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厳しい船出は吉兆の予感。サッカーのアジアカップ。日本はベトナムに辛勝スタート。ここから立て直して勝ち進める
勝つには勝ったが辛勝。しかし初戦だったことを思えば、立て直すには十分な時間がある。サッカーのアジアカップで日本代表は、ベトナム相手に一時リードを許す展開に追い込まれたが、4-2と逆転勝ち。厳しい船出といえる。それでもしっかり勝ち点3をつかんだ。初戦で苦しんだことで気を引き締めることができる。吉兆の予感とも思える。
カタールで行われる大会。日本にとって、この地は相性が良い。2022年のワールドカップ(W杯)で、優勝経験国のドイツ、スペインを撃破した。3大会前にアジアカップを制したにもカタール大会だった。
強豪のドイツとスペインを撃破した思い出は、日本を甘い気分にしてくれる。しかし、そこに隙が生まれる。
14日に行われた今大会の初戦。世界ランキング17位の日本にとって、94位のベトナムは格下と言える。自然と楽勝ムードが期待される。
しかし相手の指揮官は曲者だ。フィリップ・トルシエ監督。2002年のW杯で日本を率いて、初の決勝トーナメントに率いた功労者だ。「昨日の友は、今日の敵」。番狂わせを狙っていたはずだ。
あやうく、トルシエペースに引き込まれるところだった。日本は開始11分に南野拓実選手が先制ゴールを挙げたものの、ベトナムに立て続けに失点を許し、逆転された。
前半16分に相手のコーナーキックから、日本の守備陣のマークがあいまいになり、フリーで同点ゴールを決められた。33分にも相手のフリーキックからヘディングとボールをつなげられ、最後はこぼれ球を蹴り込まれた。いずれもセットプレーからの失点だった。
それでも日本は慌てなかった。前半終了間際の45分に、南野選手が同点ゴール、そして中村綺世選手が勝ち越しゴールを決めて前半を折り返した。さらに日本は後半にも追加点を挙げて4-2で初戦をものにした。
日本は今大会、世界ランキングで最上位にいる。そしてスポーツくじ「WINNER」では開幕時点で、日本は1.2倍の圧倒的一番人気だ。
この状況では心に隙が生まれかねない。まさかの所で落とし穴に、はまる恐れもある。それを考えれば、初戦の辛勝はありがたい展開かもしれない。苦戦を強いられながらも、勝ち点3をものにできた。結果を出しながら、気を引き締められる。
厳しい船出は吉兆の予感。「勝って兜の緒を締める」日本が本領を発揮していくだろう。19日のイラク戦が楽しみだ。