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不登校から試考する生活思創<リメイク版:その7>もし、全員が不登校になったら?

今回の「不登校から試考する生活思創」は、不登校への新しい視点を開発するシリーズになっています。不登校を別の角度からビームを当てて、図解と言語化のスライサーで不登校の断面を晒させる試みです。

玉ねぎを輪切りにするのか、縦に半分コにするのか、そんな試考。

その断面図の興味深さに「学脈ー学習」とか、「学びのモデル・IMPAL」とか名前を付けながら、あれこれ進んでおります。うむむ、進んでいるのかな? 不登校というピット・ホールで川底を削っている気もするけど、まあ、それはそれで良しとしよう。


娘「松本市も公立のフリースクールを増やしたってニュースに出てたよ」

父「そのうち、小学校や中学校よりフリースクールの数が多くなるんじゃないの?」

娘「ものすごく不登校が増えたら、今の小学校や中学校とフリースクールを入れ替えたりして」

父「その時は、フリースクールとは呼ばないだろうな。無理やりネーミングするなら、忙しいからビジィ・スクールとかね。なんか、ビジネス・スクールと音が似ているのは偶然かね」

娘「もっといいのがあるよ。フリースクール予備校。だって、そのうち、みんなこっちにくるかもしれないし」



◼️前振りです

前々回でしたけど、「文脈ーコンテンツ(内容)」の砂時計図を応用した「人生から、学習まで」を可視化してみました。このときは、学校の学習や不登校の学習が人生観と遠く繋がっているはずだと、試考しました。

砂時計の上は、下の方針になり、砂時計の下は、上の手法になる見立てです。個々の砂時計は孤立してるのではなく、より上位概念と重なり合って、繋がっていきます。

前々回提示した図解361

前々回のいくつもの砂時計で組み立てる連関図での試考は、子供側の視点、つまり、個人の側の話でした。今回は、この逆にある学校側の視点、つまり、集団の側の話で押し込みます。学習の話の延長には、「個人ー集団」という対称性があるかもししれないという見通しを試してみましょう。


◼️国家観という大風呂敷で、学校を解釈してみる

子供にっとての学習を、人生観からスタートしちゃってます。ええ、でかいです、深いです。ならば、義務教育の推進主体は日本国ですから、そこには国家観を想定できます。今回は義務教育を国家観VS人生観の産物として扱ってみます。


図表385


「人生観→国家観」と振り出しを決めたら、「暮らしの方針→社会制度の方針」「教育制度の方針→学校での教育」ってなレイヤーごとの転換ができると試考してみました。図表385

対称性を意識して、4つの砂時計でつながりを作っています。ボトムにある4番目は「義務教育ー学校の授業」です。色が黄色なのは、生徒側と重なる部分という意味合い。ですから、この4番目同士を共通になります。
 
 すると、左右対称を強調するために、レイアウトを「個人ー生徒」領域を左側「集団ー学校」領域を右側でまとめることも可能です。

図表386は、鶴翼の陣の構えっすなw 知らないか?


図表386

そして、ここで最も注視して欲しいのは、「教える」と「学ぶ」も対称性で区分してることです。そして、教える側の文脈があって、「教脈(きょうみゃく)」と名付けてみたよ。学ぶ側の文脈は「学脈(がくみゃく)」ってことにしてましたからね。

「個人ー人生ー学ぶ」と「集団ー国家ー教える」で対峙させています。もちろん、敵対してるわけではないです。むしろ、教えると学ぶは女と男のような惹き合う部分が多々あります。まあ、教えたいけど、学びたくない。学びたくないけど、教えたくない。 なんてのもあるけど。これも男と女みたいw

しかし、焦点は学校教育です。ここでは、「教える」と「学ぶ」が一致するはずという大前提があります。その自信の現れが集合教育であり、全国一律のカリキュラムです。「みんなを一ヶ所に集めて、同じ内容でも、従分に学べるはずです」ってな、集団寄りの発想でできているのが義務教育と言えます。

