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3つのコンセプト&5つの価値基準

「スクラムの経験主義」とはどういうものなのか、これを支える「3つのコンセプト」と「5つの価値基準」が存在します。
3つのコンセプトというは「透明性」「検査」「適応」の3つです。

「透明性」
状況の「見える化」を意味し、振る舞いや約束がチームの中で共有されており、同じ理解を持てていることを指します。
チームの中で頻繁に使う用語の理解が違っていたり、作業の「完成」のイメージがメンバーによって異なっていることが無いようにすることです。

「検査」「適応」
チームは成果物や状況の進み具合を頻繁に検査することで問題を把握できるようにします。それにより、自分たちのプロセスに問題があれば調整を行います。

これら3つのコンセプトを推し進めるために「5つの価値基準」があります。
それが「確約」「勇気」「集中」「公開」「尊敬」です。

「確約」
プロダクトのミッション達成に対してそれぞれが自身の役割に対し責任を持ち約束すること。

「勇気」
問題を見逃すことなくチームとして向き合う勇気を持つこと。間違っていることに気付いた時には問題そのものに焦点を当てて意見すること。

「集中」
スプリントの活動に全員が集中すること。

「公開」
自身の抱えている課題や作業の状況、自身の仕事のやり方の好みなどオープンにすること。

「尊敬」
お互いを尊敬する気持ちを持つこと。

とこうした価値観がチームの中や外への信頼を育てることになるという。
しかし、なかなかこれら「5つの価値基準」をクリアするのは至難のように思えます。

当たり前のことしか書かれていないように見えますが、お互いを尊敬することや自身の役割に対し責任を持つこと。人によっては自身の役割すらわからないということもあります。

また、間違っていることに対して意見する勇気などはタイミングを見誤ればチームが円滑に回らなくなることもあると思います。

しかし、これらの当たり前ができてこその「自立型組織」といえることも確かと思います。
一人一人が自覚を強く持ったチームでなければ成立し難いということでしょう。

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