seiyuuudoku 無名人 晴遊雨読

クリエーター名、晴遊雨読は晴耕雨読をもじったものです。晴れれば外で遊び雨が降れば家で読書に勤しむ。耕すべき土地が無いことから遊を入れました。これは世間の煩わしさを忘れ、日々楽しく暮らすことである。有名人ではないから無名人としました。Kyoto native

seiyuuudoku 無名人 晴遊雨読

クリエーター名、晴遊雨読は晴耕雨読をもじったものです。晴れれば外で遊び雨が降れば家で読書に勤しむ。耕すべき土地が無いことから遊を入れました。これは世間の煩わしさを忘れ、日々楽しく暮らすことである。有名人ではないから無名人としました。Kyoto native

マガジン

  • SNEAKERS JOURNEY’s CLUB

    自由気ままな旅日記を綴ります。

  • SNEAKERS KYOTO GUIDANCE

    読者のみなさまへ Welcome to SNEAKERS KYOTO GUIDANCE for walking travelers 僕の子供の頃は大寺院の境内が遊び場でした。そんなKYOTO nativeの僕が五感で感じた風の如く京都の素顔を楽しく語ります。                                      無名人 晴遊雨読

最近の記事

近江をゆく chapter1-3 八幡山城(1)

→chapter1-2 八幡堀 日牟禮(ひむれ)八幡宮の前の白雲橋付近は渋滞していた。三叉路故、右折車が通行を妨げる。境内の駐車場は広いが、すでに満車状態であった。にもかかわらず他府県ナンバーの車が次々と入ってくるのでさらに拍車が掛かるありさまであった。 僕は自転車を押して車も出入りする白雲橋を渡り、大鳥居を潜ると茶店風の[たねや]が目に入った。屋根の上には歴史を感じるような渋い看板が掛けられているが、実は1999年openである。 [たねや]は満員御礼状態だった。

    • 京都のおいしい店カタログver 2025-26. ハイブリッド書籍

      本屋で立ち読み(パラ見)をし、Amazonでこの本を買った。 【京都おいしい店カタログ】だ。THE MICHELIN GUIDOほどではないが、調査員が丹念に調べ執筆したものだ。グルメアプリもいいけれど京都グルメガイドブックKyoto gourmet guide booksは数多ある。地元民でも知らない店も多い。行ってみたい店が見つかったりする。せっかく京都に来たのだからlunchはどこが良いか?という人にもおすすめの1冊だ。 僕はkindle派である。単行本を持ち歩かな

      • 近江をゆく chapter 1-2 八幡堀

        →chapter 1-1 近江八幡のブーメラン通をそのまままっすぐ行くと小幡町通になる。京都でいえば堀川通が京都駅を過ぎれば自動的に油小路通に入るようなものだ。道路標識名が変わるので気づく人もいるが、堀川通を走っていると思っている人も多い。或いは新堀川通(実は愛称)と言う人もいる。ところがこちらは雰囲気ががらりと変わる。城下町の一つの通りをたまたま明治時代に郊外にできた駅舎(旧国鉄)の正面に通じる路であったのでモータリゼーションとともにこの小幡町通だけ拡張工事が行われたと思

        • 近江をゆく chapter 1-1 駅リンくん

          「電動自転車はありますか?」 僕はレンタサイクルの受付で尋ねた。建物の中は薄暗かった。ざっと50台くらいはあるだろうか、同じ色の1万を切る価格の安い自転車がよく入ったなあと思えるくらいに隙間なく並べられていた。僕の声を聞くなり、受付のいかにもシルバーと呼ぶのにふさわしい男性(おじさん)が振り向いた。 「電動自転車は出払っています」と答えた。 電動車を何台所有しているだろう。見るからにrareな存在に思えた。現在、レンタサイクルの主流は電動自転車だ。京都市街ではちょい乗り

