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視線で嘘を見抜く ー応用心理学・実践ー

 私には対面した人間の嘘が分かります。相手が余程の『能力者』でなければ、それを見抜くのは容易いことです。本日はテクニックのひとつをご紹介させていただきます。

質問① 昨日の夕飯は何を食べましたか?

 5秒ほど思い出してみてください。

質問② 宝くじ1億円当たったら何をしたいですか?

 5秒ほど考えてみてください。

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 貴方の視線は左上でしたか?右上でしたか?

 画面をじっと見ていた方や目を瞑っていた方は、もう一度ふわっと考えてみてください。

 左上だと記憶(本当のこと)、右上だと想像(嘘)という説明をよく見かけますが、これは浅い理解であって、実践すると痛い目に遭います。

 人によって違うのです。

 ただし、「記憶」と「想像」で見る方向が変わるのは確からしい事実です。
 ある人は「記憶」を思い出すときに左上を見て「想像」するときに右上を見ます。またある人は丁度その逆を見るというわけです。
 したがって「左上は記憶だから、嘘をついていない!」と早合点すると、足を掬われます。

 これを見極めるためには、自然な会話の中で「記憶に関する質問」と「想像する必要のある質問」を織り交ぜて相手の視線を観察する必要があります。左上をみるか、右上をみるか。
 その人の癖によっては目を閉じてしまったり、キョロキョロしてしまって分からなかったりするかもしれませんが、そういう人は嘘をつく可能性の高い人ですから、いっそう用心しようと身構えるきっかけになります。
 目を閉じるのは思考を読み取られまいとする心理、右と左をキョロキョロ見ながら回答するのは「記憶」と「想像」を混ぜていると解釈します。

 相手が「記憶」で見る方向だけ覚えたら、いよいよ核心に迫る質問をします。相手の視線が「記憶」の方向に動いたら「本当のこと」、逆に動いたら「嘘(事実ではない想像)が混ざっている」と判断します。

 コツは「記憶で見る方向だけ覚える」というところです。人間の脳は「Aは1、Bは2」と同時に記憶すると、「あれ?Aは2、Bは1だっけ?Aは1、Bは2だっけ?」と混乱しやすくなりますから、特に流動的な実戦の場では「2つの組み合わせを覚えるときは片方のペアだけ強調して覚える」ことを意識すると混乱を防げます。

 さぁ、試したくなってきましたか?

 経験上かなり当たる手法ですので、こっそり試してみるといいかもしれません。エンターテイメントとしても楽しいですね。
 例えば私は自分が面接を受けるときに利用して「最後に質問はありますか?」の問いに核心的な質問をぶつけて面接官(と、その背後の組織が信用に足るかどうか)を見極めるようにしています。

 本日ご紹介させていただいたのは「嘘を見抜く」ための方法のひとつに過ぎません。

 私のように警戒して左と右の法則を途中で逆転させて混乱を誘ったり、敢えて途中まで相手の作戦に乗っかった上で核心に迫る質問のときに「記憶の方向」を見ながら「想像の話」をするような変態もいますから、お気をつけください。
 それが(心理学の)能力者同士の戦いというものです。念(心理学)を習得した相手に対峙したときに、自分の無意識な行動を「操作」して、相手の思考を「操作」する戦術です。
 或いは「変化系」の得意な方でしたら、「自分は本当のことを言っている」と自己暗示をかけて対峙すれば嘘を見抜かれにくくなる(無意識に「記憶」の方向をみる)かもしれませんね。
 「強化系」の方は嘘をつくことに向きませんから、どうか正直に生きてください。

↓↓「変化系とか強化系って何ぞや?」
   については下記をご参照ください。↓↓

https://note.com/seiji_w/n/n35e3cb91912b

 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方が「嘘」に惑わされず力強く進めますように。

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渡邊惺仁
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