JASSOの海外大学院生向け奨学金合格体験記_研究計画書の書き方※サンプル付き
どうも!
セイタです!!
現在北京大学修士課程で社会学を学んでいます。
この記事では、自分が2023年9月より支給予定の日本学生奨学金機構(通称JASSO)が実施している海外留学支援制度(大学院学位取得型)の「研究計画及び修了後の進路計画書」及び「 日本社会への貢献について」について紹介していきたいと思います。
大学院入試にとってもそうですが、JASSOの奨学金の選考においても研究計画書は最重要項目です。また、JASSOの奨学金で最も特徴的なのは「日本社会への貢献について」という項目があり、かなり重要視されているようです。実際に僕も面接審査ではかなり突っ込まれた質問を受けました。ただ、ネット上でも参考になる記事はそこまで多くない上に、そのほとんどが英米の大学院の体験記になります。(そもそも奨学生の7割が英米なので仕方ありませんが、、)
なので、この記事では、2023年度の奨学生の内2人しかいないアジア圏の合格者である自分がどのような研究計画書を書いたのかについて紹介していきます。
また、2023年度は47件の販売実績があります。
JASSOの海外留学支援制度(大学院学位取得型)の応募者は例年450人程度なので、ざっくり10人に1人が購入している計算になります。
この記事の対象者は
・JASSOの海外留学支援制度に興味がある人
・海外大学院を検討中の学部生
・社会学を専門の大学院生
・社会人経験のある海外大学院生
を対象としています。
この一連の記事の概略に関しては、下記の記事をご覧ください。
書類選考の概略に関しては、下記の記事をご覧ください。
研究計画書概略
この章では、あくまでは主観にはなりますが、JASSOの「研究計画及び修了後の進路計画書」及び「 日本社会への貢献について」において求められていることを書いていきます。
研究計画及び修了後の進路計画書の概略
まず、「研究計画及び修了後の進路計画書」ですが、これは
・大学院志望理由
・JASSO奨学金志望理由
・研究計画
・卒業後の進路
が組み込まれていれば問題ないかなと思います。ここは大学院に提出した研究計画書にJASSO奨学金志望理由を追加するだけなので、そこまで大変ではなかったです。
自分の場合は、中国政府奨学金に提出した書類をJASSO用にアレンジしました。アレンジ内容としては、例えば「中国への郷愁」という項目を志望理由に組み込んでいたのですが、日本政府奨学金向きではなさそうだったので、変更しました。
※中国政府奨学金に使用した研究計画書に興味のある方は以下の記事もご覧ください!!
書き方としては、自分は志望理由から書き進めました。
大学院への志望理由としては、「学問への想い」及び「定量分析能力の向上」の二軸で書きました。JASSOの奨学金への志望理由は「十分な経済的サポート」及び「国費留学という実績」について過去の経験を元に書きました。
次に、「研究テーマ」及び「研究計画」について書きました。研究テーマの設定は大学院申請のタイミングですでに完了していると思うので、ここでは割愛します。ざっくり言えば、自分の「やりたいこと(will)」「できること(can)」「するべきこと(must)」のバランスが取れているものを選択しました。
少し説明するとまず何がやりたいかを明確にします(Will)。次に、そのWillに対して自分がどのような経験やスキルを持っているかを棚卸します(Can)。その後、WillとCanが合わさっている枠の中で、今日の社会で必要とされているものを探しました(Must)。
自分の場合ですが、「農村の貧困」をテーマにしていました。また、研究計画にもフィールドワークを組み込んでいました。これは別に入学後に変わっても構いませんし、むしろいろいろ学ぶにつれて自然と研究テーマが変わる方が自然だと思います。実際に自分もがっつり変わっています(笑)
※JASSOの奨学生でアメリカで修士を取った友人も特に研究内容が変わったことに関して突っ込まれたことはないといっていました。
「日本社会への貢献について」の概略
ここがなかなかの鬼門になるかと思います。「日本社会のために研究するぞ!!」という人あまり見たことないので(笑)
ただ、自分の研究が日本社会にとって、有益だということを示すことは研究テーマにもよりますが、可能だと思います。
JASSOの応募条件には以下の内容が含まれています。
このように日本社会への貢献が明確に求められます。自分は博士進学を希望している旨を記載しました。また、日本社会への貢献という点では、「実証分析×中国研究」という非常に重要度が高い分野である一方、研究者が少ない不均衡を自分ならば埋めることができるといった内容で記載しました。
書類の概略に関しては以上となります。ここで書いた書類の内容をベースに面接審査が実施されます。ですので、しっかりと自分のことをわかってもらえるようなものを書いておくと後の面接審査がグッと楽になります。
このようにして書類を完成させた後は、いろいろな人に見てもらうことをお勧めします。自分はそもそも中国政府奨学金や北京大学の出願の際に、大学時代の友人で社会人をしている人や大学院に行っている人、大学の教授などにも添削お願いしていたので、JASSOの書類は特に見てもらってはいません。そうでない場合は、なるべく多くの人に添削してもらった方が無難です。
具体的な内容に関して
それでは、ここから自分が実際に書いた書類をもとに書き方について解説していきたいと思います。ただ、公開による悪影響を抑えたいため有料とさせていただきます。
もし購入してくれた方がいれば、研究計画書の作成や今後の流れに関してできる限り、相談に乗らせていただきますので、以下の画像を参考にメッセージをいただきたいです。
自分が書いた研究計画書はJASSO以外にも、2021年も2022年も中国政府奨学金の書類審査及び面接審査は合格しております。また、2022年は北京大学の個別での試験にも合格しております。特に、社会人経験がある方で社会科学系の大学院を目指している方だと、かなり参考になるかと思います。また、それぞれの文章を書いた意図や背景についても詳細に記載しています。ぜひご覧ください。
次の記事では「面接審査」に関して書いております!
自分の体験や知り合いの話をもとになるべく包括的に書いているので、ぜひ参考にしてください。
また、下記のマガジンで本記事のように奨学金の申請や選考過程に関しての情報を紹介しています。
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