バナナをどこから食べるか。
バナナをどこから食べますか。
自然派の走りのような実母に育てられた私は、バナナを食べることにも躊躇する幼少時代を過ごしました。それはバナナが日本の固有種ではない不自然な食べ物であったり、食品に使用される農薬を「毒」と称して忌避する思考を背景にした信仰心のためでした。
曰く、バナナの先端部分には残留農薬が多いから食べてはいけない、と。
実家ではバナナを食べるとき、儀式的に先端3cm程を捨てていました。3cmの根拠はというと、「気持ち」です。科学的根拠などあろうはずもありません。なぜ3cmなのか、そんな危険な毒の含まれる食品をアバウトに先端すこし捨てただけで食して良いものか。ASDな少年渡邊とtoxic parentな母親(フェアリー/毒タイプ)の相性は不良であったと言わざるを得ないでしょう。
いつしか私は、身の回りの人々がバナナの果肉先端を捨てていないことに気付きました。
毒を食べている…一体なぜ……?
調べますと、基本的に果肉の部分には残留する危険薬物はないようです。剥いて食べれば大丈夫ということになります。やはり人の話は信用なりませんね。特に違和感のある場合には、一次資料まで遡らねば危険でしょう。二次資料を悪いとはいいませんが、信頼できるソースなのかどうか、よくよく吟味しなければいけません。
振り返れば母親こそが毒だったわけですが、当時はそんなことは分かりませんでした。
今の私はバナナの皮を剥いて、堂々と先端部分から食します。剥いてから凍らせたバナナを凍ったまま牛乳と併せてミキサーにかけたバナナジュースも美味しいですね。
これは「呪い」を解く物語ーー。
拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、理不尽な信仰によって傷つけられた貴方の心が、呪いを打ち破り力強く再生していきますように。
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