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書き散らし(2)

すぅぅぅ……はぁ。 と息をつく。 息をすることで私は人間だったのだと再認識させられる。 最近、死にたいという願望が強く。 何故生きているのか? そんなくだらない質問が頭中を駆け巡っていた。 抑えきれない承認欲求のようなものが、私を今こうさせている。 涙が出たところで何も意味がないというのに。 私は何故息をして、何を発信したいのか。 ただ、死ぬ前に。私が生まれてきてよかったのだと証明させられるようなそんな出来事が・・・起こるはずもないか

    • 書き散らし

      私はどうせ何者にもなれないのであれば。 ここで死んでしまっても構わないと思った。 最近、身内が死んだ。 よくある癌というもので、身内は様々な人から愛されて死んで行った。 身内の家族は酷く悲しみ。多くの涙を流し。それでも今日も息をしていた。 だが、数日後には日々の忙しさに追われ。段々とその悲しみは薄れていくのだ。 死んだところで、人間は生きていく内に痛みが緩和され、悲しみが緩和され。 酷い悲しみに襲われても、結局はどこかで見切りをつけて前に進むしかなくなるのだ。 誰かの何か。な

      • ワタシ

        私は容姿が醜く、心も廃れている。 「ぎゃはは!!見ろ〜!!お化けだ!!お化け〜!!!」 私の近くを通る子供は大きな声で私をからかう。 小学生の餓鬼ではあれど、私の容姿を見て率直に「オバケ」と表現するのはよく分かる。 髪が伸びきって、目が見えない。猫背が癖でお婆さんまで行かずとも腰が曲がって服も黒色で統一されていて。本当にお化けだ。 『くっだらな・・・』 明るい商店街に差し掛かれば、素敵な衣装が目に入る。 そしてそこに反射して映るのはボサボサヘアのジト目姿の自分で。 1人で何処

        • 夏の美術室

          ここは、とある高校の部室内。 俺が今いるこの空間には。俺しかいなくて1人の世界だ 8/4 椅子に座り、出した絵の具に俺が持っている筆を付けて。 目の前にある真っ白なキャンパスに色を塗る。適当に自分が好きな色を何も考えず 塗られていく真っ白だったハズのキャンパスは色を得る。でも、テーマも無ければ形にもならない。 『……ふぅ』 描き終えた作品を見て。俺は、額に流れた汗を袖で拭う。 今は8月。とても、熱気だっていて。もう半分もないペットボトルに入った水を飲んだ

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          1週間(裏)

          この話は【1週間】の裏話になります。 見てない方はご覧になってからおいでください。 「まだ!!まだ家に残ってる人がいる!!」 そんな声が聞こえた俺は真っ先に火事で家が燃えている中に飛び込んだ。 なぁにいつものこと。パパッと救助して帰還してやるよ。 そんなふうに息巻いて入ったものの、家の中は想像以上に酷かった。 「おーーいっ!!!」 火の中で精一杯叫びながら、人を探す。 熱い中必死で探り続けていると、眠っているのか気を失っている男の子が居た。 とりあえず抱えて、外へ出よ

          1週間(裏)

          1週間

          「君は誰だ?」 顔の見えない誰かが窓の外で僕を見つめていた。 見知らぬ人にその問いかけをするものの、その人はその声が聞こえてなかったのか無視をする。 「・・・お前こそ……誰なんだ?」 やっと返事が帰ってきたと思えばソイツは質問をしてきた。 顔は見えない。その問いかけをしてきたやつは少し不思議そうな顔をした後。僕を見つめどこかに消えてしまう。 「なんだったんだ・・・。」 ぼーっとヤツがいたハズの窓を眺める。 次の日になると窓から視線を感じた。窓に目を向けると昨日と同