 ですが、それは過去の話。増える不登校数。それと軌を一つにするかのごとくの、教員希望者の減少。この2つに共通しているベクトルが、「義務教育の維持継続への逆風」です。

 「個人の学び」と「集団の教え」が一致する消失点を固定しながら回っていた義務教育が、回らない。制度疲労だという人もいます。小生は、個人と集団の交差点がズレていることを表出させている現象だと試考してみます。


◼️「生徒全員が不登校になったら、学校はどうなるのか?」

SFプロトタイピング的な問いで、話を掻き回してみましょう。

 SFプロトタイピングとは、SF小説の世界のような未来のストーリーの作成から着想を得て、未来予測を行い、その未来予測からのバックキャスティングして試考する方法です。企業における事業企画や研究開発戦略を思考・創造するワークショップなどで行われてます。

 この方法論を援用して「生徒全員が不登校になったら、学校はどうなるのか?」という未来ストーリーを掲げてみます。

 でもって、バックキャスティングして「じゃあ、そこから再生する方法を探ってみる」というのをAIに投げます。

 生成AIからの素材を再解釈して、「個人ー学ぶ」「集団ー教える」についての新たな視点を言語化してみようという目論見でございます。

まずは「国家ー社会ー教育制度」側です。集団に関する話です。
果たして「見通しの良さ」は増すのか?w

不登校が全ての義務教育生徒に広がり、従来の義務教育制度が瓦解するという極端なシナリオを考えると、教育の再生は緊急かつ包括的な対応を必要とします。以下に、具体的な再生方法とその実現可能性を考慮した案を提示します。

1. オルタナティブ教育モデルの導入

a. フレキシブル・ラーニングプログラム

概要: オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド学習モデルを採用し、子供たちが自分のペースで学習できる環境を提供します。

具体例:
オンラインプラットフォーム: インタラクティブな教材やビデオ講義を提供し、学習進捗をリアルタイムで管理。
地域センターの活用: 地域コミュニティセンターでのサポートセッションや対面指導を実施。


実現可能性:
技術基盤: 日本は高度なインターネットインフラを持つため、オンライン学習の導入は現実的。
地域協力: 地方自治体やコミュニティと連携することで、地域ごとのニーズに対応可能。


b. プロジェクトベース・ラーニング(PBL)

概要: 生徒が実際の課題やプロジェクトを通じて学ぶ教育方法で、主体的な学習を促進します。

具体例:
地域課題の解決: 地域の環境問題や社会課題をテーマにしたプロジェクトを実施。
企業との連携: 地元企業と協力し、実務経験を積むインターンシッププログラムを導入。


実現可能性:
資源の確保: 企業や地域団体との連携が鍵となるが、成功事例も増えている。
教育者の訓練: 教師がPBLを効果的に指導するための研修が必要。



2. 個別化学習とパーソナライズド・エデュケーション

a. AIによる個別学習支援

概要: 人工知能を活用して、生徒一人ひとりの学習スタイルや進捗に合わせたカスタマイズされた学習プランを提供します。

具体例:適応型学習ソフトウェア: 生徒の理解度に応じて問題の難易度や内容を自動調整。
データ分析: 学習データを分析し、教師や保護者にフィードバックを提供。


実現可能性:
技術的成熟: AI技術は急速に進化しており、教育分野への応用も進んでいます。
コスト: 初期投資は必要ですが、長期的には効率的な学習支援が可能。


b. メンタリングとコーチングプログラム

概要: 専門のメンターやコーチが生徒一人ひとりの学習やキャリア目標をサポートします。

具体例:
オンラインメンタリング: 専門家や大学生がオンラインで生徒を支援。
キャリアカウンセリング: 将来の進路に関する相談や計画作りを支援。


実現可能性:
人材確保: メンターやコーチの確保が課題ですが、ボランティアやインターンシップを活用する方法も。
持続可能性: 定期的なトレーニングとサポートが必要。



