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今年は「岡田監督イヤー」となるか。日本シリーズで阪神が先勝。母校の早稲田大は六大学リーグ制覇へ王手

今年は「岡田監督イヤー」となるだろうか。プロ野球の日本シリーズが開幕し、阪神の岡田彰布監督率いる阪神がオリックスに先勝した。圧倒的な勝ちっぷりだった。そして岡田監督の母校、早稲田大は東京六大学秋季リーグ戦で慶応大に先勝し、優勝へ王手をかけた。九回に逆転サヨナラ勝ちの劇的な勝利。岡田監督は今年、「大吉」なのかもしれない。

28日に日本シリーズが京セラドーム大阪で開幕した。関西勢同士による59年ぶりのシリーズ。セリーグ制覇の阪神は1985年以来の日本一を狙う。対するパリーグ王者のオリックスは2連覇をめざしている。

指揮官としての岡田監督にとって、日本シリーズは苦い記憶だった。前回チームを率いて臨んだのは2005年。この年はロッテに4連敗。1勝もすることができず敗退したのだ。

「もう昔のオレじゃない」と岡田監督は自分自身に言い聞かせていたはずだ。優勝を「アレ」と婉曲表現で言い、それがチームに活力をもたらした。かつての虎とは違う雰囲気を身にまとっている。

チームは勢いと粘り強さを兼ね合わせている。それが今年のシリーズ開幕戦で如実に出た。それを体現したのが阪神の先発村上頌樹投手だ。

四回までオリックス打線相手にパーフェクトピッチングを演じた。これが味方打線にも勢いをもたらす。0-0で迎えた五回表に、阪神打線はパリーグ4冠と圧巻の成績を残した山本由伸投手を攻略。渡辺諒選手のタイムリーを皮切りに一挙4点を奪ったのだ。

好投を続けた投手が味方の援護で先制してもらった直後に失点するケースは少なくない。しかし今季、防御率1.75で初のタイトルを獲得した右腕は粘り強かった。

五回裏に初めての出塁を許すなど、一、二塁のピンチを迎えたが、後続をきっちり抑えて無失点を貫いた。

それが阪神打線にさらなる勢いを生み、六回表に追加点を挙げて、「日本のエース」山本投手をKOしたのだ。投手と打線の歯車が完全にかみ合った。

村上投手は7回無失点と無双ぶりを見せた。リリーフ陣も相手打線をシャットアウト。阪神が8-0で先勝した。

岡田監督にとって、日本シリーズ初勝利。「(2005年の)前回4連敗してるんでね。初戦でこういう勝ち方をできたというのはね」と振り返った。

そして、同じ日に、岡田監督の母校、早稲田大も六大学リーグで慶応大との「早慶戦」に臨んだ。勝ち点を挙げた方が優勝となるカード。

早稲田大は九回裏に1点を追う展開だったが、無死満塁から同点に追いつくと、右中間を破るタイムリーで劇的なサヨナラ勝ち。このカードで先勝し、リーグⅤへ王手をかけた。早稲田大はあと1勝すると2020年秋以来のリーグ制覇となる。

指揮している阪神も、母校の早稲田大も優勝すれば、まさに「岡田監督イヤー」と言ってもいいだろう。今年は岡田監督にとって「大吉」なのかもしれない。

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