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失敗が成功の糧になる。サッカーのアジアカップ。日本がバーレーンに快勝し8強入り。イラク戦の敗戦を教訓にした

失敗が成功の糧になる。そう感じさせる試合ぶりだった。サッカーのアジアカップで日本が8強入り。決勝トーナメント1回戦でE組1位のバーレーンを3-1で下した。前半で相手に勢いを与えない戦いが勝利のカギとなった。次は強敵のイラン戦。勝ちパターンをつかんだ日本は臆せず戦ってほしい。

カタールで行われている大会。日本はD組2位で決勝トーナメント(T)に進んだ。相手は混戦となったE組を首位で通過したバーレーン。相手の勢いをどう封じるかが勝負の分かれ目だった。

まずは守備が大事。今大会の1次リーグで、日本は初戦のベトナム戦、2戦目のイラク戦と前半で失点を喫していた。

そのイラク戦では前半の2失点が響き、後半の追い上げも届かず黒星となった。それだけに前半の45分で安定した試合ができるかがキーポイントだった。

バーレーンは、イラクの攻撃を再現するように、前線へロングボールを放り込む作戦に出てきた。

同じ失敗はしない。冨安健洋選手がキーパーソンとなった。イラク戦ではベンチスタート。日本が前半に2失点を喫した時にはピッチに立っていなかった。

この日は冨安選手が先発出場し、相手の長身FWを完璧に近い内容で抑え込んだ。これぞ「日本の壁」と言うべき存在だ。

スポーツは守備からリズムを作るもの。堅守が日本ペースを生み、前半31分の先制点につながった。

DFの毎熊選手が強烈なミドルシュート。左ポストを直撃したこぼれ球を堂安律選手が流し込んだ。毎熊選手のミドルシュートは後ろを固める相手守備陣に、「どこからでも点を奪える」と言わんばかりの意思表示に見えた。

前半を無失点に封じた日本。1次リーグ最終戦のインドネシアとの戦いのように、これで活気づいた。
後半4分に久保建英選手が今大会の初得点を奪いリードを広げた。後半19分にオウンゴールで1点返されたが、その8分後にFW上田綺世選手のゴールで突き放した。

決勝トーナメントは負けたら即敗退の一発勝負。1次リーグでいかにチームを上積みできたかがカギを握る。

日本はイラク戦の失敗を、この決勝トーナメント1回戦での糧とした。堅い守備でリズムを作り、攻撃に勢いをつける。インドネシア戦からの必勝パターンとなってきた。

そう考えると、イラク戦の敗戦は決して無駄ではなかった。むしろ、決勝トーナメントを勝ち上がるための教訓となったのだ。

次の準々決勝では強豪イランと対戦する。しかし、勝ちパターンを作った日本は、直近2戦のように立ち向かえばいいのだ。

失敗は成功の糧となる。その糧で力強さを増した日本は、さらに勝ち上がっていくはずだ。

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