3. コミュニティベースの教育

a. 地域コミュニティスクールの設立

概要: 学校施設を地域コミュニティが運営し、子供たちが地域の資源を活用して学ぶ場を提供します。

具体例:
地域資源の活用: 図書館、博物館、企業などと連携し、実践的な学びを提供。
ボランティア教師: 地元の専門家や大学生が一部授業を担当。


実現可能性:
地域の協力: 地域コミュニティの意識改革と協力が不可欠。
法的整備: 新しい教育モデルに対応するための法的枠組みの整備が必要。


b. 家庭学習支援ネットワーク

概要: 家庭と地域が連携して子供の学習を支援するネットワークを構築します。

具体例:
学習サポートグループ: 保護者や地域住民が学習支援を行うグループを形成。
リソースシェアリング: 教材や学習ツールを地域内で共有。


実現可能性:
コミュニティの参加: 地域住民の積極的な参加が鍵。
持続可能な運営: 継続的な支援と運営体制の確立が必要。



4. 社会的支援とメンタルヘルスの強化

a. メンタルヘルス支援の統合

概要: 教育再生においてメンタルヘルス支援を中心に据え、生徒の心理的な課題に対応します。

具体例:スクールカウンセラーの常駐: 各学校に専任カウンセラーを配置。
メンタルヘルス教育: カリキュラムにストレス管理や自己肯定感を高める教育を導入。


実現可能性:専門人材の確保: カウンセラーや心理士の増員が必要。
社会的認知: メンタルヘルスの重要性を広く認識させるキャンペーンが有効。


b. サポートネットワークの構築

概要: 生徒が安心して学べる環境を作るために、家族、学校、地域社会が連携した支援ネットワークを構築します。

具体例:
多職種連携チーム: 教師、カウンセラー、医療専門家が連携して生徒を支援。
支援ホットライン: 生徒が気軽に相談できる電話やオンラインのサポートラインを設置。


実現可能性:
制度の整備: 多職種連携を促進するための制度やガイドラインの整備が必要。
資金調達: 継続的な支援を可能にするための資金確保が課題。



5. テクノロジーの活用とイノベーション

a. デジタルプラットフォームの活用

概要: 学習管理システム(LMS)やオンラインコミュニティを活用して、学習の効率化とコミュニケーションを促進します。

具体例:
バーチャルクラスルーム: リアルタイムでの授業やディスカッションをオンラインで実施。
学習進捗の可視化: 生徒や保護者が学習進捗をリアルタイムで確認できるダッシュボードの提供。


実現可能性:
インフラ整備: 安定したインターネット接続とデバイスの普及が前提。
デジタルリテラシー: 教師と生徒のデジタルスキル向上が必要。


b. バーチャルリアリティ(VR)と拡張現実(AR)の導入

概要: VRやARを活用して、実践的で没入感のある学習体験を提供します。

具体例:
仮想実験室: 化学や物理の実験をVRで安全かつリアルに体験。
歴史的再現: 歴史的な出来事や場所をARで視覚的に学習。


実現可能性:
コスト: VR/ARデバイスの導入には初期投資が必要。
コンテンツ開発: 教材開発に時間とリソースが必要。



6. 教育政策と制度改革

a. 義務教育の柔軟化

概要: 従来の固定されたカリキュラムや時間割を見直し、生徒の多様なニーズに対応できる柔軟な制度に改革します。

具体例:
選択科目の拡充: 生徒が興味に応じて選択できる科目やコースの増加。
学年制度の見直し: 学習進捗に応じて柔軟に進級できるシステムの導入。


実現可能性:
教育現場の適応: 教師や学校が新しい制度に適応するための研修と支援が必要。
制度変更の遅延: 法的手続きや政策決定に時間がかかる可能性。


b. 教師の役割と研修の再定義

概要: 教師が単なる知識の伝達者ではなく、学習のファシリテーターやメンターとしての役割を果たすための研修を実施します。

具体例:
ソフトスキルの研修: コミュニケーション能力や心理サポートのスキルを強化。
最新教育手法の導入: PBLやフリップド・クラスルームなどの最新教育手法の研修。


