【長文読破】6つのテクニック(応用情報技術者試験, 高度試験)
このNoteには、午後問題の読みテクニックをまとめました。
私が独学合格した、AP, SC, NW, DB, ESの集大成です。APと旧SCPMIで身につければ、AP高得点は勿論、他の高度試験のPMI、PMIIにもそのまま応用できます。
「次」に解く設問を読む
線を引く、選同士を「つなぐ」
四角・丸・「▼マーク」しながら読む
「解き始め」が早い問題を選ぶ
図「は」必ず見る(注記はスキップ
表を「適度」にスキップする
一つでも「試してみようかな」と思えるものがあったら嬉しいです。
このNoteには、私の独学経験とIT専門学校での授業ノウハウを基に作成しています。
それでは始めましょう!
「次」の設問を読んで→問題文を読む
こんな経験ありませんか?
問題文を読んで、穴埋めaなり下線①に到達して、設問を読んで、また問題文を最初から読み直したした。斜め読みしたけど頭にさっぱり入ってこない。
目的なし問題文を「ふーん」と読んでも、ヒントになんか気づきませんし、頭に入り切りません。どの情報が必要なのか重要なのか分からないですからね。
問題文を読む前に、次に解く設問文を読んでみてください。
下図の青部分。設問1の空欄が5頁目にあること、設問1が穴埋めであることを認識して読み始めます。
設問文が「~と判断した理由を述べよ」だったら「今から読む問題文に理由が書いてあるんだな」と目的を持って、目を光らせならが読めます。
「だだでは読まない」。
必ず読む作業量とかけた時間文の報酬をもらいましょう。
設問を解くタイミング(穴埋めや下線)まで問題文を読み進めて、設問解きに入ります。解答を書く→次の設問を読む→問題文を読み進める→解答を書く。このループ。
なお、長文読みに慣れると応用情報技術者(AP)ぐらいなら、設問先読みはしないで大丈夫。高度試験のPMIでもやったりやらなかったり。PMIIでは絶対にやった方が良いです。
線を引く・線同士を「つなぐ」
授業で先生の話を手を顎にあてて「ふんふん」と聞いて、いざ問題を解く時に困った経験はないですか?
問題読み中に線を引かないのは、授業でノートを取らずに聞いているだけなのと同じです。手を動かさないと、何も頭に入りませんし、情報がまとまりません。
線を引くと、不思議なことになーんか頭に入ってきます。問題演習だけでなく、テキストの学習でも、線引きはとても効果があるので、とにかく続けてみてくださいね。
手始めに「気になる言葉」「知らない言葉」に線を引くと良いです。
次は「話の流れ」が分かるように線を引いたら良いかもしれません。大抵の問題文は、課題→手法→判断→結論の繰り返しです。
必要な文章だけがピックアップされるので、「情報圧縮」になり読み返すのがスピーディに。
「論理構造」を紐解くのにも有効です。
複雑な文章の場合、複数の話が並走して切り替わり、論筋が見えなくなります。線をつなぐことで、絡まった文章をほぐせます。
他にも文章でつらつらと書かれているときに、箇条書きをワキに書いておくと良いケースもあります。要はまとめながら、搔き集めながら読むということ。
3種類のマーキング
四角囲み:名前・問題独自の用語
システム名、組織名、登場人物など丸囲み:数値
計算問題を解く時に必要になる▼印 怪しい点・引っかかった点
「たぶん問題になるだろうな」と思う点
では3種類のマーキング、1つずつ紹介していきますね。
四角囲み | 名前と用語
「何だっけ」と読み直す時、すぐに見つかるので便利です。初登場時だけで大丈夫。「以下○○と云う」などですね。
略称は作文で使って文字数を節約できます。作文で使える、とマークしておきましょう。でも効果を実感する機会は少ないかも。
とはいえ、気を抜いてサボった時ほど狩られるもの。会社やシステムがたくさん出てきて混乱する時がありました。「やっときゃ良かったー」と後悔するぐらいならやっておきましょう。
徹底的にチェックします。以下は、答えに使うのですが、読み直しでは発見が極めて困難でした。
お守り代わり、読むだけで終わらない、程度の心持ちでOK。次の丸囲み(数値)と▼印(親しい点)が大事です。
丸囲み | 計算問題のための数値
片っ端から数値を集めて「どう計算すっかなぁ」と考えます。
数値と状況を書き出して、後は公式を使うか・方程式を使うかって話になります。
丸印は「やってて良かった」と思ったことが何回もありました。ぜひ数値を丸印をしておいてくださいね。
▼マーキング | ヒントのカードを持つ
少し訓練が必要ですが、極めて有効なマーキングです。詳しくは>長文解法6つのテクニックNote(その4)
まずセキュリティの問題から、練習を始めると良いですよ。
「怪しい言葉」が結構あります
USBメモリ、パソコンの持ち出しなど怪しい点
設定していない、時間がかかるなど課題点
USBメモリやPC持ち出しなんて、「この後、紛失盗難で情報漏えいするよ」って言ってるようなもの。
他にも「設定してない」とわざわざ書くぐらいなら「設定しとけ」、「時間がかかる」と分かっているなら「改善策を出せ」と思うようになると良い傾向。
プログラムを組むときの制約条件もありますね。「きっとこの後、注意しながら考えさせられるんだろうなぁ」と。
慣れてくると「怪しい言葉」だけでなく、「怪しい文脈」として捉えられるようになります。セキュリティの問題は、すぐにツッコミながら読めるようになりますよ。
以下の問題では、パスワード付きファイルとパスワードを別々のメールで送っています。
