ヤバいやつは普通の顔をしている
我が家のやばい奴の祖である父親は女の扱いに長けており、人心掌握を見事にこなす、ある意味犯罪者にしてはいけないタイプの人間だ。
唯一褒められるのは犯罪ギリギリで踏みとどまったことだけだろ。
え、普通のことじゃん?
みなさんそう思うでしょ?
私もそう思う。
でもこいつは嘘の中にほんの僅かな真実を織り交ぜて、平気な顔をして武勇伝にする。
自分に非があっても認めず、謝れない。
それどころか、嘘か本当か分からない、確かめようもない話をでっち上げる。
その例をいくつかご紹介したい。
父と母が新婚の頃、帰ってこない父に痺れを切らし母は愛人宅へ凸した。
愛人宅のベットで寝ている父親に「なにしてんの?」と声をかけると『風邪をひいて具合が悪く…寝かせてもらっていた』と答えそうだ。
クソな上に馬鹿である。
もう少しマシな嘘があったはずなのに、何故それをチョイスしたのか。
流石、左翼だから右翼だから分からない学生運動に中学生から参加していた中卒育ちは違う。思想どころか考え方も鋭利な角度で斜めをいっている。
この学生運動の話も武勇伝のように話してきたことがある。「父さんは中学生の時から学校に行かず大人に混じって学生運動に参加していた。だから叔父さんと叔母さんには学校で随分肩身の狭い思いをさせてしまった。」
ん…?学生運動の皆さんは義務教育をきちんとこなすように促さなかったの??
ろくな大人がいなかったんだな!!
「学生運動に参加していたから今でも公安に目をつけられている」
「だけど、浅間山荘とか身内同士でドンパチが始まってからすぐに良くないと気づいてやめたんだ。」
貫けや…そこは貫いてるいけや…
中学行くのやめたくらいなんだから、信念くらいは貫きましょうよ。
思想だとか理想の社会に向けて活動してたならドンパチに参加するくらいの気概を見せてくれや。
当時の私はこの辺りから父の虚言に気づき始めた。
こんなクソみたいな言い訳や嘘をスラスラ述べるのに女に不自由した事がなく、女に養ってもらいながら転々と生きてきたと伝え聞いている。
活動家だったのも、女の家を転々していたのも
全て嘘が本当かわからない都市伝説みたいな話だ。
でも基本的に小心者だということは手にとるようにわかる。
他の女達も気づいているのか、それが母性本能をくすぐるのか分からないが、本当に小心者で活動家を名乗るわりには目の前の問題ごとからすぐ逃げる。
現代の逃げの小五郎である。
偏見に満ちた主観で意見を言わせてもらうと活動家は大体ノリで生きてるし、自分たちの思想が正しいから他の意見を排除し、耳を傾けない。相手の意見が正しいと気づいても目を背け、違和感を抱えながらも自分の意思を貫くはた迷惑な存在だと思う。
この男も例に漏れず自己肯定感の低さからか、真実が確認できない小さな嘘を会話の中に織り交ぜて自分を過大評価させ、自分の考えが絶対的に間違っていないと正当化する傾向がある。
やってる事が一時期流行ったマインドコントロールを使った詐欺師の手口である。
流石やばい一族の祖だ。
その名に恥じないヤバさである。
外側から見ていると「誰が信じるんだよ」と思うこともこいつのフィールドに入ってしまうと信じざるを得なくなる。
だから歴代の女達もこの男に依存したし、他の人間もこの男に心酔したのだろう。
けれど、一歩外に出てしまった私はこの異常さとクズさ気付いてしまったのだ。
観察対象としては面白いが絶対に近くに置いておきたくない人間。
動物も「不可侵領域」があるという
外に出た私にとってはこの男、父親こそが不可侵領域なのだ。
踏み込んだら最後、骨までしゃぶられてしまう。
「そんな人すぐ気づくわ〜」って思ってる人に言いたい。
一歩下がって、客観的に相手を見てほしい
その人は本当に「普通の人なのか」
異常者ほど「普通の顔」をして横に立っているので、ぜひ気をつけてもらいたい。