僕らの旅路11 如月愛衣という女性
如月先生の初授業窓から差し込んでくる日光と共に目が覚めた。リビングへ行くとまだ綾は起きてなかった。歯を磨き、顔を洗って、リビングのカーテンを開けると暖かい陽の光が入ってきた。今日はいい天気だから公園に行きたいな。
綾が目覚めるまでソファに寝転がりながら芥川龍之介の文庫本を読んでいた。元々歴史学者を志していた彼の作品は歴史物や古典から題材を取った物が多い。短編や中編が多いから手軽に読めるところがいいところだ。30分程読んでいたがまだ綾は起きてこない。そろそろ朝食を作ることにし