落ち込む自分を受け入れるリセットの手法

 うまくいかないこと、ありますよね。
 些細なことから大きなことまで、うまくいったりいかなかったりするのが人生です。すべて思い通りだったら楽しみも何もありませんから、それは人生の醍醐味ともいえましょうが、しかしひどく落ち込むときもあります。

 落ち込み始めた脳のシステムは、負のスパイラルにハマっていきます。やり場のない怒りや悲しみは暴走し、攻撃の矛先は自分か他者に向かいます。

 
 ここでラジカル・アクセプタンスです!!

 詳細は上の記事の通りですが、この記事を読み直して羽生結弦の尊さに触れ、ひとりのファンとして複雑な感情に巻き込まれながら何の話をしようとしたか忘れます。妻は会見を録画して何度も見ながら泣いていました。

 ええ、ラジカル・アクセプタンスの要旨は「自分のコントロール下ではないことを(良いとも悪いとも)評価せずにただ受容(アクセプト)して前に進むこと」です。ただありのままを受容して、それから建設的に考えていけばよい。

 しかし落ち込む原因が「自分のコントロール下にある、自分の責任によるもの」だったらどうしましょう。

 リセットです。

「自分は落ち込むことができた。」
「これは向上心だ。」

 とでも考えて、過去の自分を忘れます。自分に責任のある事象を原因とする「落ち込み」は自己嫌悪に陥りがちですが、それは理想の自分と現実の自分との乖離に起因する感情であって、この差は「向上心」そのものです。落ち込むことそれ自体が精神的に向上心のあるものだと気付けば、Kも先生も違う人生を歩んだかもしれません。価値観を手放すことは大きな勇気を必要としますが、固定観念から脱却する変化のチャンスは日常に転がっているものです。

 なぜ、今この話をするのか。
 それは2022年7月20日を下弦の月として、新月に向けて月が欠けていく時期だからです。以前、別記事でも触れたように人体は月の影響を受けます。

 新月に向けて全体的な沈静と状況のリセットが進みますから、無理に新しいことを始める必要のない時期になります。身軽になるため動きやすくはなりますが、気力を消耗しやすいため注意が必要です。じっと待つのも有効な一手です。
 新しいサイクルに向けて自分を振り返ってよく見つめ、要らないものを手放すことにも適した時期になります。

 あ、とはいえ何処かの誰かの妙な口車に乗せられて、大切なものまで手放さないように、充分な注意を払うことを強く推奨いたします。しっかり振り返って自分を見つめることが重要と考えます。


 落ち込むことがあれば話して放してしまうのも一興です。コメント欄でもメンバーシップ内の掲示板でも、どうぞご自由に放出くださいませ。


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方の落ち込みが霧散し、新しい出発に向けて心の準備が進みますように。


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渡邊惺仁
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