負けない野球に、レオ軍団の明るい未来が見えた。今季最下位の西武。最終戦で楽天と死闘。2-2のドローに。登板した6投手の平均年齢は25歳。西口新監督の下、巻き返しだ!
負けない野球に、レオ軍団の明るい未来が見えた。今季最下位に終わった西武。歴史的な敗戦数だった。しかし今季最終戦となる楽天戦では執念の戦いぶりを見せた。2-2のドローに。登板した6投手の平均年齢は25歳。まだまだ伸びしろがある。来季の新指揮官、西口文也さんの下、巻き返しが期待できそうだ。地平を走る獅子が見えてきそうだ。
9日にアウェーの仙台で行われた楽天戦。先発マウンドにはプロ3年目の左腕、隅田知一郎投手(25)が立った。プロ初の二ケタ勝利がかかっている。気迫のこもったピッチングを見せた。
初回に味方打線がいきなり2点を奪ってくれた。隅田投手にとって大きなプレゼントだ。
隅田投手は初回、先頭打者にヒットを許すものの、後続をピシャリと抑えて無失点の立ち上がり。二回以降は4イニング連続三者凡退に抑え込んだ。
七回に無死満塁のピンチ。代打にタイムリーヒットを浴びるなど2失点。これで同点にされた。しかし勝ち越しは許さなかった。
今季の西武なら、このままずるずる逆転を許してもおかしくない展開だった。そこをしのぎきった隅田投手の気迫が伝わる。
九回まで131球を投げて2失点の好投。試合は延長戦に入ったため、初の二ケタ勝利とはならなかったが、来季に希望を持たせてくれた。
延長に入ってからは継投策。十回にはプロ3年目左腕の佐藤隼輔投手(24)、8年目右腕の田村伊知郎投手(30)、3年目左腕の羽田慎之介投手(20)がワンアウトずつ抑えて無失点。左右ジグザグ継投が奏功した。
十一回は今季からレオ軍団に加わった元ソフトバンクの甲斐野央投手(27)、十二回には平良海馬投手(24)がピシャリと無失点で切り抜けた。
6投手による2失点の継投。負けない意気込みが結果になって表れた。6投手の平均年齢は25歳と若い。
来季から指揮を務める西口文也監督は通算182勝を挙げた名投手。ファーム監督から昇格する。レジェンド的存在の西口指揮官の下、投手陣はさらに飛躍するに違いない。
打線も初回にベテランの外崎修汰選手(31)が先制のソロを放った。今季途中に加わった野村大樹選手(24)のタイムリーヒットも飛び出し、ベテランと若手が融合した。
今季、西武は49勝91敗3分けと歴史的な低迷で最下位に終わった。しかし、最終戦で奮闘した投手陣を中心に、打線とかみ合えば、来季の巻き返しが期待できる。
今季最後に見せた粘りの野球。これを来季も続ければ、百獣の王「レオ軍団」がきっと地平を駆け抜ける。西武の巻き返しに期待したい。
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