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♪若い僕には夢がある!ラグビーの日本チームに大学生4人。強豪との試合に出場。この経験を糧にすれば、きっと「明日があるさ」。マオリ・オールブラックス戦

♪明日があるさ、明日がある、若い僕には夢がある。坂本九さん、ウルフルズ、ダウンタウンらのRe:Japanによって歌い継がれてきた名曲「明日があるさ」。ラグビーの日本チームが強豪に立ち向かった試合。ピッチでボールを追う大学生選手の姿を見ながら、あの名曲が私の心にこだました。この経験を糧にすれば、きっと彼らに明日があるさ。

29日に東京・秩父宮ラグビー場で行われた日本対マオリ・オールブラックスの試合。日本は10-36と敗れたが、光明が差し込んだ。若い選手たちの夢と希望だ。

相手のマオリ・オールブラックスはニュージーランドの先住民族マオリ系の選手たちで構成されている。ニュージーランド代表チーム(オールブラックス)ではないため、代表の試合とは認定されない。

しかし北半球の代表チームは遠征する時には、マオリ・オールブラックスと対戦する。日本にとって、今回の相手は強豪なのだ。

その試合に、大学生4人が日本チームに加わって立ち向かった。唯一先発メンバーとして戦ったのは、フルバックの矢崎由高選手(早稲田大)。先週のイングランド戦に続いて、先発に起用された。

この日の矢崎選手は後半18分に自陣から自慢の快足でボールを持ち込んだ。相手の守備を振り切ってチャンスを作った。指揮官のエディー・ジョーンズ監督は「矢崎は成長目まぐるしい」とハタチのフルバックを絶賛した。

後半の途中からは、フォワードの最前線を担うフッカーの佐藤健次選手(早稲田大)とプロップの森山飛翔選手(帝京大)が登場。ロックの本橋拓馬選手(帝京大)もピッチに立った。

佐藤選手は早大4年生で主将を務める。1年次はナンバーエイトで活躍したが、その後を見据えて、フッカーに転向した。その後とは日本代表のメンバーとなること。

高校時代から、ナンバーエイトで戦い、桐蔭学園2年、3年時には花園の全国大会で連覇に貢献した。しかし身長177センチ。ナンバーエイトでは世界屈指の代表選手と互角に渡り合うことはできない。日本代表となるため、勇気あるポジション変更を決断したのだ。

この選択が奏功して、この日の日本チームのメンバーとして戦った。未来を見据えた佐藤選手の選択が「大吉」と出たのだ。

試合には大敗した。エディー監督は「怒りも感じています」と率直に語った。一方で「若手が本当に恐れることなく、ひるむことなく善戦していた」と大学生選手の奮闘をたたえた。

日本にとっての大目標は3年後に行われるオーストラリアでのワールドカップだ。この日の試合に出場した大学生4選手が、この経験を糧にすれば、選手にとっても日本にとっても大きな武器となる。

♪若い僕には夢がある。明日がある、明日がある、明日があるさ!この大学生4人が日本ラグビーの希望の星となってほしい。

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