見出し画像

ぜひ訪れてみたい本屋さん『フラヌール書店』(目黒線・不動前駅)

それにしても街の小さな本屋さんがどんどんなくなってしまい、”本屋好き”な私としては本当に寂しい限りです。

本屋さんに行くと目的の本がなくてもプラプラと歩き回ったりして、「これは読んでみたい!」という本に巡り逢えたときの喜びはひとしおだったりします。

そんなことを言いながら「楽天マガジン」で雑誌は手軽に読むようになってしまったし、「Kindle」で電子書籍を購入する頻度も増えたし…。まったく″本屋好き″の私としたことが…という感じです(汗)。

先日の『アド街ック天国』で取り上げられた街は「目黒 不動前」で、今度プラッと散策にでも行きたいと思いながら観ていました。

しばらく放置してあった東急カードの「TOKYO ROYAL CLUB」の会報誌を読んでみたら、たまたまその不動前の本屋さんが紹介されていました。

″店主の志向″が反映されたこだわりの小さな本屋さんって、私はとっても好きなんですよね。大手の書店にはない良さがそこにつめこまれているような気がして。

店主の久禮(くれ)さんは、昨年3月に『フラヌール書店』をオープンしたそうです。店内はほぼDIYで仕上げたそうで、温もりの感じられる店内の写真に一目惚れしました。並べられた本たちも喜んでいる感じがするお店です。

「僕は書店員としてオールラウンダーというか、本屋のなかに幅広い本の世界がぎゅっと凝縮されているのが好きなタイプだから、ジャンルのバランスにはとても気を付けています。そして、できるだけニュートラルで網羅的な本棚を作りたいと思っているんですよ」

「TOKYO ROYAL CLUB」の会報誌「Fino」3月号より

という久禮さんの言葉で、さらに行きたい気持ちが強まった気がします。

″店主の志向″といっても、ある特定のジャンルだけに偏った本ばかり並んでいると限られたお客さんだけしか足を運べない…最初から″線引き″された感じがしてちょっと哀しくなります。なのでオールラウンダー、最高です!

久禮さんの考え方に救われたのもあります。せっかく買った本を、読まずにそのまま″棚積み″にしていることが昔より増えてしまった自分をずっと反省していました。

「本と出合うことは、自分との対話のようなもの。いい出合いを果たせたら満足感があるし、それ自体にセラピー効果があるのではないかと思っていて。その本がいいと思えた自分の感性を褒めてあげたいというか。(中略) 本屋に入ってみて、なんだかこれ面白そうっていうような、思わず手が伸びるという感覚はそんなに身構えなくても生まれるから、そういうところから本の楽しみが始まっていると思うんですよね」

「TOKYO ROYAL CLUB」の会報誌「Fino」3月号より

たとえ買った本を読めていなくても、途中でその本を読むことを中断してしまっても、「本を選ぶこと」自体をもっと自由に楽しめばいいという久禮さん。

本との関わり方は”自分流”でいいんだと言ってもらえた気がして、それこそ気持ちが軽くなりました。ありがとうございます。

不動前駅付近の散策をしながら、こんな素敵な店主のいる『フラヌール書店』を訪れるのが今から楽しみです。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集