重視すべき4つの価値
「アジャイル開発」は先駆者たち17人が「変化に対応することの必要性」「重視すべき4つの価値」「4つの価値を具現化するための12の原則」の3つの要素に同意したことで生み出されました。
そのうちの一つ「4つの価値」とは何か紹介します。
1. プロセスやツールよりも個人との対話
決められたプロセスとあっているか。ツールの使い方があっているか。などよりも、人と人との対話を重視すること。
つまり、何が問題なのか、どうやって解決するのかは対話の中に発見することができる。人と人との相互作用、相互理解に価値を置いています。
2. 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェア
ドキュメント(資料)を丁寧に作ることよりも「動くソフトウェアを作る」ことに価値を置いています。プロダクトの進捗や状況を判断するための対象は「動くソフトウェア」であるべきということです。
3. 契約交渉よりも顧客との協調
何か問題に直面した時に、駆け引きにより一方の優位性の確保に走るのではなく。協力して問題にあたり、調和して意思決定を行った方が圧倒的に早いということです。
4. 計画に従うことよりも変化への対応
事前に決めた計画に現実を合わせるのではなく、現実に合わせた対応を取ることが重要であるということ。計画は不確定要素を多く含んでいるのでそれ通りにならないことの方が多い。
状況が進んんでいく中で計画を変更していくことが重要です。
これら4つの価値について同意したとされています。
実際にアジャイルに作ろうとしてみるとわかることですが、「スクラムガイド」にそのやり方が書いてあるにも関わらず一つ一つの工程をどこまでの粒度で行えばいいのか?作成している資料は必要なのか?などなど様々な問題に苛まれます。
事実、計画通りにスプリントを回せても次のスプリントへの準備に時間がかかってしまいスプリント間で時間が空きすぎてしまうことがあります。
計画に時間を取られすぎてしまい、現状は実装する時間がかなり少なくなってしまっているように思います。