はじめて皿うどんの味方をした時の話
主夫の薄衣です。
今回はしょうもない親子げんかの記録です。
大人げない親父の敗戦記を、鼻で笑ってご覧頂ければ幸いです。
家族でショッピングモールへ
先日、久しぶりに家族でモールへ行ってきました。
息子の買い物を済ませると、ゲームセンターで使えるメダルの引換券が貰えました。ゲームセンターと聞いた息子はテンション爆上がりです。
行ってみると、そこそこ遊べそうな量のメダルを頂けました。
しかし、これが嵐の幕開けとなるのです。
ゲームセンター嵐
昭和生まれの方ならご存じでしょうか。
私、このマンガの主人公がかぶる帽子を持っておりました。
それはさて置き、
そこは息子が初めて行くゲーセン。
勝手が分かりません。とりあえず彼が出来そうなゲームを手当たり次第にやってみます。ゲームをクリアすると、メダルがまた貰えるシステム。
父的に
「まずい、これはなかなか終わらん!」
と思いました。
案の定、息子はそこから30分にわたり、次から次とウマいことゲームを渡り歩き、メダルをゲットしていきます。
うつの父、クタクタです。しかもゲーセンってこんなに煩かったっけ?と思うほどの音。
それでもまぁ、
息子が楽しそうなうちは良かった。
そこはやはりゲーセン。
徐々に彼のメダルが減っていきます。
それはそうですよね。無限にメダルを増やせるほど、6歳の息子にそこまでの技もなく、ゲーセンもそんなに甘くありません。
しかし!
メダルが減るということは、ゲームがうまくいっていないということ。息子、疲れもあり集中力も切れ、どんどん不機嫌になっていきます。
「メダルがもう無くなる~!」と必死に抵抗しますが、最後はあっさり無くなりました。
父は内心ホッとします。
もうすぐでゾンビになりそうでした。
しかし息子は・・・
昼食にて
ゲーセンを終え、不機嫌マックスの息子とフードコートにて昼食です。
すでにこの時、息子は
「○○じゃないとイヤ!」
「やっぱり××じゃないとイヤ!」
と、実現不可能な条件を次から次と提示してきます。
そんじょそこらの外交より、緊迫かつ困難な状況になっていました。きっとブリンケン国務長官でも交渉は難航したでしょう。
私たち両親はそれを受け流して、なんとか息子はちゃんぽん、私は皿うどんを注文。席に着きました。
皿うどんのために闘う
すると今度は、
私の皿うどんに噛みつく怪獣。
「うどんなのに、その麺はおかしい」
とイチャモンをつけ始めます。
私は息子の不機嫌に巻き込まれないよう、フワッと会話を続けますが、当の息子が収まりません。
「うどんはこんなんじゃない!」
「うどんとは!!!」
くどくど演説を始める6歳。
「一体誰に似たんやろ?」
妻でなくてもそう考えてしまいます。
父、技巧派投手のような組み立てで、凶暴化する息子をうまくかわそうとしますが、数十球ファールで粘られている気分です。
気がつくと、私も息子のペースに巻き込まれ、皿うどん側に立ち、息子と議論しているではありませんか!
息子は皿うどんを「うどん」というのはおかしいと言い、私は皿うどんとはこう言うものだと論陣を張る。
実にしょうもない親子のやりとりです。
6歳 VS 49歳!
私、生まれて初めて
皿うどんの味方をしました。
家族を敵に回す
気付くと息子の目には涙がいっぱい・・・
その時、横を通った女の子のトレーを見て、
「俺、本当は
ハンバーガーが食べたかったんだぁ・・」
泣き出しました。
あっ!
やってしまったぁ・・・
そこまで!!!
柔道の審判かと思いました。
妻のジャッジが入ります。
妻がカウンターに走り、
大至急ハンバーガーを調達。
泣きながら、そして父を睨みながらそれを頬張る息子。
気付くと、もう1人睨んでいる人が・・・
このあと妻に、こってりと叱られました。
反省する49歳のダメ親父でした。
今回も最後までお読みくださり大感謝です。
今回のタイトル画像はOhzaさんからお借りしました。
美味しそうな皿うどん、ありがとうございました。
サポートに心から感謝です。主夫、これからも書き続けます。