常に雑念がある状態=モンキーマインド
僕はここ数年間、例えば大学時代であれば頭の中には常に「設計課題」のことで頭いっぱいでした。それこそ一日中考えているような状態でした。さらに卒業してからの2年間は「起業」や「IT関連」のことで頭がいっぱいでした。
これを良いことなのだとずっと思っていました。僕は考えている時間の分だけ自分は勤勉であるとどこかで思っていたのです。
しかし、この「常に考えている」ような状態というのは言い換えれば「常に雑念がある」状態であり、”今”に集中できていないので、脳が疲れやすくなってしまいます。
休日で休もうと思っても雑念(仕事のことなど)が頭を占拠してしまう状態を「モンキーマインド」というそうです。
モンキーマインドを脱することができれば、脳は本来の力をフルに発揮できるようになり、集中力、判断力、読み書き計算のような処理能力、創造性なども高めることができます。
そのためには「考えについての考え方を変える」必要があります。
まずは自分が駅のプラットフォームにいるところを想像します。
そこへ電車が入ってきます。
中に乗っているのは「考え」という「猿」の乗客たちです。
電車はしばらくはそこに停車しますが、自分は駅のホームに留まります。
しばらくすると電車は「猿」たちを乗せたまま去っていきます。
また他の電車が次から次へと入ってきます。
けれど、自分のいる位置は変わらず駅のホームです。
これはどういうことかと言うと、大切なのは「考え」に対して傍観者であり続けることだと言います。
「考え」を自分自身だと思いがちですが、本来、自分というのは容れ物にすぎず、駅と電車を同一視するのが馬鹿げているように、自分と雑念を同じものとして見る必要もないということです。
自分の心は電車たちが行き交うプラットフォームであり、どんなに雑多な種類の電車が入ってこようと、プラットフォームは変わらない。そういうイメージを持つことで自分自身の心を常に整理された状態に保つことができます。