リーダーシップとマネジメント
すごく印象に残る話をひとつ。
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
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これは「7つの習慣」の引用。
○2つの創造(第2の習慣より)
ここでいうリーダーシップとは『正しいことをすること』
マネジメントとは『正しく行うこと』
ジャングルの中で、手斧で道を切り開いている作業チームを考えてみる。
マネジメントの役割はその後方で斧の刃を研ぎ、手順を決め、効率のいい作業スケジュールや給与体系をつくる。
リーダーの役割はジャングルの中で一番高い山に登り、全体を見渡して、『このジャングルは違うぞ』と叫ぶ。
もし、効率しか見えないマネージャーであれば、リーダーの声には反応せず、目の前のことを正しくやろうとする。
作業に追われるあまり、 違うジャングルにいても気づかないことがある。この例えばなしはリーダーシップの重要性を教えてくれる。
効率的なマネジメントは揃っているけれど、効果的なリーダーシップがない状態は「沈みゆくタイタニック号の甲板に椅子をきれいにならべるようなもの」である。
○エジプトの元大統領の話
エジプトの元大統領アンワル・サダトはイスラエルへの憎しみに染まった脚本によって育てられた。サダトはこの脚本をもとに国民の力を結集し意思を統一した。国民の共感を作り出せたのだが、これが愚かな脚本であることをサダトは知っていた。エジプトとイスラエルが相互依存の関係にあることを無視していたからだ。
サダトは若い頃刑務所に収監されていた。ファルーク国王を倒す陰謀に関わっていたからだ。その独房で自分の内面を見つめ、脚本が適切かどうかを考えた。枯れは深く瞑想し、聖典を研究し、祈ることで脚本を書き直す力を得た。サダトは、真の成功が、自分を制し、自分自身に勝つことだと悟った。
だからサダトは脚本を書き直す。サダトはエジプト大統領になってから、現実に直面して脚本を書き直し、イスラエルの国会を訪問。和平交渉を開始する。サダトはここで脚本を書きかえることに成功したのだ。この決断が、多くの国民の行動を変えたのだ。
☆マネジメントの能力とリーダーシップの能力は異なる
世の中でイノベーションを起こしたり、予想もつかない結果を残す人は行動がリーダーシップ→マネジメントの順番なのですね。七つの習慣にもあるように、自分自身にリーダーシップを発揮して方針を決め、達成できるようにマネジメントしなければならないのでしょう。私がほしいと思う能力のうちの1つが「ぶれない心」です。ぶれる人間は心が弱い、と思っていましたが、きっとぶれる人間が持っていないのは確固たる方針でしょう。すなわち、自分に対するリーダーシップを高めることができれば、ぶれない心はつくれると思いました。サダト元大統領の話はリーダーシップの能力、方針を見定めるために必要な行動のヒントになるかもしれないですよね。マインドフルネスが注目を集めるのがわかります。勉強(インプット)や発信(アウトプット)も非常に重要であることはわかりましたが、「自分を見つめ直す時間」をつくることも大切だと思いました。
☆行動改善メモ
自分が悩んだことや上手くいかないことがどのようなことなのか考える時間をつくる。特に行動に迷ってしまったときは注意。考えたことを短くノートに書いていく。週の終わりくらいに見直して脚本を見直す。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。