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<数息観瞑想日誌>2024年度版(2)

<数息観瞑想日誌>2024年度版(2)

動画版は https://youtu.be/gnByH5eciA4

2024 年7月度分

自宅編 #7

2024-7-30(火)曇りのち晴れ、猛暑日、38度越え、暑い。

小畔川散歩、Bコース、5:00-7:00、9000歩。般若心経2回。

吉田橋の下から右岸の土手道に上がり、精進場橋まで行く。橋を渡り、折り返す。橋の上から、西の方角に、富士山が見えた。青空の下に、黒い三角のシルエットだ。ベストポイントは橋の真ん中からだが、歩道側ではなく車道側なので、車が通ると危険だ。長居はしなかった。

精進場橋の左岸の橋際には、整備された用水路がある。そこで立ち止まり一息入れ、般若心経を読むのが、決まりになっている。西側が開けていて、景色がいい。眼下の緑の水田からはカエルの合唱だ。自分の発する心経も聞こえる。風が少しあり、快適だった。

発見と洞察。左岸の土手下には水田が広がっている。いまの時期、カエルの合唱が聞こえる。とはいえ、聞こえないところもある。農薬の有無で、カエルが住める場所と住めない場所がある。外から見ていると、緑のきれいな同じ水田なのにと、苦々しく思った。

あと、川側の土手下で、トンボ=アキアカネ?が乱舞しているところが数か所あった。羽根が朝日を浴びて、キラキラしている。自然の季節は暦よりひと月早いというが、まだ七月だ。トンボ≒秋という固定観念を持っているから、トンボの出現が、まだ早いように感じるのだろう。トンボがいつ飛ぼうが、それはトンボの勝手だ。

自分もまた思い込み=概念で、世界を裁断している。

自宅数息1セット目、13:15-13:50。端座位数息200回、般若心経2回。

瞑想を阻む<抵抗>にあう。<つばの飲み込み>が三回。時間が気になり時計を見る。ひっきりなしの<雑念>。とくに、セクシーな女優の名前が思い出せずに、やきもきする。終了後、ネットで調べる。<氷の微笑>のシャロンストーンだった。最近、彼女のニュースやユーチューブを目にした。煩悩だね。

自宅数息2セット目、14:10-14:50。端座位数息300回、般若心経2回。

掌、足の裏が重くなる。途中、少し<雑念>が出た。<自律訓練法>のこと、いまは住んでいない実家のことなどだ。

200回を数え終えた時、不動の姿勢を、このまま続けられると思った。挑戦してみた。300回まで数えられた。初めてである。あと、背筋が弛緩して曲がってくるので、気づいたときに少しずつ伸ばした。

それと、200回を数えたあたりから、目の前の空間にイメージが出てきた。はじめはお決まりの<斑模様>だったが、そのうち、空間の真ん中が、ぽっかり空いて、入り口のようになった。だがその瞬間、入り口は変形しだした。このセッションはあっという間に終わった。

自宅数息3セット目、16:40-17:10。端座位数息200回、般若心経2回。

<雑念>が出る。年金のこと、演劇関連で、F氏の作品<ブルーストッキング>のこと、無頼に生きた男たちの末路のこと。

始まりの心経は、無声音で読み、終わりの心経は小さな有声音で読む。そのあと、五回ほど深呼吸して、掌を閉じたり開いたりする。または、指を一本ずつ折りながら、閉じたり開いたりする。念のためだ。脳に覚醒の合図をしっかり送る。これで通常の状態に戻る。

自宅編 #8

2024-7-31(水)曇り、一時晴れ、猛暑日、36度越え、暑い。

自宅数息1セット目、5:50-6:20。端座位数息200回、般若心経2回。

<雑念>が出る。ただし、すでに忘れている。こだわることもあるまい。それと、100回、数えたと思ったが、数え間違いしたかもしれない。ふと気づくと、息が浅くて速かった。

あと、150回あたりで、イメージが出てきた。<浜辺のバラック>、これはカラーではっきり見えた。だが、そのあとの展開はなく、また、いつもの<斑模様>になった。

今朝は、瞑想に入るのが、少し億劫に感じられた。でも始めたら気持ちが安定した。

自宅数息2セット目、7:50-8:20。端座位数息200回、般若心経2回。

はじめは<雑念>が出る。小学時代の同級生や女の子、中学時代の悪友や友達などだ。100回を数えたところで<つばを飲み込む>。

以後、瞑想状態になる。たまに、数を数え間違える。時々、少し弛緩した背筋を伸ばす。終わりの心経は、小さな有声音で読む。息継ぎがちゃんとできるようになった。その結果、滞りがなくなり、心経がよく聞こえるようになった。

自宅数息3セット目、13:10-13:30。端座位数息100回、般若心経1回。

<雑念>。中学時代の好きだった女の子など。<つばの飲み込み>も三回ある。100回を数えたあと、続けられないほど眠い。ベッドに横になり、そのまま昼寝。起きたら15:00になっていた。瞑想、リラクゼイション、昼寝、共通することは、<心地よさ>だ。自分を自分から解放しよう。

