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直近の医師国家試験まとめました

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2021年12月の記事一覧

直近の医師国家試験:免疫膠原病

直近の医師国家試験:免疫膠原病


免疫学 ☆☆☆・幅広く出ていますが各細胞の役割とサイトカインを中心に覚えれば問題ありません。

正解はceです。108G36に類題がありますが、その違いについてはこちらで回答しています。

正解はaです。Th1はIFN–γやIL–2を分泌し、マクロファージや細胞傷害性T細胞を活性化します。
b:Th2はIL–4、5などを分泌して好酸球の活性化、抗体産生↑の作用があります。
c:Th17は好中球の

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直近の医師国家試験:腎臓

直近の医師国家試験:腎臓

計算 ☆☆下図を見てください。クリアランスの定義から、
Crクリアランス=尿中Cr量÷血中のCr量×血液量=尿中Cr量/血中Cr濃度
です。1000mL=10dLゆえ
72×10÷1.0=720 dL/日 = 72000 mL/日 = 50 mL/分 です。

POsm=2Na+BS/18 +BUN/2.8 です。 これに代入すると、265です。

こちらに詳しくまとめています。

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直近の医師国家試験:内分泌代謝

直近の医師国家試験:内分泌代謝

内分泌代謝一般 ☆☆
・ベクトルを理解していれば解ける問題が多いです。

・基礎医学レベルのものを多く出ています(詳細は「その他」で)。

正解はaです。食事によって血糖値が上がるため、血糖値を上げる方向に作用するホルモンは低下します。

b:インスリンは血糖値を下げるホルモンです。食事によって分泌は増えます。
cd:食事に含まれているため小腸で吸収され上がります。
e:無関係です。

参考:10

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直近の医師国家試験:循環器

直近の医師国家試験:循環器


解剖 ☆☆☆☆・毎年のように出ています。

・画像と解剖のリンクが重要な問題が多いです。

正解はdです。

111B18のアレンジです。病変は下図の赤丸。心臓の部屋は左より右が前、房より室が前のため、右室にあります。

正解はcです。
a:石灰化はありません。再構築像の白い点はクリップです。
b:前下行枝です(下図参照)。前行枝は垂直に分枝する中隔枝があることで判定できます。
c:正しいです。

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「直近の医師国家試験シリーズ」について

はじめに・直近4年分をまとめました。

・ただし以下のような常識問題は対策の意味がないため省略しています。

・各タイトルの☆は4年間の出題数です。
☆:4年で1問
☆☆:4年で2問
☆☆☆:4年で3問
☆☆☆:4年で4問以上

・4年分を解くための知識とプラスαです。基礎的な知識は省略しています。

消化管肝胆膵循環器内分泌代謝腎臓免疫膠原病血液感染症呼吸器神経救急と中毒放射線科と麻酔科小児科産

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直近の医師国家試験 肝胆膵

直近の医師国家試験 肝胆膵

治療関係 ☆☆☆☆・胆石合併胆囊癌は腹腔鏡禁忌という問題が2年連続出ています。

正解はaです。
bは禁忌です。113D13で出ています。
c:特発性門脈圧亢進症は肝内門脈の細い枝の狭窄です。ステントが入る余地はありません。門脈圧亢進症に対する対症療法(静脈瘤の予防や、脾摘の検討)です。
d:IPMNは悪性化のリスクがあれば手術、無ければ経過観察です。また、膵管は狭窄ではなく拡張のためステント留置

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直近の医師国家試験 消化管

直近の医師国家試験 消化管

解剖 ☆☆☆ ☆・解剖はマクロのみではなく、画像(X線、内視鏡)、ミクロも含め毎年出題があります。正答率は多くが8割ほどです。

正解はcです。下図1枚目のような位置関係になっています(青色がスコープ)。食道と胃の間、胃と十二指腸の間にある出入口に相当する部分ではないことはすぐにわかります。胃穹窿部や大弯側は下図2枚目のようにひだ状構造があります。ゆえにbやdも誤りと分かります。

正解は③です。

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