集中力の測り方

 何かに取り組んでいるとき、自分は果たして集中できているのかどうか、気になることはありませんか。

 気が散っている感じがしたり、作業効率が上がらなかったり。同じ時間をかけても集中力の高低によって得られる成果には雲泥の差があります。

 私は中学生の頃から「勉強時間」で自分を評価することを辞めました。かけた時間にとらわれると、中身が伴わないようになって、手段と目的が曖昧になっていくように思えたからです。

 人間の集中力の持続時間などたかが知れています。同じ作業に長時間没頭できることは稀で、たしかに過集中が発動すればそれも可能ですが、どちらかといえば集中力は上がったり下がったりしながら続いていくのが主流です。

 私は何か作業をするときに、徹底的な効率化を図ります。スローライフを愛する最近の私はすっかりまったりになりましたが、それでも決められた時間内に何かを仕上げなければならない場合は往々にしてありますから、そういうときには徹底的な効率化の意識が極めて有効です。


 例えば集中力を10段階で考えたとき、7以上なければ非効率と判断します。飽きてくると、急激に集中力は下がりますし、無理をして続けているとプツンと糸がきれたようにゼロになります。ゼロになると、再び回復するまで随分と長いクールタイムを要しますから、そうならないように調整していくのが理想です。

 単位時間と集中力の乗算結果が期待しうる成果です。

 さて何かやろうと思って8くらいの集中力から始まって、10を目指します。私は何か作業をするとき、それは勉強も研究も執筆もそうですが、例外なく音楽を聴きながらやります。これが私の集中力測定器です。

 作業を始めると、初めのうちは音楽を聴いています。集中力が高まるにつれて音楽は聞こえてもそれが気にならなくなってきて、あるところで何も聞こえなくなります。それが集中力10の世界です。理解力も記憶力も高水準をキープして、雑念など入りません。処理速度が向上してタスクを次々と片付けていくことができます。

 音楽が聞こえてきたら、集中力が9になったと考えます。まだ続けることはできますし、再び聞こえなくなったら10です。作業を続けます。また聞こえるようになってきて、それが耳障りな感じがしてきたら、8から7に下がっています。このくらいになると、喉が渇いたりトイレに行きたくなったり、空腹を感じることもあります。そうした生理的欲求が現れたら、集中力6と判断して作業を休止します。

 数分間から10分ほど休憩すると、再び何か作業できそうな気がしてきますが、同じ作業に戻ることはほとんどありません。飽きるからです。

 まったく違うことに手をつけて、また集中してくるのを待ちます。疲労が作業を中断するまで、そんなことを繰り返し、あるいは終わる時間を決めておいて、その瞬間にパッと中止します。

 中学生や高校生の頃には、勉強机は随分と散らかっていましたが、それは飽きた瞬間に他の教科の勉強に切り替えていたからです。数学をやっていて飽きたら英語、物理に戻ってみたり、国語をやってみたり、また気分転換に数学をしたり。化学に手をつけて、古文と漢文に走って、物理に戻ってから世界史に取り組んで、すぐに飽きて倫理を勉強したり。短いときには数分で他の科目に移動していました。


 今はどうか。

 15分ほど前まで学会発表の資料作りをしていましたが、急に飽きたのでnoteを開きました。12分ほどかけてこの記事をゼロから書き始め、今に至ります。


 読み直してもおりませんので、とっ散らかった文章になっているような気もしますが、たまにはこんな日があってもいいかと思い直し、そのままえいやっと投稿させていただきます。


 散文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは貴方が何かに没頭して、楽しい集中ライフを送ることができますように。



#今こんな気分
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#学会発表の準備めんどくせー

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渡邊惺仁
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