「カチッサー効果」の応用/実践心理学
「カチッサー効果」とは、ある働きかけによって、深く考えずに行動を起こしてしまう心理現象のことです。なんと語源はテープレコーダの再生ボタン「カチッ」と砂嵐の「サー」だとか。令和の世では何だそれですね。もうちょっとどうにかならなかったのか甚だ疑問です。
発案者のエレン・ランガー(Ellen J. Langer) 先生は「Automaticity」と呼んでいたようですから、英語の方が格好いいです。
根拠となった実験をみてみましょう。
これは何か頼み事をするときに理由を付け足した方が承諾されやすいことを示唆しています。「理由があるなら」と深く考えずに(自動的に)承諾してしまう心理が働くというのです。
20枚コピーという「少しハードルの高い要求」でも本当の理由を付け足すと承諾率が上がっていますが、特筆すべきは5枚コピーのときの「もっともらしい理由」です。
「コピーをとらなければいけないので、先にコピーをとらせてもらえませんか。」
どこの進次郎ですか。
意味がわかりません。
コピーをとらなければならないのは、列に並んでいる人全員同じはずです。よくよく考えるとセクシー構文(出典:小泉進次郎)くらい何の説明にもなっていませんが、それでも承諾率が飛躍的に上昇しています。人間の脳のエラーとしか思えませんね。付け足すのは、それらしく聞こえる理由なら何でもよいのです。
これを利用しない手はありません。
実は、思うさんとコンビを組むに至ったコメント欄での応酬にも、カチッサー効果が応用されています。極めて実践的なやりとりで、しかも成功した実例ですから、興味のある方は分析してみると面白いかもしれません。
これを利用すると、簡単な願い事が実に叶いやすくなります。
せっかく覚えた知識ですから、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方の小さな要求が次々と叶い、小さな幸せが街を包みますように。
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#あまり多用すると言い訳がましい人になるのでご注意ください
#創作大賞2023
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