【ちがう生き方応募作品】おばあちゃんから隔世遺伝した創作魂
創作が行き詰まると、ぐるぐる眠れなくなる夜がある。
そういうときは過去の後悔が、走馬灯のように頭をよぎる。なかでも一番胸に迫ってくるのは、祖母にしてしまった失態だ。
今年99歳になる祖母は「元気」の後に「!」を100個くらいつけたような人だった。長年ひとり暮らしをしており、いつもきれいに着物を着こなししゃんと座っていて、そんな祖母は私の自慢だった。
しかし、ひとつだけ問題があった。
目が悪かったのだ。
いよいよ様子が変だというので大きな病院で診てもらったら、なんと治