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【降り積もれ孤独な死よ】最終回を経て得たものとは何か【全話振り返り】


「降り積もれ孤独な死よ」最終話振り返り

心に刺さったポイント①:詩の続き

これまでドラマで発表されていた詩に続きがあったことが回想シーンで灰川十三によって明かされました。
こちらです。

降り積もれ 孤独な死よ 灰色の雪だけが知る
君がそこにいたことを
降り積もれ 孤独な死よ その重みの下にだけ
芽吹くものがあるだろう

詩「降り積もれ孤独な死よ」

単純に悲しい詩ではなかったということでしょう。決して救いようのない状況を示した詩ではなく、その悲しい事実がどう現実に左右するか、ということでしょう。どこかこのドラマ全体のストーリーとつながっている気がします。

心に刺さったポイント②:冴木が打たれた時のセリフ

暴力の連鎖を止めるのは、暴力で解決するのでも
死ぬことでもないだろう。
それにつながってきたのは、暴力だけではない。
誰かを誰かから守りたいという思いも
ずっとつながってきたでしょう。
そんな思いをつなげることができるのは、1つだけですよ。
守る為には、生きないと。
生きましょう。一緒に。

セリフ:冴木仁

ここはまさに2017年の事件とつながっていますね。蒼佑が死ぬ前に、冴木に連絡した内容を、蒼佑が死んだ後の鈴木との事件、さらに2024年の事件をもとに冴木なりに発展させた持論となったのでしょう。暴力がもはや正当化されたような家庭に生まれた冴木兄弟は、大なり小なりその暴力の連鎖を繰り返すことになっていました。しかしそこから七年間を経て悲惨な事件を経験し、自分の中で考えが変わっていったという点で、とても感動するシーンになっていました。

心に刺さったポイント③:灰川十三の最後のセリフ

もし親孝行をしたいのならば、それは自分がしてもらったことを次の世代にしなさい(趣旨)
鈴木の幻想以来、現実世界では初となった灰川十三のサングラスを外したシーン。
最初から最後までずっと灰川十三は優しい人でした。実際に花音も実践していた面はありましたが、実際に恩返し(=次の世代につなぐ)をしたくなるような、そんな人格者でした。

参考

「降り積もれ孤独な死よ」全話あらすじ

※ドラマで語られた順ではなく、時系列で示します。

灰川十三もまた暴力が日常の世界で育った。幼少期、唯一心を許せるものに出会った彼は
その人から詩「降り積もれ孤独な死よ」を語られる。
花音は当初児童養護施設に通っており、瀬川をお兄ちゃんのように慕い、瀬川もまた花音を守り抜くと誓った。花音の母が刑務所から出所してきたことをきっかけに花音は花音の母と暮らすようになるがそれは悲惨なものだった。瀬川もそれを知り泣く。そこに灰川十三が現れ、花音を自宅で育てることにする。
蒼佑は、冴木の弟である。幼少時彼らの父は家族に暴力を振るい、歯止めがきかなかった状況で、冴木は別の家に逃げるも、蒼佑はおいて行かれ、結果灰川が救うこととなった。
このように、暴力を受けて家族の中に居場所を見つけられなかった19人を灰川は自宅で育てていた。灰川は彼らにリッカのマークを教え、血がつながっていなくとも家族である、という論を展開する。そんな中、灰川は暴力を振るう元夫から逃げてきた恋人がおり、その子供は元夫のものだが必死に守ろうとした。その手段が拒絶するというものであった。一方それに気づかない子供・鈴木は灰川邸を訪れるも拒絶され、自らが嫌われているという考えが覆ることはなかった。
その後、偽物の関係に嫌気がさした神代は屋敷から出るが、戻った家でも拒絶される。再度灰川邸に戻るも、花音やマヤともめ事を起こし命を落とす。
2017年、鈴木は灰川に愛されなかったことから、灰川邸にて13人を閉じ込め殺した。瀬川は灰川に花音を守るはずではなかったのか、と問い詰め、瀬川はより一層花音を守る決意を新たにする。
灰川十三は、鈴木が犯人であることに気づき、実の子と神代の件にかかわった子供たちから守るために自首をする。それらを庇っていることに気づいた花音はマヤと共謀し、別の真犯人がいることを示すために階段から突き落とされたふりをすることにする。
そんな中鈴木は灰川を殺し、蒼佑と花音を誘拐し殺そうとするところを冴木が助け出すが、耐えられずに鈴木を殴り続ける。そして、鈴木は何とか銃を手に入れ冴木を打とうとするが、蒼佑に阻まれ、蒼佑は命を落とし、鈴木は自殺する。その後、虐待している親に暴行を加えていた冴木も逮捕され、事件は決着したかのように見えた。
2024年、リッカのマークのタトゥーを入れた少女が失踪した。記者の森と共に真相を探っていくと、花音がかつての灰川と同様にかくまっていることが判明する。そんな中マヤは神代がすでに死んでいることを伝えてしまい、母陽子は生きていると信じさせてくれなかったことに怒りビルの上から突き落として殺す。そして神代の遺体が灰川邸の中から見つかる。続いて陽子は神代が生きていると証言してもらうため、優磨を追いかけるがその途中で優磨は車にひかれて命を落とす。
同時期、事あるごとに花音や冴木を見張って襲ってきた顔に傷がある男は、かつて花音が慕った瀬川であったことに気づく。すべてを悟った瀬川と冴木、すべて終わらせようとした花音と陽子は灰川邸に集うこととなった。花音は自ら灰川十三のとなりを墓の場所に指定し、自殺しようとするが、冴木と瀬川が止める。瀬川は陽子がすべての元凶だとして殺そうとするが、冴木が阻み、暴力の連鎖は暴力で止めることではないと主張した。花音は、かつて灰川十三が自らに恩返しをしたいのならば、次の世代につなげ(思いの連鎖)、といったことを思い返した。

※画像のアップロードに失敗したため謎解きの投稿は休載します。


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