ワーキングメモリを意識する 【実践記憶術】
医師は膨大な知識が必要とされます。
国家試験を突破するまでにも大量の知識を要しますが、本当に大変なのは働き始めてからです。身につけるべき知識や技術が洪水のように押し寄せて、溺れそうになりながら勉強し続けることで、良い医師を目指すことになります。
記憶力のすごい人たちがいます。
例えば教科書を一読してすべて記憶してしまうような。パッとみた数字を記憶してしまうような。何年も前の会話を詳細に記憶しているような。
そういう人たちと比べると、私の記憶力は凡庸です。非常にムラがあって、興味のあることは覚えるけれど苦手なことは全然覚えない。必要性を感じないことは脳が拒否しているのでしょうね。家の住所など引っ越してから2年くらい経たないと覚えられず、スマホのメモに残しています。
高校・大学受験から医師国家試験、資格取得や日常診療に至るまで、「丸暗記の苦手な」私は色々な工夫をしながら自分流の記憶術を磨いてきました。
何の役に立つのか分かりませんが、何かの参考になるかもしれないと思い、【実践記憶術】として断続的に書き記していきたいと思います。
記憶とは何かというと話が複雑になりますが、学問のジャンルとしては心理学、精神医学、神経内科学との関連性が高いと考えます。
興味のある方は比較的わかりやすくまとまっている文章がありましたのでリンクを添付いたします。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ninchishinkeikagaku/13/1/13_118/_pdf/-char/ja
色々ありますが、ざっくりと
・作業記憶:約7単語、数秒〜数十秒の記憶
・短期記憶:概ね1分以内の記憶
・長期記憶:それ以上続く記憶
これでOKです。
作業記憶(ワーキングメモリ)はどんどん忘れますが、その一部分が短期記憶として残り、さらに海馬を通過した情報が長期記憶として定着していくという流れになります。
実践記憶術の第一歩は「忘れることを前提にする」ことです。
思いついたことを忘れてしまった!
当然です。
話を聞いた端から忘れてしまった!
当然です。
何も落ち込む必要はありません。
重要なのは情報の取捨選択で、必要なものをうまく長期記憶に持っていく手法です。「ひらめき」「思いつき」「聞いた話」については、ワーキングメモリの生きている数秒〜数十秒以内に、ポイントの単語だけ書き留めておくとよいでしょう。それがヒントになって、記憶が定着しやすくなります。
本日はここまで。
サラッと締めたいと思います。
振り返ります。
拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方の脳が記憶を楽しみ、知識の宇宙を堪能できますように。
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