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「要件定義」とは何か

プロダクトがうまくいかない原因は「不確実性」にありますが、それを回避するために「要件定義」というものが存在します。

「要件定義」とは「何を作れば良いのか」を確実にさせるために行い、欠くことのできない必要な条件を「明確にする」ことです。
この「明確にする」というのは条件を関係者の間で合意するところまでを含みます。

尚、「要件定義」には主に3つの要素が含まれていると考えられます。
それは「要求」「要件」「仕様」です。
「要求」とは「こうしたい、こうありたい」という希望のことです。
どのような要求をどこまで扱いたいのか把握するところから始めなければなりません。

「要件」とは「何を実現しなければならないのか」を決めたものです。
満たすべき条件が何であるか決める必要があります。

「仕様」とは「要件を満たすための詳細な条件」です。
プロダクトが持つべき動作条件であり、プロダクトは仕様以外の動きを取ることができません。

これが「要件定義」というものです。これをプロダクト作りのはじめに行うことで関係者間の合意をとります。
また、SOR(システムの動作に高い信頼性が求められる領域の開発)では要件定義に年単位で時間を要することもあります。

これを読んで思い出すのは柳生正さんの著書「経営者になるためのノート」です。柳生さんはこの本の中で計画と実行の比率に対して「1:9」であれと言います。つまり、要件定義だけに1年もかけていたらとんでもない遅れを取ってしまうということです。
このことからもわかるように現代において、これまで通りの開発手法ではスピード的にも改善しなければならないということでしょう。
ますます「アジャイル開発」が重宝される未来が見えてきます。

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