2024年8月度分

自宅編# 1

2024-8-1(木)晴れ、猛暑日、雲が少しあり、数日前の殺人的な暑さに比べれば、まだ楽だ。

小畔川散歩、Aコース、5:00-7:00、9000歩。

土手道の脇に繁茂している雑草の名前が特定できない。今朝も気にかかる。と、一、二本、穂の出ているのがあった。やはり、<セイバンモロコシ>のようだ。あと、もう一つ、これは<カゼクサ>のようでもあり、そうでないような気もする。ネットで何回も調べているが、わからないのだ。

一回目の般若心経は、小休止方々、伊勢原公園内の<修景池>で読んだ。これは<決め事>になっている。小さな有声音で読む。二回目の心経も、<決め事>になっている。関越道付近の水田の前だ。視界が開けていて、気持がいい。緑の稲たちは、少し背が伸びたようだ。

三回目の般若心経も、これまた<決め事>になっている、復路の東上線橋梁の下だ。ここはめったに人が通らないし、日陰で、風通しがいい。おりしも、涼しい風が吹いてきた。心地いい。心経を小さな声で読む。それでも、自分の声が周囲に少し反響した。川のせせらぎも聞こえてきた。

そうそう、心経を読む前には、軽く体操をする。スクワットもする。30回くらいは、難なくできるようになった。秋の<四国車遍路旅>に備えて、体力をつけようと思っている。目標があると、生活に<ハリ>が出る。これはいいことだ。

自宅数息1セット目、14:00-14:30、端座位数息200回、般若心経2回。

<雑念>。過ぎ去りし、成就されなかった恋愛。時として<煩悩>まみれになる。<つばの飲み込み>多数、数を数えなおすこと多数、ウトウトして、上半身がびくっとすること多数。<数息>をしているのか、ウトウトしているのか、判別しかねる。

自宅数息2セット目、14:50-15:20、端座位数息100回、般若心経1回。

気持ちが、なぜか、ざわついていて、瞑想体勢に入っても、瞑想状態になれない。それでも、100回までは我慢して数える。だが、それ以上は無理だ。中断する。こんな時もあるさ。

自宅編 #2

2024-8-2(金)晴れ、猛暑日、今日も36度越え。

自宅数息1セット目、5:10-5:40、端座位数息200回、般若心経2回。

はじめのほうで、<雑念>。高校時代のバスケ部のOBコーチ、Iさんのことだ。あまり好きでなかった人で、向こうも、こっちを嫌っていたようだ。

150回あたりでイメージが出る。鮮やかな青いズボンが眼前を横切っていく。これは、目の前の空間に見えたような気もするし、頭の中に浮かんだイメージのような気もする。

170回前後で何回も数を忘れる。何か他のことに気をとられていたような気もするし、たんにウトウトしていただけなのかもしれない。このような状態は瞑想とは呼べないが、リラクゼイションと居眠りの中間状態で、悪くはないと思う。

自宅数息2セット目、9:00-9:35、端座位数息200回、般若心経2回。

お決まりのように、はじめのほうで<雑念>が出る。ただ、今となってはなにも思い出せない。<つばの飲み込み>三回、150回前後から、頻繁に数を忘れる。170回あたりで、堂々巡り。

掌が重い、心地よい感覚だ。あと、不動の姿勢に対する<抵抗>だろう、唇の右上あたりがかゆくなる。決まってこの箇所だ。やりすごす。

自宅数息3セット目、12:45-13:15、端座位数息200回、般若心経2回。

はじめのほうで、頭の中にイメージ。男根と女陰、官能的な表象。<雑念>に対抗すべく、50回までは、一から五十までの数字を、頭の中で書きながら数える。<雑念>は消え、集中できるが、疲れる。これは、瞑想やリラクゼイションとは、かけ離れている。50回以降は、通常の<数息>に戻す。なぜか<つばの飲み込み>多数。

自宅編 #3

2024-8-3(土)晴れ、猛暑日、37度越え、暑い。

小畔川散歩、Bコース、5:00-7:15、9000歩。般若心経2回。

左岸側に続き、右岸側の、土手斜面の除草も終わった。見通しがよくなり、歩くやすくなった。土手道に覆いかぶさっていた<セイバンモロコシ>も一掃されたので、散歩者同士のすれ違いにも気を使わなくなった。ほぼ下を向いて歩いているから、灰色のアスファルトしか目に入らないが、今朝は、耳を外界に開いたので、いろいろな音が聞こえてきた。

カエルの合唱、ウシガエルのボウっという鳴き声、虫の声、コオロギの鳴き声、遠くでミンミンゼミ。時には、スズメやカラスの鳴き声、それに、川のせせらぎ、自分の足音。

こうした静かな散歩の時には、<雑念>が次々にわき起こる。いちいち記述するのも面倒な、とりとめのないものばかりだ。そこで、ふと思った。<散歩>も一種の<瞑想>だ、<雑念>に身を委ねるのも、これはこれでまた<心地いい>。

