感情を感じたい、私は本を読む
本を読む、
涙が溢れる。
ページをめくる、文字が滲む。
物語が響く、涙を拭う。
本を閉じる、何とも言えない感覚が心を満たす。
それは感動だったり、疑問だったり、同調だったり、虚しさだったり。
読んだ物語によって変わる。
1つ変わらないのは、読んでいる瞬間から感情が溢れるということ。
本を投げたくなることもある。
あっけに取られて頭が真っ白になることもある。
でもそれは、感情が溢れているからだと私は思う。
だから、その感覚が欲しい私は、
本を読む。
リアルで感情を出せずに、常にコントロールして抑え込んで、求められている感情を演じていた私は、読書をする時は感情を出せた。
縋るように本を読んだ。
私は物語に救われて生きてきたのだと思う。
陳腐な言葉に聞こえるかもしれないけど。
花に水が必要なように、
だから私は、自分に物語を与える。
楽しい話、悲しい話、感動する話、辛い話、掴みどころのない話。
物語は読むだけで、私の頭の中に絵を描いてくれる。
私はその世界で、自由に感情を出すことが出来る。
そうして、くたくたになって、充足感をもらって、リアルで生きていける。
大切なのは、
自分の感情を理解することなのかもと私は思うようになったし、少し俯瞰して理解すれば、それを他者に伝えるコミュニケーションも練習出来るようになっていくのかも。
でも、それが出来ても、やっぱり物語がないと。
いわゆる感想文は書かないと思うけど、読んだ本も紹介していきたいな。
読書してくれた過去の私へ感謝をこめて。
Sena.📚
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