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横浜中華街 ランチ 16 お粥編 謝甜記 安記 馬さんの店 龍仙
今回はみなさん大好きなお粥特集、謝甜記、安記、馬さんの店、人気の3店舗をご紹介します。
米と水だけで炊いた日本のお粥と違い、鶏ガラや油を米に絡めて炊いた中国粥はだしの旨味をたっぷり吸いこんだしっかりとしたお味が特徴です。
サラサラの食感も魅力です。
町中華のラーメンやチャーハン、餃子などは食べなれていますが、本格的な中国料理となると種類も多く何を頼んでいいのかよく分かりませんよね。
そこで登場するのがランチ。
中華街はお店が日替わりでシニアにもピッタリな本格的中国料理が多彩。
知らない料理を体験できる楽しみと種類が多い中華の知見が深まるという魅力的なランチタイム。土日祭日とは違い平日の中華街は違った風景、気軽にお得な中華を楽しみます。
謝甜記
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朝陽門から中華大通りに入ってすぐ右手に真っ赤なビルが見えてきます。
オカユヤとカタカナで書かれた電飾看板が目印。こちらがお粥で有名な1951年創業の謝甜記本店です。
向かいの路地をしばらく行くと弐号店と製造工場があります。
サンタクロースが目印の弐号店は昼前からいつも行列ができていますが、本店は比較的入りやすいです。
ただし、お店はせまいので多少待つ覚悟は必要かもです。
今日は木曜日、12時前だったのですぐに座れましたが私でちょうど満席、ラッキーでした。こちらは有名店ですから観光客が多く、周りのお客様はビアジョッキ片手に昼からリラックスモード。
お粥以外にも春巻きやシューマイ、炒め物もありますので、これらを摘まみにビールでのどを潤しながら、お粥が来るのを待つのもいいですね。
日本人の感覚ではランチでお粥?お粥で1,000円?となりますが中国ではポピュラーなメニューです。食べると分かりますが、また食べたくなるくせになる味、それが中華粥です。
こちらはお粥の専門店だけあって種類は豊富、貝柱粥(かいばしら)、牛肚粥(もつ)、青菜粥(やさい)、鶏蛋粥(たまご)、鮮蝦粥(えび)など迷ってしまいます。
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海鮮出汁を味わいたいので、こちら三鮮粥をオーダーしました。イカ、エビ、小柱入りで880円。生米から炊かれた謝甜記のお粥。
程よい塩加減と海鮮出汁が効いたとっても優しいお味、この奥行きのある出汁は家庭では出せないお味。人気があるのも納得です。
プリプリのエビとイカもマッチしており「ヤウチャッカイ」もいいアクセントになっています。
ネギじょうゆがついてきますので途中で味変も楽しめますが、素のままで十分美味しくて飽きません。サイドメニューとして、ヤウチャッカイ(揚げパン)1本200円、えびシューマイ4ケ400円、杏仁豆腐470円もあります。
ゆっくりと味わいたい上品なお粥でした。
安記
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中華街大通りから香港路へ入りすぐ右手に創業昭和7年の安記があります。
派手な看板が多い中華街の中で白地にシンプルに安記の文字、素朴な懐かしい感じがしていいですね。
広東料理のメニューは多彩ですが、もともとはお粥専門店なのでお粥の種類も豊富で一番人気です。
入口の黄色いメニュー看板には誇らしげに元祖粥の文字が。
こちらもメニューは豊富で全12種類、レバ粥、牛もつスジ粥、豚肉粥、牛モツ粥、鶏粥、五目粥(もつ、レバ、豚)、牛肉粥、かいばしら粥、えび粥、海鮮類粥(ツブ貝、海老、イカ)、やさい粥(レタス)、玉子粥の12種類。
海鮮とやさいで迷ったのですが、ツブ貝に魅かれて海鮮類粥990円を注文。
お粥の他、看板にはモツ皿とシュウマイが絵付でプッシュされているので食べたいと思ったのですが、ビールが無いとさみしいので我慢です。
これがランチの辛いところですね。
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待つこと5分ほどでやってまいりましたお粥ちゃん。まずはそのままお粥の出汁を味わいましょう。
優しさの中、出汁も塩味もしっかり効いているので具なしの白がゆでも十分美味しくいただけます。
広東らしく油の風味も感じられ期待していたツブ貝もお粥にピッタリで貝の旨味が引き立ちます。エビも素材の味が活かされており本来のエビの味を味わうことが出来るのがお粥マジック、具の量もたっぷりで満足。
油条も美味しい出汁をたっぷり吸ってしんなりといいお味になっています。
ネギ醤油の味変も飽きなく最後まで食べられるのでいいですね。
朝からこんなの食べられたら一日元気にいい仕事が出来そうです。
今回は海鮮、モツも旨味が引き出されてさぞかしおいしいことでしょう。
シンプルに玉子と油条を味わうのも捨てがたし、
次回は???・・・迷います。
馬さんの店 龍仙
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地下鉄の駅から中華大通りを善隣門まで歩いて、門を過ぎて左に曲がってしばらく行くと右側に見えてくる真っ赤な外観と子供の人形が目印です。
上海家庭料理のお店ですが、朝早くからお粥が食べられることでも有名。
ありがたいことにお粥のランチセットが用意されています。
他のお粥専門店は単品注文となりますのでランチ族としてはありがたいサービス。お粥は具が選べますし、ザーサイ、春巻き、サラダ、デザートの杏仁豆腐も付いてきます。
通常のランチメニューも豊富で、フカヒレと卵の炒め、八宝菜、マーボー豆腐、油淋鶏の4種類はサラダとスープ、杏仁豆腐もついて650円とお安いうえに110円の追加でライスをお粥に変えられます。
五目炒飯とラーメンやワンタンスープのセットもあり、こちらも650円。
ランチ1,080円の牛肉おこげ、エビチリソースと揚げワンタンもあります。
少し奮発して、エビ・ホタテ・イカ・白身魚入りの龍仙粥セットを注文。
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サラダとお粥ですからヘルシー二重奏です。
これで、お粥だけだと物足りない感じがするのですが春巻きがあるだけでぐっとボリューム感がでます、ザーサイもたっぷり。
お粥の方のお味ですが、出汁は弱めでプレーンに近く、その分たっぷり入っている具材の味が引き立つ感じでしょうか。
米粒は広東の他店と比べると大きく粒々感が残っています。
日本の家庭の懐かしい感じ。これって好きな人は好きなやつですね。
ぬるめで出てくるお粥は年配の方や猫舌の方には優しい配慮ですが、これは好みの問題。注文時に希望すれば熱々のお粥が出てきますのでご心配なく。
個人的には出汁がしっかり効いている熱々のお粥の方が好みです。
また、こちらはトッピングが揚げワンタンなので油条(揚げパン)が好みで定番の方には物足りない感は否めないと思います。
単品のお粥もありますのでお好みでどうぞ。
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