自宅数息1セット目、11:35-12:00、端座位数息200回、般若心経2回。

出だしは順調。数をしっかり数えたので、<雑念>は出ない。とはいえ、お決まりのように、150回前後でウトウトしだし、何回か数を数えなおす。

頭の中にイメージが浮かぶ。美容室のような場所で、色香の漂う女主人が客の応対をしている。二人とも、ひらひらした赤い服装だ。そのあとの展開は忘れてしまった。

これとは別で、洞察したこと。瞑想時の<雑念>は、睡眠時の夢と同じで、脳の緊張を解くための、心身の<ホメオスタシス=自己浄化作用>なのではないか、と。

自宅編 #4

2024-8-4(日)晴れ、猛暑日、36度越え、暑い。

自宅数息1セット目、5:10-5:30、端座位数息200回、般若心経2回。

注釈、<雑念>という言葉を、<雑念>と<想念>という二つの言葉に分化する。<想念>とは頭の中に出てくる表象=イメージや<考え>のこと。その<想念>が、価値判断されて、取るにたらないものなら<雑念>なのだろう。

100回までは、しっかり数えた。だが150 回前後に<想念>が出てくる。昨晩見たプライムビデオ<シャッターアイランド>の場面だ。刺激が強くて、一晩たっても、頭の中に残っていた。

主人公は<保安官>として描かれているが、実は精神病の患者であり、物語はすべて主人公の妄想だ。物語の終盤で、主人公が試験的な解放治療を受けているのが明らかになる。だが、回復不能と判断され、最後には<ロボトミー手術>が暗示される。

<カッコウ―の巣の上>という映画でも、最後は主人公が<ロボトミー手術>を施されている。<ロボトミー>とは<前頭葉白質切截術>のことで、精神疾患などを対象にした精神外科の一術式である。それにしても、おぞましくも、空恐ろしい話だ。日本においても1970年ころまで施術されていたそうだ。

自宅数息2セット目、9:40-10:45、端座位数息100回、般若心経1回。

20回ほどで<こっくりこっくり>、居眠りが始まる。なんとか100回までは数えるが、眠すぎる。ベッドに横になり、横臥状態になる。掌を下にして、いちおう数を数える。だがすぐにウトウトしだし、昼寝に移行してしまった。

自宅数息3セット目、15:00-15:30、端座位数息200回、般若心経2回。

始まりからしっかり数を数える。だが170回あたりで、体がガクンと前のめりになる。ウトウトしたに違いない。自覚が全くなかったことが不思議だ。

注釈、<集中>には2種類ある。<能動的集中>と<受動的集中>である。前者は、いわゆる普通の一点集中であり、後者は、<やぶにらみ>的な集中である。瞑想状態は、この後者の<受動的集中>を体現したものである。数息の場合、数を数えることに集中してはダメだ。自分が数を数えているのだが、その声が、<テープレコーダー>から流れているような感じで聞く。さらに言い換えると、積極的に集中しないで、消極的に集中すること。そして、概念として理解してもだめで、体得する必要がある。実践あるのみ。

自宅編 #5

2024-8-5(月)晴れ、多少雲がある、猛暑日、36度越え、暑い。

小畔川散歩、Aコース、5:15-7:15、9000歩。般若心経3回。

軽く体操。左岸、関越道際の川面で、トンボが数百匹群れている。朝日を受けてキラキラしている。これほどのトンボはここでしか見られない。なぜこの場所なのか、不思議に思った。

群れているのは、ひょっとすると交尾しているのかもしれない。産卵の場所としても適しているのかもしれない。そういえば、先日、この場所でツバメが数十羽飛び回っていた。あれ以来、ツバメの姿は見かけないが、どこへ行ったのだろう。思えば、これまた不思議だ。

般若心経は、お決まりの三か所で、立ち姿勢で読んだ。伊勢原公園の<修景池>、関越道付近の<水田の前>、それに<東上線橋梁の下>だ。

<水田の前>では、心経を読み進めるにつれて、付近で鳴いていたカエルの鳴き声が大きくなった。自分の声に反応しているようだ。あれ~と思いながら読み終えると、カエルの鳴き声も少し静かになった。カエルたちが般若心経に感応したとも思えないが、これもまた、不思議に思った。

自宅数息1セット目、14:20-14:40、端座位数息200回、般若心経2回。

呼吸が浅くて速かったのか、早く終わった感じがした。終了後に、時計を見ると、事実、10分ほど早く終わっている。数はちゃんと数えたものの、いつもより意識がはっきりしていた。瞑想状態が浅かったようだ。

自宅数息2セット目、16:00-16:35、端座位数息300回、般若心経2回。

やけに<つば>がたまる。三、四回、飲み込んだような気がする。

200回を数え終えた時、不動の姿勢が苦でなかったので、さらに100回追加した。250回くらいで、頭の中にイメージが現れた。背の高い体格のいい、身なりもしっかりした男が三人、横並びになって、背後から、女性の重要人物をガードしているようだ。

終了後、時計を見ると、300回の数息で、35分しかかかってない。通常は200回で30分だから、明らかに速い。慣れてきて、呼吸が雑になっているのかもしれない。

 

 

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