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"歴史" 系 note まとめ

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#歴史

神風が撃破した「元寇船」が海底で見つかったって知っていました? @國學院大學博物館

國學院大學博物館では、1274年と1281年に中国と韓国の連合軍が対馬〜壱岐〜博多に来襲した、「元寇」をテーマとした特別展『海底に眠るモンゴル襲来〜水中考古学の世界〜』を開催しています。半年くらい前から楽しみにしていた企画展だったので、さっそく行ってきました。 ※なお、誤字脱字が多いと思いますが、そのうち直しますのでご了承ください。 ■見つかった「元の沈没船」 鎌倉時代の「元寇」の「文永の役(1274年)」と「弘安の役(1281年)」といえば、高校あたりの日本史の授業に

イラストで学ぶ『ロボットの歴史』

ロボットとは、コンピュータや特別なプログラムを誘導されて、一連の物理動作を行う機械のことです。ロボティクスの歴史における代表的な出来事を見てみましょう。

【親子で楽しむ!】歴史と自然がいっぱいの奥行臼駅へお出かけしよう!

みなさん、こんにちは! 今日は、親子で楽しめるスポットとして、 『北海道の奥行臼駅(おくゆきうすえき)』をご紹介します!この場所は、鉄道の歴史や自然がたっぷり詰まったところで、親子でのんびりと過ごすのにぴったりです。 ■ 奥行臼駅ってどんな場所? 奥行臼駅は、北海道の昔の鉄道が使われていた歴史的な駅です。今はもう電車は走っていませんが、駅舎や周りの風景がそのまま残されていて、当時の雰囲気を感じることができます。小さなお子様にもわかりやすく、親子で歴史を学びながら楽しめる場

【ニッポンの世界史】#37 湯浅赳男の世界史的想像力:ブローデル・梅棹忠夫・ウィットフォーゲル

 この連載は主に「戦後」の「ニッポンの世界史」を対象としているが、戦中の見逃せない議論として「京都学派」の世界史をとりあげた(その1、その2)。日本を世界史のなかにどう位置付けるか。これは一筋縄ではない問題だった。東アジアを、そしてアジアの位置付けを、矛盾することなく位置付ける試みは、結局のところ成功しなかった。  失敗は戦後日本に申し送りされることなく忘れ去られるが、「世界史を描きたい」という欲望は、自己イメージとも関係している。高度成長を遂げつつあった日本の自己イメージ

静岡県で浮世絵にも描かれたお店や景勝地、遺跡を巡った歴史探訪の旅

静岡県は大きい! 静岡で旅行と言えば、西部の浜松・浜名湖エリア、東部の熱海、伊豆半島でした。 今年は、静岡県の真ん中辺り、静岡市駿河区、清水区で旅游。 隈研吾建築の「日本平夢テラス」、富士山を一望する「日本平ホテル」、茶畑テラスのピクニックに行きたい!というのがきっかけでしたが、江戸時代に描かれた浮世絵にも登場する老舗や景勝地も巡って来ました! ⭐浮世絵にも描かれたとろろ汁「丁子屋」もうレギュラー放送を終了してしまった「世界ふしぎ発見」ですが、以前、「東海道五十三次」を

Hi!story〜歴史カードゲームで歴史教育を変える〜

2023/02/21追記: Hi!story、ついに販売開始しました…!✨ 本編は下にあります! こんにちは、こんばんは。Hi!story(ハイストリー、略してハイスト)です! 1.今回のnoteで何を語る? 今回のnoteはHi!storyの自己紹介になります!(今更かい。) というのも、ビジコンに出場したり、メンバーが5人に増えたり、AIの描いたイラストを使ったり・・・と様々な遍歴を経て 結局今のハイストはどうなってるんだ?という ”いまの”Hi!storyに

国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読む歴史学書籍【東洋史・海外翻訳書】

上掲の東洋史編 このほど新規に搭載される以前からあったものも含みます。 おおむね20世紀後半以降の著作が中心。日本人研究者の手による著作が中心なので、翻訳書に目ぼしいものは多くない(隔世の感があるものが多い)。 適宜翻訳者を記した。 古代オリエント史はこちらに記載した。 随時追加します(2024/05/25) アミール,アリ ・アミール・アリ 著 ほか『回教史 : サラセン権力の興亡並にアラビア民族の経済的社会的知性的発展の概述』,原書房,1974. 国立国会図