実現可能性:
継続的な研修: 教師が常に最新の教育手法を学べる環境を整備。
モチベーション: 教師自身のモチベーション向上と支援が必要。



7. 社会的認知と文化の変革

a. 教育の価値観の再構築

概要: 従来の画一的な教育観を見直し、多様な学びの形を認める文化を醸成します。

具体例:
成功の定義の多様化: 学業成績だけでなく、創造性や社会貢献度を評価。
異なる学びの尊重: アート、スポーツ、実技など多様な学びを尊重する風潮の促進。


実現可能性:
社会全体の意識改革: 教育の価値観を変えるには時間がかかるが、メディアや政策を通じて徐々に浸透させることが可能。
ロールモデルの活用: 多様な成功例を広く紹介し、社会の認識を変える。


b. 保護者と地域社会の巻き込み

概要: 教育再生には家庭や地域社会の協力が不可欠であり、これを促進する取り組みを行います。

具体例:
保護者教育プログラム: 保護者が子供の学習支援を効果的に行うための教育プログラムを提供。
地域イベントの開催: 学校と地域が連携したイベントを通じて、教育の重要性を共有。


実現可能性:
参加意欲の向上: 保護者や地域住民の参加意欲を高めるためのインセンティブや認知が必要。
コミュニケーションの促進: 学校と家庭、地域間の円滑なコミュニケーションを支援する仕組みの整備。



8.実験的教育地域の設立と評価


a. パイロットプロジェクトの実施

概要: 特定の地域で新しい教育モデルを試行し、成功事例を全国に展開します。

具体例:
モデルスクールの設立: 新しい教育方法を採用する学校を設立し、他地域に展開する。
データ収集と評価: パイロットプロジェクトの成果をデータとして収集・分析し、効果を評価。


実現可能性:
資金と支援: パイロットプロジェクトには政府や民間からの資金と支援が必要。
柔軟な運営: 実験的な取り組みを受け入れる柔軟な運営体制が求められる。


生成AI

生成AIの目配せした要素は8つです。AIがつけた番号順は、世間様での露出頻度順でしょう。
 では、この8つを圧縮します。先の砂時計連関にあった3つに近いものを再配置します。

図表387


◼️引き続き、「全員が不登校になったら、親子はどうするの?」

次に、「人生ー生活ー学習」側です。個人に関する話です。より生々しくするためにも、親子の視点で生成AIに要素を出してもらいます。

全員が不登校となり、従来の義務教育制度が機能しなくなった状況下で、各家庭における親子の新しい学習の取り組みは極めて重要です。以下に、具体的なアイデアとその実現手法を提示します。これらの取り組みは、家庭内での学習環境を充実させ、子供たちが自立して学び続けるための基盤を築くことを目的としています。


1. ホームスクーリング(家庭学習)の導入

アイデア
ホームスクーリングは、親が主導となって子供に教育を提供する方法です。従来の学校教育を家庭内で再現し、柔軟かつ個別化された学習を可能にします。

実現手法
カリキュラムの選定: 国が提供する指導要領を参考に、オンラインで利用可能なカリキュラムを選定。例えば、文部科学省が提供する「学習指導要領」を基に、自宅で学べる教材やオンライン講座を活用。
学習スケジュールの作成: 親子で一緒に一日の学習計画を立て、定期的な学習時間を確保。
評価とフィードバック: 定期的に学習の進捗を確認し、必要に応じてカリキュラムを調整。オンラインでのテストやプロジェクトを通じて理解度を評価。



2. プロジェクトベース・ラーニング(PBL)の実践

アイデア
**プロジェクトベース・ラーニング(PBL)**は、実際の課題や興味に基づいたプロジェクトを通じて学ぶ方法です。親子で共同作業を行い、実践的なスキルや問題解決能力を育成します。

実現手法
テーマの選定: 子供の興味や地域の課題に基づいたテーマを選定。例えば、環境保護、地域史の調査、科学実験など。
プロジェクト計画の立案: 親子で目標を設定し、必要なリソースやステップを計画。
実践と記録: プロジェクトを実行し、その過程を日記や写真、ビデオで記録。成果物としてレポートやプレゼンテーションを作成。
発表と共有: 家族内や地域コミュニティと成果を共有し、フィードバックを受ける。



