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SNEAKERS KYOTO GUIDANCE

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読者のみなさまへ Welcome to SNEAKERS KYOTO GUIDANCE for walking travelers 僕の子供の頃は大寺院の境内が遊び場でした。…
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若狭街道をゆく chapter1-3 古知谷 阿弥陀寺(3)

若狭街道をゆく chapter1-3 古知谷 阿弥陀寺(3)

→chapter 1-2 古知谷 阿弥陀寺(2)

靴を脱いで本堂他2棟を見て廻った。予想外にこじんまりした寺で数分で見終わった。庭ではもう一組のヤサカタクシーの客が紅葉をbackに撮影していた。参拝者は僕以外に彼らしかいないので断定出来る。

谷に突き出た茶室風の建物が紅葉で映えていた。見ると〇〇〇と小さな表札があった。いつもならその表札にもcameraを向けるところだが、何故か撮らなかった。代

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若狭街道をゆく chapter 1-2 古知谷 阿弥陀寺(2)

若狭街道をゆく chapter 1-2 古知谷 阿弥陀寺(2)

→chapter 1-1

阿弥陀寺の入口は観光バスも駐車できる広さがあった。その隅に1台の古いVolvoが停まっていた。その車から一眼レフを持った男性が出て来て山門を撮り始めた。

僕も撮りたかったが、撮影の邪魔をしては行けないので裏側から撮影した。

参道入り口の看板に【拝観は3時に受付を終了します】と書かれていた。少し早い気がするが、この時期日没も早く、こうした山では下山のことも考慮しなけれ

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若狭街道をゆく chapter1-1  古知谷 阿弥陀寺(1)

若狭街道をゆく chapter1-1 古知谷 阿弥陀寺(1)

僕は終点、大原バス停留所で🚌下りた。すでに帰りのバス待ちの長い行列が出来ていた。停留所の前を若狭街道(R367)が通っており、三千院に行く観光客が渡れるように信号機が付いている。

僕は下車した乗客の95%がここを渡るのを尻目に高野川の短い橋を渡り、旧若狭街道へ入った。

今日2024.11.20、訪れる寺は、古知谷 阿弥陀寺、僕にとって(大原界隈唯一の未踏の寺)である。

『大原の紅葉』とgo

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京都のおいしい店カタログver 2025-26.                                ハイブリッド書籍

京都のおいしい店カタログver 2025-26. ハイブリッド書籍

本屋で立ち読み(パラ見)をし、Amazonでこの本を買った。

【京都おいしい店カタログ】だ。THE MICHELIN GUIDOほどではないが、調査員が丹念に調べ執筆したものだ。グルメアプリもいいけれど京都グルメガイドブックKyoto gourmet guide booksは数多ある。地元民でも知らない店も多い。行ってみたい店が見つかったりする。せっかく京都に来たのだからlunchはどこが良いか

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王城をゆく chapter1 錦市場

王城をゆく chapter1 錦市場

「時代には勝てまへん」
120年続いた錦市場の豆腐屋の店主が閉店に至った理由をNHK京都放送局のinterviewにぽつんと答えた。この言葉がこころに刺さった。店主の高齢化・後継者不足と全国の商店街が抱える共通の問題を閉店の理由として口にしなかった。

2024年10月16日(水)京いちにちの番組で[錦市場豆腐屋最後の一日]をdocumentary仕立てで放映したのを偶然観た。

昔からの馴染みの

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周山街道をゆく chapter3-6 かやぶきの里(3)

周山街道をゆく chapter3-6 かやぶきの里(3)

→chapter3-5 かやぶきの里(2)

バスは元来た162号線に出た、すぐさま三叉路を右折した(鞍馬街道)。観光バス・マイカー・バイク、どこからこんなにたくさんの車が飛び出て来たのかと思う程の交通量である。お目当てはかやぶきの里である。

家内が以前、女子会でかやぶきの里を訪れている。京阪神から手軽に行ける日帰りバスツアーが出ている。日本の原風景がとても良かったと言っていた。白川郷ほどではな

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周山街道をゆく chapter3-5 かやぶきの里(2)

周山街道をゆく chapter3-5 かやぶきの里(2)

→chapter3-4 かやぶきの里(1)

バスは西へ向かった。

後日、Google mapでこの日通ったrouteを辿ってみた。やはり❗️かやぶきの里に行くのならあの乗り換えた京北病院のバス停から周山街道(162号線)を通った方が早道だし、道路も整備され走りやすい。乗車したバスはやたら点在する集落への迂回が多く、よそ者にとって今どこを走っているのか、車窓からは想像できなかった。このバスはかや

