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せきららなピル日記#1 とにかくピルの誤解を解く回①
【2023.11.11更新】
こんにちは。しるさきこと、知咲です!
既に公開済みの#0は読んでいただけたでしょうか。
今回は記念すべき#1。「何を1番に伝えたいか」を考えた時に…ハッとしたことが。それは…
あれ?そもそも読者がピルの誤解・偏見を持ったままなのはまずくないか?ということ。
負のイメージが多いピル。そのイメージを引きずられたままだと、まず読んでもらえない!読んでもらってもピルの基本を知らなければ誤解が誤解を生む!
ピルは、医療目的でも使用される「薬」であり、その効果は多岐にわたります。私自身、1年間使用して実感したメリットも多くあります。
色んな人に、まずはピルの良さを伝えたい!誤解を解きたい!ので、今回は私の体験談も交え、ピルのメリットを紹介し、負のイメージを払拭できればと思います。
ここからは、ピル=自分の健康状態を守る/良くするために使用するものという視点でとらえていきます。
1.ピルの「負のイメージ」を羅列してみた
まずは、ピルの負のイメージってなんぞや…を調べてみたり、服用前の自分を思い出してイラストにしてみました↓
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大きく分けると、以下の3点。
①体に悪い影響が出そう
②高額で手に入れづらい
③「性に奔放」というイメージを持たれる
実際に、このようなイメージを持っていた方もいるのではないでしょうか。ではイメージは本当なのか。
あくまで私視点での答え合わせになりますが、○×を付けるとこうなりました↓
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「血栓症リスクがある」以外はほぼ誤り、という結果に。△については、複数の選択肢があったり個人差で変動するものになっています。
では、一体なぜこういう誤解や偏見があるでしょうか。
これは、当たり前ですが「ピルがどんな薬で、どのように入手できるか」を知らないから根拠のない情報が蔓延しているのだと思います。
ということで、まずはピルの基本をまとめてみたのでご覧あれ↓↓↓
2.ピルってどんな薬?
ピルの正式名称は、「経口避妊薬」と言い、望まない妊娠を避ける、中絶を防ぐ=「避妊」を目的としたお薬です。
世界保健機構(WHO)によると、生理が始まった時期から使用可能とされており、世界で1億人以上の女性が服用していると言われています。
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仕組みを超簡単に説明すると、ピルに配合されたエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンの働きによって、脳に「妊娠している状態だよ~」と勘違いさせて、排卵及び着床を防ぎ(=生理来ない)避妊効果が出る、というもの。
避妊率は約99%(コンドームは約85%)。
ピルは、産婦人科などの医療機関で処方してもらいます。日本では種類や用途によって保険適用と保険適用外に分かれており、値段がバラバラ。
「月経困難症」や「子宮内膜症」などの病気の症状改善のために服用する場合は「保険適用」となり自費負担が軽減されるため、1万円を超えるような「高額」にはなりません。
ちなみに、日本では、避妊目的だけの場合だと保険適用外に該当します。
「望まない妊娠を防ぐこと」は、女性自身の健康と未来の子供の将来を守ることに直結するのですが、残念ながらそこまでの配慮はされておらず。
病気じゃないんだから自費負担してね、という世界なわけです。
※なお、ここ最近「薬局販売して!」と話題になっているのは、「緊急避妊薬(アフターピル)」のことで低用量ピルのことではありません。
さて、ピルの基本的な効果が「避妊」であることが分かったと思います。
ただそうすると、「自分は性行為をする機会もなければ、病気でもない…関係ないんじゃ?」と思った方もいるかもしれません。
しかし、ピルが持つ様々な副効用・メリットは、全ての女性に当てはまります。
まだ諦めないで、続きを読んでください。
3.避妊だけだと思ったら大間違い 〜ピルの様々な「副効用」〜
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ピルには、避妊効果のほかに「副効用」があり、特に伝えたい効用は3つあります。
②月経困難症(生理痛)と⑥月経前症候群(PMS)の症状改善
生理痛は、個人差があれどほとんどの女性が感じるものでしょう。症状は、頭痛、腹痛、腰痛、乳房の張り、肌荒れ、くすみ、むくみ、熱っぽくなる、吐き気、だるい、イライラ、ネガティブモードになる…などなどなどなど。PMSは、生理前に起こる精神的不調&身体的不調のことを指します。女性がイライラしている時や精神的に不安定な状態の時はPMSが原因だったり。
この二つの症状が重いと、勉強/仕事に集中できなくなったり、イライラや落ち込みがひどかったり、ベッドから起き上がれないこともあります。
このように「日常生活に支障をきたす」レベルで辛い思いをしている方は、ぜひピル服用をおススメしたいです。
私自身は、ピルのおかげでこれらの辛さが激減しました。今後さらに深掘りしてお伝えますが、とにかく「生理のない生活」って快適、ということは断言したいです。
⑤卵巣がん、子宮体がんの発症率低下(友利新先生のYouTube動画)
卵巣がんは排卵の際に卵巣が破れるので、その時の傷から、子宮体がんは排卵後にできる子宮内膜から、がん細胞が発生し発症するという例があります。現代女性は、子供をたくさん産んでいた昔の女性より出産の機会が減り、生理の回数が何倍も増えています(出産・授乳中は生理はこない)。つまり、生理の回数が多いほど、排卵の回数も多くなるため、がんになるリスクも高くなっていくのです。
しかし、ピル服用中は排卵が止まるため、上記のようなリスクを低減できます。
子宮体がんは高齢の方に多く見られるらしいので、お若い方はそこまで心配しなくてもいいかな…と思いつつも、予防策として大きな意味があると言えるでしょう。
他にも、まだ服効用はありますが、実際に副効用は期待できるのか?という点で、
次は、私が1年間飲んできた成果をここに示します。
「とにかくピルの誤解を解く回②」へ続く→
~お役立ちYouTuberさんのご紹介~
①もはや有名人「シオリーヌ」さんの分かりやすいピル紹介動画
②”決死の覚悟”で産婦人科医さんが教えてくれないことを教えてくれた産婦人科医YouTuber「高橋怜奈」さん
【参考文献】
①ここに書いたことが全部載ってる「クリニックフォアHP」
②経口避妊薬(ピル)の基本知識について
「経口避妊薬ってどんな薬?:経口避妊薬(OC/ピルについて 富士製薬工業株式会社」
③ピルの種類について
悩み別でおすすめピルが紹介されています。ただ、この情報をうのみにせず、かかりつけの産婦人科医に相談してみるのも良いかもしれません。
「ピルの種類 ジャスミンレディースクリニック渋谷・新宿・池袋」
④ピルの副効用について
「ピルとは? 横浜の婦人科医院【的野ウィメンズクリニック】」