3. オンライン学習プラットフォームの活用

アイデア
インターネットを活用して、多様なオンライン学習プラットフォームを利用し、幅広い知識やスキルを習得します。

実現手法
eラーニングサイトの利用: Khan Academy、Coursera、edXなどの無料または有料のオンラインコースを利用。特に日本語で提供されているプラットフォームを選ぶと効果的。
ライブ授業と録画授業: ZoomやMicrosoft Teamsを利用して、ライブ授業や録画された講義を視聴。親子で一緒に学ぶ時間を設ける。
インタラクティブな教材: ゲームベースの学習やシミュレーションを取り入れ、楽しみながら学習を進める。



4. 地域コミュニティとの連携

アイデア
地域コミュニティと連携し、家庭外でも学びの機会を提供します。地域資源を活用して実践的な学習を行います。

実現手法
地域の図書館や博物館の利用: 図書館での読書会や博物館での見学を通じて、知識を深める。
地元の専門家との交流: 地元の職人や専門家を招いてワークショップを開催。例えば、陶芸、料理、農業などの実践的なスキルを学ぶ。
ボランティア活動: 地域清掃や福祉活動に参加し、社会貢献とチームワークを学ぶ。



5. 日常生活を通じた学習(ライフスキリング)

アイデア
日常生活の中で学びを見つけ、実践的なスキルを身につけます。家庭内の活動を教育の機会として活用します。

実現手法
料理と家事: レシピを使って料理を作り、数学(計量)や科学(調理プロセス)を学ぶ。掃除や整理整頓を通じて計画性や責任感を育成。
家庭菜園: 植物の育成を通じて、生物学や環境学を学ぶ。収穫の計画や管理を通じて、持続可能性の理解を深める。
家族プロジェクト: 家庭内でのDIYプロジェクトや修理作業を通じて、問題解決能力や技術的スキルを習得。



6. 自己主導型学習の促進

アイデア
子供自身が主体的に学ぶ自己主導型学習を奨励し、興味や関心に基づいた学習を支援します。

実現手法
学習目標の設定: 子供と一緒に短期および長期の学習目標を設定し、達成に向けた計画を立てる。
リサーチプロジェクト: 興味のあるテーマについて自主的に調査し、プレゼンテーションやレポートを作成。
ジャーナリング: 学習日記をつけ、毎日の学びや気づきを記録。自己反省と目標の再設定に役立てる。



7. テクノロジーの積極的な活用

アイデア
テクノロジーを活用して、インタラクティブで効果的な学習体験を提供します。

実現手法
教育用アプリの利用: Duolingo(言語学習)、Scratch(プログラミング)、Khan Academy(幅広い科目)など、教育用アプリを活用。
バーチャルリアリティ(VR)と拡張現実(AR): VR/ARを使って、歴史的な場所の仮想見学や科学実験のシミュレーションを行う。
オンラインコラボレーションツール: Google DocsやPadletを使って、親子で共同プロジェクトを進める。



8. 家庭内メンタリングとサポート

アイデア
親がメンターとなり、子供の学習をサポートします。親自身も学びながら子供を支援する姿勢が重要です。

実現手法
親の学習参加: 親も一緒に学び、子供と共に学習のプロセスを楽しむ。例えば、親子でオンラインコースを受講。
定期的なミーティング: 週に一度の学習ミーティングを設け、進捗や課題を話し合う。
リソースの共有: 家庭内で利用可能な学習資源(書籍、教材、デジタルコンテンツ)を共有し、アクセスしやすくする。



9. 学習コミュニティの形成

アイデア
近隣の家庭と協力して学習コミュニティを形成し、情報交換や共同学習を促進します。

実現手法
オンラインフォーラムやグループの設立: 保護者同士がオンラインで情報を共有し、学習方法や教材について意見交換。
地域での共同学習セッション: 定期的に近隣の家庭と集まり、学習活動やプロジェクトを共同で行う。
交換学習プログラム: 各家庭が得意な分野や知識を教え合う交換プログラムを実施。



