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間に合わせで済ます販売員はブランディングを崩壊させてしまう《販売力向上講座note》
*こちらは無料記事です
こんにちは。接客販売トレーニング&コンサルティング事務所 kocori(ここり)代表の坂本りゅういちです。今回の記事はこんな内容です ↓
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■『間に合わせ』をやめる
少し前にライフハック的な情報を持っていると便利だという話をしました。(注:2022年配信当時)
お客様に便利なライフハック情報を伝えられると、困った時の助けになり、その助けとなる情報を教えてくれる人として信頼をもらえることもありますよと。
一方で、この話には注意しなければならない部分もあります。
特に自分自身に対して注意しておくべきなのは、『間に合わせ』で物事を進めないようにすべきだということです。
例えば、自宅で洗濯をしている時に、「あ!洗剤がない!」と気付いたとします。
いつも使っている洗剤が無くなったので、仕方なく近所のコンビニに行ってとりあえず適当な洗剤を買って使う。
こんなことは、よくある話だと思います。
ですが、この『間に合わせでとりあえず』というやり方が当たり前になると、いろんなことが『間に合わせ』になります。
店舗で仕事をしている時に、
「あ、備品がなくなってる」
→「発注しても時間がかかるから、とりあえず間に合わせのもので我慢しよう」
となり、適当な代用品を購入して使い出す。
するとそれが普通のこととなり、本来使うべきだった備品ではなく、間に合わせで使い始めたものが常用され出します。
この繰り返しが起こると、次第にブランディングとして店で使うべきだったものがどんどん侵食されていき、最終的にはワケのわからない状態になってしまう。
中には思い当たる節があるという人もいらっしゃるのではないでしょうか?
『間に合わせ』で物事を済ませる人は、ブランディングとは無縁の人になっていきます。
可愛いキャラクターものがあるかと思えば、テーブルはやたらとアメリカンなものを使っていて、なのにテレビ台は異様にヨーロピアンみたいな、どんなコンセプトなのかが全くわからない家に住んでいる人なんかは、まさにこの典型なタイプです。
その時々で間に合わせでモノを買ったり使ったりしているから、どんどんカオスになっていきます。
こういうタイプの人が販売員になると、何も考えずに百均のボールペンをお客様に差し出したり、平気でガラスにセロハンテープでポスターを貼り付けたりします。
「とりあえずそれなりになっていればいいだろう」という適当な感覚がそうさせていくのです。だから、せっかくの店のブランドもぶち壊しになり、お客様の良質な体験自体も損ねてしまいます。
何かが必要になった、何かが足りなくなった。
そういう時に『間に合わせ』で済ませると、どんなデメリットがあるでしょうか。
ぜひ考えてみてください。
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