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地震で被災された人たちへはつらつとしたプレーでエールを!選抜高校野球。石川から星稜と日本航空石川が選出。選考会で異例のメッセージも

3月18日に開幕する選抜高校野球の出場校に石川県から星稜と日本航空石川の2校が選出された。能登半島地震で被災された人たちへ石川の2校をはじめ、全32校の選手たちがはつらつとしたプレーでエールを送ってくれることを期待している。

26日に行われた選考会。北信越地区では、星稜の選出が最初に決まった。昨秋の石川県大会を制し、北信越大会でも優勝。さらには秋の高校日本一を決める明治神宮大会で頂点に輝いた。

星稜が明治神宮大会を制したことで、選抜の出場校で北信越地区に明治神宮枠が与えられ、北信越は1枠増となり、3校が選出されることになった。

北信越大会で優勝した星稜、準優勝の敦賀気比(福井)のほかに、もう1校がどこになるかが焦点となった。

候補として挙がっていたのは、北信越大会4強の北陸(福井)と日本航空石川だった。地区別選考委員会では、両校の実力は拮抗していると判断された。

実際に両者の昨秋の戦いぶりを比較しても優劣はつけがたい。北陸は福井県大会で優勝し、準決勝では敦賀気比を延長10回、7-6でサヨナラ勝ちを収めている。

日本航空石川は石川県大会決勝で星稜に延長11回5-6で惜敗し、石川2位で北信越大会に進出した。

北信越大会準決勝では、日本航空は敦賀気比に延長10回3-4で惜敗した。一方の北陸は星稜に1-6で敗れている。

日本航空石川は県大会の星稜戦、北信越の敦賀気比戦でいずれも延長での惜敗だった。そして北陸は県大会で敦賀気比を下したが、北信越大会では星稜に5点差での敗退。比較するのは難しい。

最終的には日本航空石川が選出され、北陸は補欠校に回ることになった。選考会では異例のメッセージが発表された。

能登半島地震の犠牲者への哀悼の意を表明した後に、大会の理念が紹介された。「野球を通じて、生徒たちに純真明朗な気風を吹き込むとともに、国民の希望の灯をともしたいという願いを込めてこの大会が誕生した」ことが伝えられた。

甚大な被害に見舞われた石川県輪島市にある日本航空石川をはじめ、32校の選手たちに被災された人たちへの希望の灯となることが期待されている。

1995年の阪神大震災が発生した際には、選抜に兵庫から神港学園、育英、報徳学園の3校が選出されている。そして大会では3校いずれも初戦を突破した。

今大会でも石川の星稜、日本航空石川、福井の敦賀気比の北信越勢をはじめ、全32校の選手たちがはつらつとしたプレーで、被災された人たちへエールを送ってほしいと願っている。

一球一打に全力を尽くし、選手たちには、被災された人たち、そして日本全体の希望の灯となってほしい。

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