        マガジン

        • SNEAKERS JOURNEY’s CLUB
          3本
        • SNEAKERS KYOTO GUIDANCE
          26本

        記事

          王城をゆく chapter1 錦市場

          「時代には勝てまへん」 120年続いた錦市場の豆腐屋の店主が閉店に至った理由をNHK京都放送局のinterviewにぽつんと答えた。この言葉がこころに刺さった。店主の高齢化・後継者不足と全国の商店街が抱える共通の問題を閉店の理由として口にしなかった。 2024年10月16日(水)京いちにちの番組で[錦市場豆腐屋最後の一日]をdocumentary仕立てで放映したのを偶然観た。 昔からの馴染みの客が閉店と聞いて次々訪れる。 『〇〇料亭ではこの豆腐を長年使ってきた』 『子供の

          王城をゆく chapter1 錦市場

          周山街道をゆく chapter3-6 かやぶきの里(3)

          →chapter3-5 かやぶきの里(2) バスは元来た162号線に出た、すぐさま三叉路を右折した(鞍馬街道)。観光バス・マイカー・バイク、どこからこんなにたくさんの車が飛び出て来たのかと思う程の交通量である。お目当てはかやぶきの里である。 家内が以前、女子会でかやぶきの里を訪れている。京阪神から手軽に行ける日帰りバスツアーが出ている。日本の原風景がとても良かったと言っていた。白川郷ほどではないにしても多くの観光客がここを訪れる。但し今は(2021年コロナ禍)外国人観光客

          周山街道をゆく chapter3-6 かやぶきの里(3)

          周山街道をゆく chapter3-5 かやぶきの里(2)

          →chapter3-4 かやぶきの里(1) バスは西へ向かった。 後日、Google mapでこの日通ったrouteを辿ってみた。やはり❗️かやぶきの里に行くのならあの乗り換えた京北病院のバス停から周山街道(162号線)を通った方が早道だし、道路も整備され走りやすい。乗車したバスはやたら点在する集落への迂回が多く、よそ者にとって今どこを走っているのか、車窓からは想像できなかった。このバスはかやぶきの里に行くためではなく、地域の生活の足として巡回する中の一つにかやぶきの里が

          周山街道をゆく chapter3-5 かやぶきの里(2)

          周山街道をゆく chapter3-4 かやぶきの里(1)

          →chapter3-3 常照皇寺(3) やがて小型バスが来た。 僕は急ぎマスクを着けた。 運転手は意外にも違う初老の運転手だった。乗客は僕だけだった。乗るなり、念を押す意味で 美山かやぶきの里に行くにはどうすれば良いかを尋ねた。 「京北病院前で美山かやぶきの里行のバスが数分後に来るので乗り換えてください」と言った。 このバスは京北病院を経由して周山に戻るようである。運賃を尋ねると 「300円です」と運転手は会釈して答えた。 地域一律同一料金のようである。 「10

          周山街道をゆく chapter3-4 かやぶきの里(1)

          周山街道をゆく chapter3-3 常照皇寺(3)

          →chapter3-2 常照皇寺(2) 時計を気にしながら国の天然記念物 『九重桜』を撮った。有名過ぎる見事な樹齢650年と言われる老木だ。他にもあまりの美しさに後水尾天皇が思わず御車を返して眺めたという『御車返しの桜』、御所の紫宸殿の株分されたという『左近の桜』がある。毎年遅い春に大勢の観光客が見物にやって来る。 庭をひと通り撮り終えると急ぎ門を出た。 さらに石段で撮影をした。 時計を見ると次のバス時刻まで10分になっていた。急ぎ参道を下りた。2分足らずでバス停に着

          周山街道をゆく chapter3-3 常照皇寺(3)

          周山街道をゆく chapter3-2 常照皇寺(2)

          →chapter3-1 常照皇寺(1) バスは常照皇寺前(山国御陵前)に着いた。 「着きましたよ。この道を山手の方に行けばすぐです」と老運転手は親切に教えてくれた。 「帰りのバスはどこで乗ればいいですか?」と尋ねた。そのことは確認しておかなければならなかった。 「向かいのバス停です」と答えた。 「ありがとう」お礼を述べた。 バスが出発した後の空間を見ると待合所のようなバス停が見えた。 次は何がなんでも京北病院行きのバスに乗らなければならなかった。 40分後!、僕は時

          周山街道をゆく chapter3-2 常照皇寺(2)

          周山街道をゆく chapter3-1 常照皇寺(1)