古代中国の世界に入り込む「金陵図数字芸術展(金陵図デジタル芸術展)」

 中国の博物館や展示について、皆さんはどれくらいご存じでしょうか。どのような展示施設があって、日本の展示とどう違うのだろう、と気になっている方もいるかもしれません。  今回は2023年の年末に尋ねた中国南京市にある徳基芸術博物館の企画展「金陵図数字芸術展」をご紹介します。 はじめに  中国国内でも大都市の一つ南京市(名古屋とは姉妹都市です)にある大型商業施設「南京徳基(Deji Plaza)」内にあるのが徳基芸術博物館です。博物館は南京徳基の8階フロア全体に広がっています

SDGsは、誰がどうやって決めたのか? 【SDGsとは一体、何だったのか?】第4回

SDGsは「欧米の白人たち」が決めた?  「SDGsは "欧米の白人" が決めたもの」という言説がある。  それって、本当なのだろうか?  今回は「SDGsは、誰がどうやって決めたのか?」という3つ目の問いについて、策定時の経緯をふりかえりながら考えていくことにしよう。  とくにクローズアップするのは、OWG(オープンワーキンググループ)と、政府間交渉の過程だ。  両者のなかでどのような議論がもちあがったのかをみることで、SDGsへの理解を深めていきたい。 策定のプロセ

国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読む歴史学書籍【西洋史・海外翻訳書】

@MasakiUetaさんを承け、歴史学系の書籍を作成してみました。 このほど新規に搭載される以前からあったものも含みます。 おおむね20世紀後半以降の著作が中心。 随時追加します(2024/05/21。2024/06/05 トインビーなどを追加。) アードーズ,リチャード リチャード・アードーズ 著 ほか『大いなる酒場 : ウエスタンの文化史』,晶文社,1984.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1218

【ニッポンの世界史】#36 世界史が語る国際政治や文明の衰亡:高坂正堯と塩野七生

世界史化する時事論壇  1980年代以降、論壇誌や政府関係の刊行物、ビジネス系の雑誌に引っ張りだことなった女性がいます。  小説家・塩野七生(1937〜)です。  たとえば1989年に安田信託銀行調査部の発行した刊行物に塩野のインタビューが載っています。    もちろん塩野は国際政治の専門家ではありませんし、歴史学を修めたわけでもありません(先行は池田理代子とおなじく哲学)。本人がアイデンティティとするように、彼女は西洋をモチーフとする物語を編む作家です。  少し前の時代

MDGsは、SDGsと本当はどういう関係にあるのか? 【SDGsとは一体、何だったのか?】第3回・前編

 前回は「持続可能な開発」概念がどのような経緯で生まれたのかという問いに対して、その背景に途上国と先進国の対立や、その後の新興国の台頭といった国際社会の激変が関わっていたことを確認した。  今回は2つ目の問いである「MDGsは、SDGsと本当はどのような関係にあるのか?」について、考えていきたい。 MDGsとは何か  MDGs(エムディージーズ)とは「ミレニアム開発目標」の略称で、ミレニアム総会で採択されたミレニアム宣言と 1990 年代に連続して開催された会議での国際的

【国内 "世界史" 観光500選】 記録的円安なんて吹き飛ばし、ニッポンの「世界史」を歩こう!

 コロナ禍も明け、海外に出かけようとせっかく思い立ったところにふりかかる記録的円安…。これから夏にかけてどのように推移するかは不透明ではありますが、二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。  では、日本国内で海外を味わうことはできないのでしょうか?  いえ、そんなことはありません!  「世界史」をキーワードに掲げて視点を変えてみれば、日本全国津々浦々、さまざまなところに海外の人や出来事とのつながりは潜んでいます     いや、「世界史」と「海外」は別物じゃないか

【SDGsとは一体、何だったのか?】第2回「持続可能な開発」概念のルーツはどこにある?

*** 【連載第2回】「持続可能な開発」概念のルーツはどこにある? 1SDGsから何を連想する?  みなさんは「SDGs」と聞いて、どんなことを思い浮かべるだろうか?  ある人はSDGsとは「エコ」のことだと考えるかもしれない。レジ袋削減や気候変動対策が、生活と大きな関わりがあることも大きいだろう。  またある人は差別をはじめとする社会問題の解決や「多様性」のことを、またある人は、まちづくりや地域おこしのことがSDGsなのだとイメージするかもしれない。世界の貧しい人を