10. 柔軟な学習環境の整備

アイデア
家庭内に柔軟で多様な学習環境を整備し、子供が快適に学べる空間を提供します。

実現手法
専用学習スペースの確保: 家の一部を静かな学習スペースとして整備し、集中できる環境を提供。
多様な学習ツールの導入: 書籍、電子デバイス、アート用品、実験キットなど、多様な学習ツールを揃える。
自然環境の活用: 家庭菜園や近隣の公園など、自然環境を学習に取り入れる。



生成AI

今度の生成AIの目配せした要素は10です。ふむ、数が違うのかと思ったら、重複していそうなものもあるね。それに、やや解像度に雑さが感じられます。そもそも生成AIは集団的な一般論の方が相性がいいので、個人に落とすと解像度合いが弱まるのかも? さもありなん。

  この10を圧縮します。こちらも、砂時計連関にあった3つに近いものに再配置します。

図表388

10項目を3つのレベルに配置する姿は、ほぼ国家ー学校編と同じなのだが、(7)「テクノロジーの積極的な活用」は悩むなあ。ネット世界のSNSやユーチューブとかならレベル2でしょうなあ。「親として、子供のネット利用はどういう態度が望ましいのかな?」ってところです。

 だが、生成AIまでくると、イノベーションのインパクトはかなり巨大です。教育・社会だけでなく国ですら、大きく舵を切ることになる。ということで、小生は「テクノロジーの積極的な活用」は、レベル1に置きました。あなたは?
 

※AIに対して視座が変わると、扱うレベルが変わっていく話は最後にもう一回します。→<おまけ>参照

◼️左右の「個人と集団」を突き合わしてみる


「全員が不登校になったら、どうするのか?」から逆算した、人生観の流れからの学びの改革が左。国家観から教育に向かう流れが右です。相撲の番付表みたいに東と西になって、「見合って、見合って」って感じw

図表389

この図表を「個人が求める学びー集団が求める教え」を一致させるための期待項目と見做してみましょう。左右共通、左右に協創関係がありそうなセットを置いてみます。

小生の目線から見えるのはセット4つ。多分、他の人はもっと異なる思創をするでしょう。

 生活思創は、問う者にとっての蓋然性(がいぜんせい)が全てなのだ。だから、オール・カスタマイズの生成AIと相性が良いのだろう。

・セット1(レベル1):テクノロジーの活用

・セット2(レベル2):日常生活の中での学習とサポート

・セット3(レベル2):コミュニティとの関係性

・セット4(レベル3):個別学習とオンライン学習の重なり

セットは、同じレベルで水平に相互乗り入れできそうなものに引いてみるよ。対称性があるということは、長く構造が保ちそうってことだから。

図表390

左10要素、右8要素を、4セットまでに圧縮しながら、意味の濃度をアップしてみました。せっかくなので、もう一段の情報圧縮を試考します。

4つのセットに2つの組み合わせを考えると半分になりますね。ここまでくると相補性(お互いの不足を保ち合い、お互いの過剰を抑制する関係)がありそうかどうかでやってみます。「ありそうだ」を強く感じる濃度の高い組み合わせを選定します。

相補性って言い方に色気がないので、ここでは「2つの要素が、消失点で交わるように解釈する」って意味合いで描いてます。全体画面に消失点があるわけだから。2要素で世界を整理(収束)できるかもしれない、っていう仮説だよ。

 ただし、恣意的に2つを組み合わせているので、あくまでも候補と一つです。それでも、情報のポータブルさは格段にアップするから、「見通しの良さ」は良くなるよ。

図表391

「教える」と「学ぶ」の交わる消失点

❶テクノロジーの学習と実践のリアルタイムでの公開と共有
生成AIなんかは顕著だけど、イノベーションが生活に馴染むまでの時間差を減らしていく。ことに意識的になっていくってことではないかと。