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周山街道をゆく chapter3-4 かやぶきの里(1)

周山街道をゆく chapter3-4 かやぶきの里(1)

→chapter3-3 常照皇寺(3)

やがて小型バスが来た。
僕は急ぎマスクを着けた。

運転手は意外にも違う初老の運転手だった。乗客は僕だけだった。乗るなり、念を押す意味で
美山かやぶきの里に行くにはどうすれば良いかを尋ねた。

「京北病院前で美山かやぶきの里行のバスが数分後に来るので乗り換えてください」と言った。

このバスは京北病院を経由して周山に戻るようである。運賃を尋ねると

「30

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周山街道をゆく chapter3-3 常照皇寺(3)

周山街道をゆく chapter3-3 常照皇寺(3)

→chapter3-2 常照皇寺(2)

時計を気にしながら国の天然記念物 『九重桜』を撮った。有名過ぎる見事な樹齢650年と言われる老木だ。他にもあまりの美しさに後水尾天皇が思わず御車を返して眺めたという『御車返しの桜』、御所の紫宸殿の株分されたという『左近の桜』がある。毎年遅い春に大勢の観光客が見物にやって来る。

庭をひと通り撮り終えると急ぎ門を出た。

さらに石段で撮影をした。

時計を見

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周山街道をゆく chapter3-2 常照皇寺(2)

周山街道をゆく chapter3-2 常照皇寺(2)

→chapter3-1 常照皇寺(1)

バスは常照皇寺前(山国御陵前)に着いた。

「着きましたよ。この道を山手の方に行けばすぐです」と老運転手は親切に教えてくれた。

「帰りのバスはどこで乗ればいいですか?」と尋ねた。そのことは確認しておかなければならなかった。

「向かいのバス停です」と答えた。
「ありがとう」お礼を述べた。

バスが出発した後の空間を見ると待合所のようなバス停が見えた。

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周山街道をゆく chapter3-1 常照皇寺(1)

周山街道をゆく chapter3-1 常照皇寺(1)

ここに記すものはコロナ禍の2021年10月2日(土)に周山の常照皇寺・美山かやぶきの里へ行った時の旅日記である。あるblogに認めていた下書きをNote「周山街道をゆく」chapter3として編集・加筆したものである。一部を省き同日の写真を掲載している。

僕が子供の頃は、タイヤが沈んで坂道を登るのに息苦しいほどに目いっぱい材木を積んだトラックが狭い周山街道(国道162号)行き来するのをよく見かけ

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周山街道をゆく chapter2-9 嵯峨祭

周山街道をゆく chapter2-9 嵯峨祭

→chapter2-8 鳥居本

まもなくバスが来た。この京都バスは大覚寺経由阪急嵐山駅行きだ。僕はいつも大覚寺で市バスに乗り換える。このバス停は大覚寺の駐車場内にあり、トイレもあるし、何より始発であり座れるのが魅力だ。そのまま嵐山まで乗車していれば渋滞と大混雑は避けられない。いつものように大覚寺バス停で下りた。

バスは駐車場には入れたものの、駐車場はすでに人で溢れていた。今日は大覚寺で何か催し

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周山街道をゆく chapter2-8 鳥居本

周山街道をゆく chapter2-8 鳥居本

この見出し画像は大文字送り火で最後に点灯するのが⛩️鳥居形である。京都中心部から離れて見えるので他の四山に比べ影は薄い。この鳥居形の経緯に諸説あるが、愛宕神社一の鳥居を模しているとも言われている。

→cappter2-7 愛宕詣

僕のもう一つの家業が、あるホテル内で観光客向けに工芸土産物店を営んでいた。さまざまな京土産の中で今でもはっきり覚えているのがこの『紅葉の一の鳥居と鮎茶屋平野屋』の絵は

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周山街道をゆく chapter2-7 愛宕詣

周山街道をゆく chapter2-7 愛宕詣

→chapter2-6 清滝(2)

僕の家業は鋳物屋である。
毎年11月8日はお火炊き祭(火の神様)の日で溶鉱炉(キュウポラ)の前で神事を行い、家内安全を祈願し、酒やお火焚き饅頭を皆に配る。

京都の火を扱う所はたいてい同様のことをする習わしがある。特に老舗料理屋は月番制で毎月愛宕神社(旧称阿多古神社)にお参りし、帰りにお札を貰って来て、会員にお配りするという。京都では旧家の家庭のガスレンジ付近

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