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沈黙のピタゴラス
ピタゴラスイッチで有名な数学者ピタゴラスですが、古代ギリシアで一世を風靡した彼の秘伝を学ぼうとする弟子たちに対して、一風変わった約束があったそうです。
それは、黙すること。
諸説ありますが、なんと秘伝を受けるためには5年間もの無言を達成することが求められたといいます。黙することを学べ、とはピタゴラスの教えですが、5年間の根拠は不明です。長過ぎます。アラサーがアラフォーになり、アラフォーがアラフィフになりかねない年月です。意味が分かりません。
しかしながら、期間のことは別にしても、沈黙することをピタゴラスが重視していたという事実は、掘り下げて考える価値があるかもしれません。5年間の沈黙だなんて、彼ほどの数学者が戯れに掲げるにしては不可解な条件ですから。
なぜ、黙するのか。
人が沈黙すると、何が起こるかを考えます。
ひとつは、思考の深化でしょう。発する言葉は対外的なツールですから、他者とのコミュニケーションが著しく困難になることが予想されます。
すると、思考の向かう先は自己の内面です。
5年間はやり過ぎですが、私たちの日常にも「沈黙の時間」があってもいいのかもしれません。
例えばガンディーは週に一日を無言で過ごすという習慣があったそうです。これを瞑想と考察、読書などにあてていたようですが、その日は他者と交流する際も一切の言葉を発さなかったというから驚きます。
筆記が許されるのかどうか、微妙なところです。これほどインターネットの発達した社会では、言葉を発さずとも他者と言語的コミュニケーションをとることは容易ですから、果たしてピタゴラスやガンディーの意図に沿うことができるのか、という疑問が生まれます。
5分。
5分ならどうでしょう。
言葉を発さない、だけではなくて、おそらくその真意が自己の内面への意識と思考の深化と捉えるならば、瞑想のようなものが有用と推測します。
1日5分間の瞑想時間を設けたら、何かが変わるかもしれない。
そこまで考えて、私は思います。
無理そう。
習慣になってしまえば別ですが、ここに言語化しているようでは、おそらく実現不可能でしょう。
どうしようかな。まぁいっか。
ということで、取り急ぎ5分間の瞑想をして、それから記事の仕上げと投稿に向かおうと思います。
…一日目クリアですね。やったぜ。
拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方の黙する5分間が素敵な変化を齎しますように。
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