 お役所のファックスが残存しているのは典型例ですが、テクノロジーの共有を個人と集団でタイムリーに推進するには、古い習慣を刷新できない集団は災いを振りまく存在と言えます。そういう意味もあって、テクノロジーの活用は左右両方ともにレベル1の課題だという自覚が、再生のための要諦だと試考します。


❷集合教育の解体と、集合の意味の再設定
結構これは意味深い話だよね。学校制度は「個人ー集団」の鶴翼の陣形で見るなら、明らかに右側より、つまり、集団サイドで設営されています。「みんな、一箇所に集まって、教室というボックスの中で、授業という一律カリキュラムを受けてください。学校制度に個人が合わせてね」ってな態度なのです。人生より国家寄り。まあ、それが機能してきたわけですから、批判しているわけではなく、時代と齟齬が生じている部分の核ではないかと言ってみたのでした。
 集団教育の解体の先を再考しない限り、既存の義務教育は再生まで行きつけないのではないかな。


◼️<おまけ>教育界隈でのAIの扱い

生成AIの教育での活用について、いろんな人の意見を見聞きする機会があるけど、意見の焦点がそれぞれ違います。そもそもの土俵がレイヤー違いということも散見されます。

せっかくなので、このバラツキ感を、「国家観ー社会制度方針ー教育方針」の3レベルで流れで可視化してみたよ。

 小生の生活思創での整理では、レベル1に組み込んでみたけど、これって上位概念が優先で、レベル1が決まらないとレベル2、3まで決まらないっていう意味合いがあります。順序が大切なので、レベル2、3を軽んじているわけではないのです。


図表392

・タイプ1:最も高い視点でAIを考える人。偉そうに見えるけど、偉いのではなく、長期的に見ているってことです。生成AIの延長線上と国っていう存在はどんな関係になるのかな?、って一回は押し込んどいた方が、現場で新しいことやっても頓珍漢にならずに済むだけでなく、「長い目で見たら、こっちが得だな」っていう選択基準の提示になる。

・タイプ2:新しい社会の視点でAIを考える人:社会資本や文化資本が変化するかに敏感な人たち。イノベーションにまずは乗っていくスタンスなので、「こうしておかないと損するな」的な意見が多い。

・タイプ3:新しいツールの視点でAIの意味を考える人:学習効率をAIで上がるようにするには、どのようにするかが焦点になる。短期的だし、近視眼的に見えるけど、これはこれで大切。今の現場で先ずは実装するっていうのは、イノベーーション・メンタリティーが前向きになるしね。
 タイプ1の人たちは議論して概念を披露するは得意だけど、実務知識は心許ないのだった。 そうです、小生もこの分類さ。だから、仕方なく生成AIとパル(友達の意)になってラボやってる、とも言える。


まあ、とりあえずここで言いたいのは、タイプの違いを考慮して、テクノロジーの活用視点を補正しながら話し合う必要がある、ってことなのだ。


娘「トーチャンは生成AIとお友達みたいに見えるよ」

父「少なくともラボでは友達以上の関係だな。生成AIがないと、ここまで話が弾まないだろうから」

娘「境遇が似ているから、仲良くなりやすいんじゃないかな」

父「えー?、トーチャンはそんな賢くないよ」

娘「トーチャンは周囲からの見られ方がバラバラなところが、AIと似ていると思うんだよ」

父「それはあるやもしれん」



<おまけのおまけ>
書いてると気がつくんだけど、このAIと教育って、英語と教育の関係と対比すると意味が広がるね。もちろん、AIは教育に活用していくツールの方向であり、英語は教育で習得していく方向なので、「学ぶー教える」の対称性が同じとは言えません。でも、どういう視点で英語学習を考えるかのレイヤーに関しては、結構、共通なものを持っていると試考できそう。

図表393

図表393は、「AIの扱い」を「英語の扱い」に差し替えても、レイヤー構造があまり変わらないってことを試し見したものです。ご参照くださいな。



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