映画の話じゃないけど映画の話と映画館での話
ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー™
は、ハリーやロンたちとスリル満点の冒険の旅に出る大人気アトラクション。
その大冒険の帰り道のこと。
大冒険はそれはそれは難所の連続で、魔法の使えないマグルのわたしの三半規管は
ヴォルデモートの闇の力に支配されて瀕死状態。
フラフラしながらマグルの世界につながる階段を降りていると、背後から聞こえる元気な声。
「なんかすごい映画一本見たみたいな満足感やな!すごかった!」
お友達にそう話す大学生くらいの男の子。
大冒険を映画に喩えられるその感性が素晴らしいですよお若い方!
と
心の中で拍手喝采
しながらフラフラとゆっくり階段を降りるわたしの脳裏に、ある日の映画館での記憶が蘇った。
ちょっと難しめの映画を見終わり、エンドロールが流れて明かりがついた瞬間、前の方の席に座っていたオッサンがまぁまぁなボリュームで「つまらん映画やったなぁ」と。
映画をつまらないと思うことは勝手だけど
それさ
いま
ここで
そのボリュームで
言うこと?
バカなん?
TPOって知らんの?
あとつまらないと思う原因が
自分の知識不足や腐った感受性のせい
だという可能性は考えないん?
と、心の中で盛大に軽蔑した事件を思い出し
何かの作品と向き合った直後に大きな声で感想を述べる例として対局にある事例だよなぁと。
Always look on the BRIGHT SIDE of life♪
という歌があるけれど、Alwaysは難しいにしても
BRIGHT SIDE of lifeが見える感受性は
ダメにしたくないなぁ。
そんなことを考えつつ、同じく三半規管を攻撃されたマグルたちと共に魔法界と人間界の境界線近くの岩に腰掛けてうなだれていたのであった。