくした。(p110)

私は幼少期からアニメや漫画、ドラマが好きで、活字がずらーっと並んでいる本の何が面白いんだろうと思っていました。なのでこの部分は本当に共感の嵐でした。作品によっては登場人物たちの見た目も人それぞれ自由に想像できる。

本を好きになれてすごく幸せです。

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また、第三章ではこんな一文があります。

「読んでみる。」というセリフには、何度も裏切られてきたからだ。(p223)

私はまだまだ読んだ本の数が少ないので本をおすすめしたことはあまりないですが、おすすめを聞いてくるくせに、実際に見てくれる人って少ないですよね。

*****

以前友達にあるアニメを紹介したのですが、結局1話も見てくれませんでした。

なのになぜか、違う友達からおすすめされた作品は視聴してドハマりしているらしく…ちょっと複雑な気持ちになったことがあります。

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読後感もとても良かったです。が、まだまだ読み足りない!続編、出ると良いなぁ。

#読書 #読書感想文 #読書レビュー
#紫ノ宮沙霧のビブリオセラピー
#坂上秋成 #新潮文庫nex

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