▼印を「カード」として持っておくと、設問で問われた時に「はいはい待ってました」とスっと出せます。スムーズに解けますし、高得点が安定します。
逆に、注意して読まないないとスルーして勿体ない。
私は30%ぐらいは当たります。30%は低いかもですが、30%もすんなり解けるのは「しめしめ」と考えています。
DBでは少しアレンジ
マーキングは、適度にアレンジしても良いです。
四角:エンティティ、項目
丸囲:個数対応(リレーションで使う)
丸囲:制約の記述(一意など)
データベースの問題文での「1人」や「複数」はリレーションの個数対応の重要な手がかり(てか答え)。必ず丸囲みします。
また、丸囲みの「一意」などから制約も決めます。ER図リレーションも「複数」「~ごとの」から「1対1」か「1対多」か判断します。
正直、応用情報技術者(AP)「程度」では、「そこまでやらんくても」と思うかもしれません。
データベーススペシャリスト(DB)でめちゃくちゃ有効になります。DB-PMIから始めても良いですが、APで練習してた方が良いかなぁとは思います。
「解き始めの早い」問題を選ぶ
同じページ数の問題でも、解きやすい問題文と解きにくい問題文があります。
1頁以内に穴埋め/下線があると早く、大方2頁目以内には解き始められます。解き始めが3頁目以上になるとかなり遅いです。
「解き始めポイントが遅い」のは超デメリットです。
私たちはコンピュータではありません。
頭に覚えられる情報量には限りがあります。いくら目的を持って読んでも、マーキングをして情報整理をしても、文章が多ければ頭がパンクしてしまいます。
解き始める頃には問題文忘れてるので読み直し確定ですよね。
また、もし「むずくて解けそうにない」って思ったら問題選び治せますか?
解き始めが遅い問題文だと、今まで読むのに費やした時間が全て水の泡。退くに退けない状態になってしまいます。
カウントの仕方は目分量でOK。
穴埋めaや下線①に到達するまで何頁読むかだけ。なお、図や表の分は数えなくてOK。
図はぱっと見れば終わりますし、表も適度に読み飛ばすので(後述)。
なお、表が長い、表の文字数が多い場合、文章としてカウントしてください。この辺りは感覚で。
問題選びと一緒にご自分の基準を確立してみてくださいね。
図「は」必ず見る
図はとてもありがたいですよね。
図のスペース分だけ文章を読まなくて済みますから。小説でも挿絵がありがたいもんです。
図は、見るだけで多くの情報を一瞬で取り込めます。
図を見て「何系の話かな」「何か新しい機器載ってるから」「解けそうかな」など見積もりも少しできます。
図は、むしろ問題選びの段階で見るぐらい。ネットワーク図ならサーバの配置を見てください。>12サーバの代表的配置の解説Note
「ヒント見つからねー」「分からねー」って時に、注記を見ると意外と解決します。
また注記を読まずに解答すると失点する罠が仕掛けられていることがあります。終盤の問題のヒントになっているこもが多いです。>長文問題の解法テクニック(その2)
表は「適度」にスキップ
本試験での実施は、かなり訓練が必要なスキルです。しかし効果はあるので紹介しますね。
表は「どうせ、設問を解く時に読み返すでしょ」とスキップします。
表の長さや内容にも依るので言語化が難しいのですが、いくつかパターンを挙げておきますね。
表の名前を見る
表の項目を見る
表の中身の1行目を見る
全然知らない機器・システムだけ見る
気になったものだけ見る
ポイントは、表の前後で話がつながること。論筋の首の皮つながる適度なスキップをしてください。
「こんなことが書いてあって、表下の結論になったのね」が分かればOK。
スキップするのは、初めはとても不安です。過去問演習で慣れてみてください。
むしろ過去問演習でがっつり読んでみてください。「どうせ読んでも忘れる/理解できない」ってことを早めに悟りましょう。
そもそも何の目的もなく表を頭に叩き込むことはできません。必ず設問を解く時にもう一度表を詳しく読むことになります。
家電製品のマニュアルも使う前に全部は読まないですよね。ひとまずすぐに使うやり方を読んで、困ったら必要な部分を詳しく見る感じ。
まとめ
お疲れ様でした。
冒頭の箇条書きを改めて見て「少しは実践してもいいかな?」と思えるものはあったでしょうか?
「次」に解く設問を読む
線を引く、選同士を「つなぐ」
四角・丸・「▼マーク」しながら読む
「解き始め」が早い問題を選ぶ
図「は」必ず見る(注記はスキップ
表を「適度」にスキップする
限られた試験時間で最大の成果を得るために、作業効率・時間効率を濃密にするよう、ご自分なりに工夫してみてくださいね。
今回のテクニックは、「応用情報技術者試験」「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」「データベーススペシャリスト試験」「ネットワークスペシャリスト試験」「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」など全ての試験に有効な方法です。
合格のお役に立てたら嬉しいです。
今回のテクニックは、APやSCの解説Noteで使っています。紹介しなかった各問題ならではの解法もあるので、興味が出た時にどうぞ!
p.s. 普段は >> 専門学校とIT就職のブログ << をやってます。
でわでわ(・ω・▼)ノシ
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