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【タイムレンジャー】第51話+Vシネマ

第51話(スペシャル)「スーパー戦隊大集合」

 毎回サブタイトルはウィキペディアで確認しているのだが、この第51話だけ「Case File」の表記ではないのが、「完全にリュウヤ隊長のコントロールから外れた時間帯なんだなあ」と思って少しじんわりする。というわけで、スペシャル回である。

 三十世紀の地球には各種異星人がいるらしいことは劇中でも語られていた。残念ながらデンジマン先輩の出身はデンジ星であり(「デンジ星からデンジマン」で覚えた)、ハバード星ではないのだが、しかし「異星からやって来たスーパー戦隊の仲間」というくくりで見れば、シオンにとっては嬉しい先達なのであろう。

 50話のラストは竜也にとっては良いものであったかもしれないが、その結果三十一世紀がどうなってしまったかは語られずじまいである。だからこそ、シオンたちが過ごした西暦2000年~2001年の1年間こそを「よく頑張った」と言ってくれるタックが有難い。
 ひとり3001年に残ってタイムジェットを発進させてくれたタックは、あの後どうなっただろう。リュウヤ隊長殺しの下手人がアヤセたちであることはすぐに知れるだろうし、タックはもともとスクラップ行きにされていた身である。手荒な扱いを受けていないとよいが。


Vシネマ「未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ」

 ゴーゴーファイブ先輩のことは未履修ながら、せっかくなので視聴してみた。

「2000年10月25日」に起きた出来事として設定されている。『タイムレンジャー』本編のCase File 35「明日が来ない」のカレンダーの日付、Case File 36「素顔のままで」でホナミの拡げた新聞の日付は、それぞれ10月22日、10月29日となっている。

「未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ」『ウィキペディア日本語版』

 本作品の時系列は上記のとおりの日程であるので、もしかしたらさしもの滝沢直人も疲労が出ている可能性もあるな……などと思い至る。脚本も同じ山口先生だし。

 ともあれ、ゴーゴーファイブの面々が「父を探してほしい」とトゥモローリサーチへ依頼に来たことをきっかけに、両戦隊は共闘することとなる。戦う相手はもちろんロンダースの囚人たち、そしてゴーゴーファイブ側の敵一族の生き残りであるピエールである。ピエールの用いる闇の魔法は囚人たちを強化させるだけでなく、囚人が一人・ボリバルのパンチと相まって時空間のひずみを引き起こし、両戦隊を様々な時代へタイムスリップさせてしまう。
 彼らがランダムに飛ばされたのは3つの異なる時代である。原始時代に飛ばされた竜也とゴーレッド、西部劇の時代に飛ばされたユウリやアヤセたち、そして江戸時代に飛ばされたドモンやシオンたち。

 即座に現地民のコスチュームに着替えるあたり、シオンもドモンも時間移動慣れしている感じ。二十世紀にやってきた時の経験が活きている。38話「ぐっどないと」でシオンが楽しい撮影所編の夢を見ていたが、この度のタイムスリップの影響も若干入っているのではなかろうか。
 ギエンがピエールたちの一族のことを知っていたのは、二十世紀においてより破壊衝動を満たすため、直近のヴィランについても調べていたのかもしれない。高度に発展した三十世紀の科学は魔術とも親和性があるのだろうか。

 ゴーゴーファイブ兄妹の父親・巽博士とタック、そしてブイレックスと直人の協力により、竜也たちは無事それぞれの時代でゼニットを撃破し、2000年に帰還することが出来た。巨大化したボリバルとピエールの合体怪人・ボリピエールに対抗するタイムロボたち。燃える剣は『カクレンジャー』でも見たが、やはり迫力マシマシでテンションが上がる! レスキューソルジャーがそんな火災の原因になりそうな必殺技を許してよいのかは若干謎だが、まあいつでも消火できる体制が整っているなら問題ないのであろう。
 かくしてボリピエールは討たれ、世界は一時の平穏を取り戻すのであった。めでたしめでたし。ゴーゴーファイブ先輩、「大消滅」の際にもきっと一生懸命お仕事されていたのだろうなあ。ありがたいことです。

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