プロダクトバックログとスプリントバックログ
スクラムには「プロダクトバックログ」「スプリントバックログ」「インクリメント」の3つの成果物があります。まずは「プロダクトバックログ」「スプリントバックログ」について紹介します。
「プロダクトバックログ」
これはスプリントプランニングをする時に必要になるものなのでスプリントが始まる前には一通り作られていなくてはならない認識です。
では、プロダクトバックログとは何か?再確認しておきたいと思います。
プロダクトバックログとは「今後のリリースで実装するプロダクトの機能・要求・要望・修正を全て一覧にしたもの」と定義されています。
しかし、これではイメージがつきにくいので粒度とその詳細さで3段階に分けるとわかりやすくなります。
1.「要求」のみが明確である段階
2.「要求」と「要件」が明確である段階
3.「要求」「要件」「仕様」が明確である段階
3の段階はスプリントバックログとして詳細化された状態となります。
また、プロダクトバックログに格納されている1つ1つの要項を「プロダクトバックログアイテム」と言います。これらには、「詳細な内容」「規模の見積もり」「並び順」「ユーザーへの価値」「テスト記述」が示されていると良いでしょう。
プロダクトバックログアイテムはプロジェクトが進むに連れて自然と増えていきます。それがイコール学びなのですが、新しくできたプロダクトバックログアイテムの方が重要ということであればスプリント単位で開発の方向性が変化します。
この時の、「並び替え」「規模の見積もり」「詳細化」を行うことを「リファインメント」と呼びます。
「リファインメント」は次のスプリントが始まる前までには終わっていなければなりません。実際にはリリースプランニング(スプリントレトロスペクティブ)の段階でざっくりと仮決めしておくと良いそうです。
「スプリントバックログ」
スプリントバックログとは、「そのスプリント間で実装すると選択されたプロダクトバックログアイテム」と「完成のために必要な作業」のことを言います。
また、スプリントバックログは開発チームが管理します。
ユーザーストーリーから始まり、それをリスト化したものがプロダクトバックログであるという認識をこれまでしていました。おそらく間違いはないのですが、自分の頭の中では少々混同してしまっている状態にあります。なので少し整理してみました。
「要求」=「してほしいこと」つまり、必要かどうかはわからない状態
「要件」=「要求に対して必要なこと」つまり、達成しなければならない事柄
「仕様」=「要件を満たすための機能をどう実装するのか」つまり、設計書。なのだがその粒度は未だ不明です。
こんなところでしょうか。アジャイル開発となると設計に割ける時間は少なく、設計書を細かく書いているようでは本末転倒という始末。ではあるもののどうすれば開発チームが実装できるのかその粒度を知ることが今後の課題になりそうです。
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