床に落ちたパスタを一緒に食ってくれる奴はいるか?
「会社は学校じゃねぇんだよ」
このドラマを見たのは中学2年生の時、「今日好きになりました」が私の学校で流行って、Google PlayでAbema TVをダウンロードしたときに、
ふと目に入ったタイトルが面白そうだと思ってタップした。
しかし、第3話までしか当時無料配信されていなかったので、中学生だった私は「会社は学校じゃねぇんだよ」の主人公である藤村鉄平(ふじむら てっぺい)が会社のためにサロンで全裸になったところで、話は終わった。
5年経った今、ふと続きが気になって、Apple StoreでAbema TVをダウンロードした。すると「会社は学校じゃねぇんだよ」の第2弾が放送されていた。5年前に見たドラマでも、3話まではしっかり覚えていたから、第1弾の4話から見始めた。
ただの感想だが、よくよくこのドラマを調べていくと、一部フィクションを含むものの本物の経営者の経験をもとに作られた作品らしい。ドラマを紹介する記事ではないのだが、「アツさ」を求めている人はぜひ見てみてほしい。
さて、本題に戻ろう、
今日はそんなアツアツなドラマのワンシーンから得た教訓を共有したいと思う。
【伝説のシーン】
森永泰三(もりなが たいぞう)、彼は有名投資家で、よく泡バー(IT起業家などが集う立ち飲みbarのこと)にいるらしい。そんな噂を聞いた社長の鉄平は会社の資金調達に困っていたことから、泡バーへと向かった。
そして偶然にも、そこに泰三さんもいた。
鉄平と、副社長の火高(ひだか)は泰三さんを見つけて喜んでいたが、そこには鉄平と同じように資金を求めてやってきた起業家が並んではプレゼンし、名刺を渡していた。
鉄平はその列が無くなるのを待ち続けたが、数時間たって、「もうこんな時間か、ごめんな、あと一人だけ、」という泰三さんの声が耳に入った。
鉄平はそれを聞いて、列に割り込み、突然プレゼンを始めた。
周りにいた人は、「ふざけんなよ、何勝手にプレゼンしてんだ。せこいぞ。ズルいぞ。ルール守れよ。」と、当然の反応をした。
それに対して鉄平は泰三さんに「ズルい奴嫌いですか?セコい奴嫌いですか?ルール守るやつが好きですか?」と尋ねた。
泰三さん自身は
「嫌いじゃない」
「が、、その場にいるやつを納得させられないやつも好きじゃない」と言って、
床にパスタをひと皿、全て落とし、タバスコをかけた。
そして泰三さんは「これ全部(鉄平が)食べたらお前ら納得するか?」と周りの人達に尋ねた。
周りはただ笑っていたが、鉄平は床に座り込んで素手でパスタを食べ始めた。
「まじかよ、恥ずかしくねぇのかよ、みっともない。SNSにあげよう。」そんな声が周りから聞こえてきた。
〜一部割愛〜
その後、副社長の日高も一緒に床に落ちたパスタを素手で食べ始めた。
それを見た泰三さんは鉄平と日高と同じように床に座って、「君の会社に全額投資しよう」
「君(鉄平)が食べただけなら金は出さへん、社長のために床に落ちたパスタを食べた君(日高)。彼をここまで惚れさせる、君の人間としての力に投資する。」
そう言って泰三さんも床に落ちたパスタを食べた。
【人間としての力に投資】
前置きが長くなってしまったが、
床に落ちたパスタを食べさせたというところはさておき、その人の器を計るために、周りの人間からの信頼度を見るというやり方は、すごく本質をついている。
これは「ビジネス」のみならず、すべての人間関係において成立すると思う。人間としての魅力がなければ誰も付いてこないのは当たり前だ。
ここで問いたい、あなたにはあなたのために床に落ちたパスタを一緒に食べてくれる人がいるだろうか?
そして、あなたにはだれかのために床に落ちたパスタを一緒に食べたい人がいるだろうか?
「何を食うかじゃない。だれと食うかだ。」
Created by SERUCHOCO