          ここに記すものはコロナ禍の2021年10月2日(土)に周山の常照皇寺・美山かやぶきの里へ行った時の旅日記である。あるblogに認めていた下書きをNote「周山街道をゆく」chapter3として編集・加筆したものである。一部を省き同日の写真を掲載している。 僕が子供の頃は、タイヤが沈んで坂道を登るのに息苦しいほどに目いっぱい材木を積んだトラックが狭い周山街道(国道162号)行き来するのをよく見かけた。それから半世紀が過ぎ、周山街道もすっかり変わったようである。北山杉で名だたる

          周山街道をゆく chapter3-1 常照皇寺(1)

          周山街道をゆく chapter2-9 嵯峨祭

          →chapter2-8 鳥居本 まもなくバスが来た。この京都バスは大覚寺経由阪急嵐山駅行きだ。僕はいつも大覚寺で市バスに乗り換える。このバス停は大覚寺の駐車場内にあり、トイレもあるし、何より始発であり座れるのが魅力だ。そのまま嵐山まで乗車していれば渋滞と大混雑は避けられない。いつものように大覚寺バス停で下りた。 バスは駐車場には入れたものの、駐車場はすでに人で溢れていた。今日は大覚寺で何か催し物があるのか?警官も居る。神輿が待機している。大覚寺で神輿⁉️ 大覚寺とは

          周山街道をゆく chapter2-9 嵯峨祭

          周山街道をゆく chapter2-8 鳥居本

          この見出し画像は大文字送り火で最後に点灯するのが⛩️鳥居形である。京都中心部から離れて見えるので他の四山に比べ影は薄い。この鳥居形の経緯に諸説あるが、愛宕神社一の鳥居を模しているとも言われている。 →cappter2-7 愛宕詣 僕のもう一つの家業が、あるホテル内で観光客向けに工芸土産物店を営んでいた。さまざまな京土産の中で今でもはっきり覚えているのがこの『紅葉の一の鳥居と鮎茶屋平野屋』の絵はがきである。数多ある京都らしい絵はがきの中でも真っ赤なもみじと一の鳥居と檜皮葺き

          周山街道をゆく chapter2-8 鳥居本

          周山街道をゆく chapter2-7 愛宕詣

          →chapter2-6 清滝(2) 僕の家業は鋳物屋である。 毎年11月8日はお火炊き祭(火の神様)の日で溶鉱炉(キュウポラ)の前で神事を行い、家内安全を祈願し、酒やお火焚き饅頭を皆に配る。 京都の火を扱う所はたいてい同様のことをする習わしがある。特に老舗料理屋は月番制で毎月愛宕神社(旧称阿多古神社)にお参りし、帰りにお札を貰って来て、会員にお配りするという。京都では旧家の家庭のガスレンジ付近や飲食店の厨房に貼っているところが多い。 愛宕神社へは登山である。その辺の街中

          周山街道をゆく chapter2-7 愛宕詣

          周山街道をゆくchapter2-5 清滝(2)

          →chapter2-4 清滝(1) 清滝には多くの文化人が訪れ,歌を残している。その中で著名な2俳人を取り上げる。 この与謝野晶子は教科書にも出てくる明治を代表する歌人である。 碑文に書かれている字が読みにくいので記す。 ほととぎす  嵯峨へは一里    京へは三里     水の清滝       夜の明けやすさ                   晶子 与謝野晶子の処女作集みだれ髪には京情緒を詠んだものが少なくない。特に清滝をうたった秀歌数種がある。その中でもこの歌は

          周山街道をゆくchapter2-5 清滝(2)

          周山街道をゆくchapter2-4 清滝(1)

          →chapter 2-3 錦雲渓(2) 僕はアスファルトの道を下った。するとローギヤでいかにも苦しそうにエンジン音を響かせ坂を上がって来るバイクと遭遇した。ここは車両通行禁止ではないが、この先は行き止まりであることを知らないだろうか?月輪寺へは途中から徒歩になる。清滝までは車やバイクで来る人はいるが、麓の清滝で駐車して徒歩で登る。 『ここはハイキングコースだぞ・・・』と声に出して言った記憶はないが、そう言う目でそのバイク男を睨んだのは確かだ。一旦バイク男は通り過ぎたと思ったら

          周山街道をゆくchapter2-4 清滝(1)