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風邪、感染る。

 この数ヶ月、2〜3週間に1回のペースで子どもたちが熱を出しています。季節の変わり目、小児領域では色々と流行っておりますから、ある程度は止むを得ないことでしょう。
 先週も娘が39℃の熱を出したと思えば、数日後に息子も咳と鼻汁と発熱と。

 感染予防の問題もありますから、念のため某感染症でないかどうか検査を受けます。皆、それではありませんでした。するとこれは、風邪です。7月の発熱ラッシュでは私は発症を免れましたが、今回ばかりは逃れられませんでした。風邪です。紛うことなき、風邪。

 今朝には子ども二人ともすっかり解熱し概ね元気いっぱいになり、妻は発症を免れたようですが、私は未明、38℃台の発熱、関節痛、筋肉痛、咽頭痛、鼻汁、頭痛で目が覚めました。やつら病原微生物は私のIgAを中心とした粘膜バリアを通り抜けて、自然免疫の網を掻い潜り、定着のちに感染を達成し、増殖の末に発症に至ったのです。

 オイ、俺の免疫、オイ、俺の免疫。
 るのかい、らないのかい、どっちなんだい。

 殺るーーーーー!!

 パワーーーーー!!

 ハッ(スマイル)

 ということで、栄養&漢方ブーストで治療を図りました。
 脈は浮、数、緊。典型的な表実証ひょうじっしょうです。肩のはり、腰痛、関節痛、汗はかいていません。インフルエンザの初期のような症状です。これは麻黄湯。急性期ですから多めに使いましょう。通常量の1日3包ですと8時間おきの内服ですが、4倍量相当として2時間おきに、汗をかくまで内服します。3回内服したところで発汗し、解熱し始めました。比較的高熱と咽頭痛もありますから、桔梗石膏も足しておきましょう。胃がもたれるような感じで食欲が低下しましたが、これは水毒の影響とみて、五苓散も飲んでしまいましょう。

 好き放題に内服して、12時間程度で概ね改善しました。今後も鼻の症状が残るようなら、麻黄湯から葛根湯加川芎辛夷に切り替えようと思います。だるさや疲れが残るようなら、補中益気湯に切り替えてもよいでしょう。

 そんなこんなで一日寝ていましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目、体調を崩しやすい時期です。どうかご自愛くださいませ。


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、世の中のちょっとした風邪がすぐに治って皆が元気に生活できますように。


#漢方実践 #やってみた
#急性期には多めに使う手法 #眠れない夜に
#なかやまきんにくん

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渡邊惺仁
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