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どうも!
セイタです!!
北京大学社修士課程で社会学を学んでいます。

この記事では、自分が北京大学で
どのような授業を受講したのか
・どのような授業の進め方なのか
・課題をどのようにクリアしていったのか
について執筆していきたいと思います。



対象としている読者は
・中国の大学に興味がある。
・社会学修士に興味がある。
・労働者の問題に興味がある
方を想定しています。
もちろん当てはまらない方でも全く問題なく読める内容となっております。


自分は2023年秋学期に
・マルクス・レーニン社会学古典著作精読(2コマ)
・労働問題(3コマ)
・海外社会学学説研究(2コマ)
・研究計画と論文執筆(2コマ)
計9コマ分を履修していました。


中国人の学生は12,13コマくらいの子が多かったですが、僕はインターンも就活も何もないので、少なめにとっています。

この記事ではその中でも《労働問題(劳动问题)》という授業について書いていきたいと思います。すごいやさしそうなおばあちゃん先生でした(笑)実際にやさしかったです!!




授業概略

本当はシラバスの内容に沿って、授業の目的を紹介しようと思ったのですが、シラバスには課題や授業の進め方しか載っておらず、ざっくりと授業の概略が分かる資料が手元にありません、、、


1年前に授業を受けたため、あやふやな記憶を思い出してみると、現代社会の労働の在り方及び歴史的にどのような変遷をたどってきたかを学び、また中国と諸外国を比較することで未来の労働についての示唆を得るといった内容だった気がします。うろ覚えですが、、、、



先生の経歴

次に先生の経歴について簡単に記述しておきます。この授業は佟新(Tong Xin)先生により、開講されています。


経歴は
・学部は北京経済学院労働経済
・修士が北京大学社会学(Times Higher Education 2025 13位)
・博士が北京大学社会学(Times Higher Education 2025 13位)
となっています。


修士を卒業後8年間働いた後に、博士を取られてますね。中国でも昔は修士卒でも研究職につけたのですね!!!日本でも退職間近の先生は割と博士持っていない人いるイメージです。



授業の進め方

次にどのように授業を進めていったのかについて説明させていただきます。この授業は先生の講義と学生の発表によって構成されています。先生が授業を行い、同様のトピックで学生がプレゼンを行うという形式です。後述しますが、参考文献は与えられているので、それを読んでまとめるのがメインです。


なお、テーマとしては以下のようなトピックについて学びます。

第1講:労働を通して社会を理解する
第2講:残業と過労
第3講:労働倫理の再討論-中国の経験より
第4講:中国式労働政体
第5講:家庭-生計と社会的再生産
第6講:労働力の生成
第7講:労働と社会変遷
第8講:工業社会における組織:労働とコントロール
第9講:技術と労働プロセス
第10講:社会主義的労働
第11講:専門職-キャリアとプロフェッショナル意識
第12講:サービス業-感情と感情労働
第13講:介護労働
第14講:希望労働
第15講:労働法と未来の仕事に対する展望


一応、共産主義の国らしく、社会主義的労働や中国のケーススタディといったトピックこそありますが、そこまで偏っているようには感じませんでした。欧米のケースが豊富に紹介されていたり、過労や残業のパートでは日本の例が取り上げられていました。日本語の過労死は英語で"Karoshi"となっていたりもするので、、





課題

最後に課題について簡単にお話しさせていただきます。

この授業の成績は
・プレゼン 20%
・文献研究 30%
・レポート 50%

によって成績が決まります。


プレゼン

各授業ごとにテーマが与えられるので、テーマごとに2人1組でプレゼンを行います。なお、僕は「労働と社会変遷」というテーマになり、「グローバルな視野での労働史」というテーマでプレゼンを行いました。


なお、先週に先生にこんな感じでいいかという確認をすると、「せっかくなので日本のことをプレゼンしてよ」と振られたので、急遽作り直しました(笑)なお、我ながらプレゼンの出来は良かったと思います。




文献研究と実証分析

ここでは5000字以内で2本のレポートを書く必要があります。また、まとめて10000字のレポートでもいいとのことです。中国語で1万字は日本語だとざっくり1万4千字くらいです。


テーマは「職業と不平等の形成:日中比較」というテーマで書きました。こちらの出来はまあまあです。




この授業に使った時間

自分は以下のアプリを用いて、分単位で勉強時間を計測しています。なので、この授業にどの程度の時間を使ったのかを最後に紹介させていただきます。
※タスク管理とボモドーロ技術を使った時間管理が一体となったアプリで愛用しています。



・授業時間:150分×15回=37.5時間
・中間発表:37時間弱
・期末レポート:31時間
・予習復習:8時間弱
合計:113時間


やはり、他の授業と比較しても結構時間がかかったなという印象です。なおこの授業の成績は「A-」です。北京大学の「A-」はGPAで3.7に相当します。ですので、悪くはないですね。



ということで、今回の記事は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。


このマガジンでは引き続き、北京大学社会学修士の授業について執筆していきます。


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