見出し画像

Kanye Westの新譜「Donda(ドンダ)」。
大傑作だと思う。
一聴してそう確信した。
長い。1時間49分ある。
でも、しょうがない。カニエだから。

15歳からずっとロックリスナーを自認している。
ロックと言ったってカニエを避けて通れはしない。
今回もお祭りに参加する様に新譜を聴いた。

2021年現在、現時点の文明レベルで"降ろす"って多分こういう事なんだろうな。
最強ミュージシャン達のアベンジャーズ。
ヒップホップ妖怪達の大運動会。
ye戦士達の天下一武道会。

普段俺は無宗教を装って歩いている。
でもクリスマスは祝うし正月には初詣に行く日本的無宗教観は何か合わない。
しっかりと無宗教を徹す為にクリスマスを普段と変わらずに過ごし、初詣にも行かない様にしている。
特定の信仰に加担しない様に慎重に身を振る舞う。
それでもどこかの神様や霊的な何かと接点を持たずに生きる事は困難だ。
このアルバムを聴いてつくづくそう思わされた。

俺はキリストの事など何も知らない。
でもこのアルバムはそうした何かを音楽を通じて確実に"降ろし"ている。
その霊的体験を耳を通じて目の当たりにしてしまった。
これは確かに降霊の儀式なんだろう。
大勢の観衆がカニエを真ん中に何かを見つめている。
そんな風景が頭に浮かんで離れない。
クリスチャンのマナーなど知らないまま土足で、シャーマンを取り囲む輪の中に取り込まれてしまった。
シャーマンってキリストの中でも使える言葉なのか?
まあ、いいや。

こんなポエミーな感想しか出てこないが凄いアルバムなのは事実だ。
世界の一番デカいところで鳴って欲しい音がここにある。

音楽を聴く事がまだできてよかった。
なんて、ドンダけ〜。

今日はここまで。

Kanye West / Donda

いいなと思ったら応援しよう!