今注目の「マスクランニング」効果
外出規制になってからマスクをつけながら走る方が多くみられます。
私も昔顧問の先生に、「高地トレーニングと同じぐらいの効果があるから」
と言われてマスクをつけながらトレーニングをしていたことがありました。
しかし、これは信ぴょう性が低く、高地トレーニングと同じ効果は期待できません。
逆に夏場にこれをやってしまうと、「熱中症」のリスクが高まります。
マスクをつけて走っている方でも、こういった情報を知らずに走っている方も多いと思うので、今日は
・マスクをつけての運動効果
・マスクランニングはコロナ予防になる?
についてお話していきます(^^)
*これはあくまで論文や専門家の情報を聴いたうえでの一人の人間の意見なので、この情報が絶対という確証はありません。あくまで参考までに読んでいただければ幸いです。
マスクをしながらの運動は効果があがる?
結論から言うと、マスクをしながらの運動は効果が高まります。
マスクをした状態は通常の時と比べると、
呼吸数、換気量は低下します。
しかし、マスクをしてても通常と同じくらいの酸素を摂取しています。
意外なことに、
酸素摂取量は変わらない
んです。
なぜ酸素摂取量が変わらないのかというと、
マスクを使用すると、呼吸の通路である「気道」に負荷がかかります。
気道に負荷がかかると、負荷に負けないように呼吸数を減らして、
呼吸に使う筋肉の動きを遅くし、一回の換気量を増加させます。
その結果、マスクをしていない時と同じ量の酸素を摂取していると考えられます。
マスクをしていると息苦しく感じることがあると思いますが、
その時にこのような働きがされていて、酸素摂取量を増やしていたんです!
なので、
・持久性パフォーマンスの向上
には効果が出やすいです。
呼吸筋が鍛えられるメリット
呼吸筋が鍛えられることにより、酸素摂取量が増えるのはもちろんのこと、
運動のパフォーマンス
が上がることもわかっています。
ヒトは心臓から送り出される血液によって活動することができます。
運動をすると、酸素をより取り入れるために呼吸筋の活動が活発化します。
心臓から送られてくる血液は一定のため、呼吸筋にばかり血液がいってしまうと、「骨格筋」といって、骨を動かす筋肉のパフォーマンスが低下します。
なので、
呼吸筋が鍛えられることで、骨格筋に回る血液に余裕ができ、
結果、パフォーマンスの向上につながります。
マスクをしながらのランニングはコロナ予防になる?
結論から言うと、予防にはならない可能性が高いです。
屋外でランニングをする際は、ソーシャルディスタンスといって、
ヒトとの距離を1.8メートル以上保つということを守るのが大切です。
そうすることで、ウイルスは基本的に乾燥してしまうため、
マスクの必要性がなくなります。
例外として、
皇居や大阪城、運動公園などの人が集まる所はマスクを着用した方がよいです。
あとは、マスクをつける基準の一つに
「周りからどう思われたいか」というのがあると思います。
いくら健康な人でもコロナウイルスにかかっている可能性があるため、近くに人がいたらどうしても警戒してしまいます。
その時に、その人が「マスク」をしていなかった場合、
冷たい目で見られてしまうのが想像できると思います。
なので、周りの人への配慮という意味で、人が集まる所では
マスクを着用した方がよさそうかもしれません。
まとめ
〇 マスクランニングはパフォーマンス向上効果があるが、コロナ予防には大きな意味を持たない
〇 人が少なければマスクをしなくても感染のリスクは限りなく低い
〇 マスクをつけても「高地トレーニング」と同様の効果は得られない
これから夏を迎えるにあたって、マスクを着けづらくなる場面もあると思いますが、マスクを着ける意義をしっかりと理解して、ランニングや運動に励んでくださいね(^^)
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