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食とエネルギーの自給を目指す生産者との交流 ~会津こっちゃこ倶楽部~
食とエネルギーの自給を目指す生産者との交流
会津こっちゃこ倶楽部
(執筆:政策調整部)
2021年に生活クラブ神奈川は、生活クラブエナジー(株)の電気の生産者である会津電力(株)のグループと、持続可能な循環型社会に向けて連携協定を結びました。
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それを機会に、会津こっちゃこ倶楽部の活動がスタートしました。会津こっちゃこ倶楽部は、会津電力グループの自然エネルギー発電所を見学し、食とエネルギーの自給を目指す会津電力グループの取り組みを学習しつつ、アイプロダクツのブドウ栽培作業を手伝うプログラムです。年に2~3回行ってきています。
6月29日~30日 2024年度第1回目の会津こっちゃこ倶楽部
組合員10名と子ども2名の参加で開催しました!
最初にアイプロダクツのワイナリージュンを見学
会津電力の雄国太陽光発電所がある山の裾野には、休耕地が広がっています。そこで会津電力グループでは、その休耕地を活用したブドウの栽培を行い、そのブドウでワインづくりを行うアイプロダクツを2015年に設立し、ワイナリーを立ち上げました。現在、福島市内で栽培されたブドウでのワイン製造や、喜多方産のりんごを使ったシードルの製造販売を行っています。
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代表取締役 山田純さん
そのワイナリーは元喜多方ラーメンの店舗を改装した施設で、ラーメンのスープを製造していた寸胴などを活用して、ワインづくりを行っていて、作業のほとんどは手作業で行っています。
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そこで私たちはワインのラベル貼りとワインの栓の部分にキャップをかぶせる作業の体験をさせてもらいました。
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アイプロダクツ㈱ 経営管理主任の栗木奈都美さん
ワインの栓はドライヤーの熱で締めるのですが、熱を与えすぎると破けてしまったりと加減が難しく、売り物にするには簡単でないと思いました。
雄国大学に移動し、会津電力の取り組みを学ぶ
雄国大学は、雄国太陽光発電所に設置されている学習施設です。そこで会津電力グループの取り組みについて、会津電力の社長である磯部さんから、お話を伺いました。
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会津電力(株)は2011年の東日本大震災を契機に、原発に依存しない再生可能エネルギーによる社会づくりを目指して2013年に設立。喜多方市に最初の太陽光発電所施設、1メガワットの雄国太陽光発電施設を建設しました。
会津電力グループの太陽光発電事業の大きな特徴は災害リスクを考えた小規模分散型であることで、雄国太陽光発電所が一番大きい発電所です(現在88か所で6107kw)。
会津電力と会津エナジーは、2022年のカーボンニュートラル(脱炭素)宣言の実現に向けて喜多方市と連携協定を結んでおり、国が進める脱炭素重点加速化事業の一環で新たな太陽光発電所の建設や、営農型太陽光発電所の建設計画もあると伺いました。
学習会の後は、生産者のみなさんと地元の食をいただきながら、交流しました。
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水、森林、地熱など、天然資源に恵まれている会津について、
この豊かな資源を地域で循環させている会津電力㈱の想いについて話をいただきました。
2日目は、ブドウ畑の作業を手伝う
2日目の朝ブルーベリー収穫体験のあと、ブドウ畑での作業を行いました。
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木によって酸味が強いもの、甘みがあるものなど異なり、みなさん楽しんでいました。
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また、下方に見渡せる喜多方の田んぼがみどりのじゅうたんのように広がり、
その遠方に雪を残した飯豊山脈がそびえるとても素晴らしい景色でした。
休耕地を活用したブドウ畑には、ピノノワール、シャルドネ、カベルネソーヴィニヨンといったワイン用のブドウが受けられており、無化学肥料・減農薬での栽培を目指しています。しかし、昨年は雨が多かったせいか病気でほとんど収穫できなかったということでした。
今回は、そのブドウの病気の元となる蔓をハサミで切り取る作業の手伝いを行いました。今年は、例年より実のつきが良く、すでに小さな実がたくさん生っていました。
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それでも畑全体の蔓を取り切れなくて、後ろ髪をひかれる思いでした。
大和川酒造店の醸造所、飯豊蔵を見学
最後に、大和川酒造店の醸造所「飯豊蔵」を見学しました。大和川酒造店ではお酒の原料米を自ら地元喜多方で生産しています。その広さは55ヘクタール。酒造りに使用する水は飯豊山の地下水、電気は会津エナジーを通じて再生可能エネルギーを使用しています。さらに、現在、地元の木材を使ったバイオマスのボイラー施設を建設中で、重油から切り替える予定と伺いました。
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生活クラブで取り扱う消費材
会津電力グループは、食とエネルギーの地産地消を目指しています。生活クラブは、大和川酒造店の日本酒や料理酒を共同購入で扱っています。また、神奈川では今年から、米粉麺の取り組みもスタートしました。その利用を通じてその取り組みを応援していきましょう。
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